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忘れていた向上心

 先日、YouTubeをかけっぱなしにして用事をしていたら、興味深い事が耳に入ってきて、しばし聞き入りました。

 異才を放つ子供というのは、ADHDとか、自閉症スペクトラムとか、アスペルガーなどの障害を持つケースが多く、社会との関わりを持てなかったり、不登校になったりして、世の中からはじき出されている事が多いようです。    
そういうたぐいまれな才能を、今の学校教育の同調圧力で潰さない為に、東大教授が立ち上げた「異才発掘プロジェクト」という試みをレポートしていました。    

 彼らは一つの事に秀でているのですが、文字という概念が理解できなかったり、他社とのコミュニケーションに困難を抱えています。
その多彩な子供たちを集めて教授は「ここでは友人をつくれとか、仲良くしろとかは、いいません」と話されます。
それを聞いた彼らの目は輝きだします。

 しかしそうして、ゆるーいとはいえ、集団に加わる事で、状況は少しずつ変化してゆきます。
その才能を活かすプロジェクトだから、当然と言えば当然のことなのですが、成功に導く訳です。
天才画家と言われた少年の場合、変人と呼ばれて、人とのコミュニケーションが取れなかった時は、すらすらと30分で書き上げられた絵が、考えないと、でてきません。
彼にとって絵は唯一の、言葉に変わる、自己表現ツールだったのでしょう。
そうして、今まで人に関心がなかったので、人が登場することのなかった絵に人が出現します。 
画集も、何冊かだすと、人に受け入れられる絵を求められます。
それがいいとか悪いとかではなくて、人から認められることで、必然的な葛藤がはじまります。  そうして、彼は社会性を身に着けていく訳です。
スキを極めていくのは、孤独を伴います。

 これを見ていて、ひとつ気づいたんです。
執着とかエゴとかを捨てても、人にはこのやっかいな向上心があるのだと・・・。
ある意味、人は今日より明日、明日より明後日、と日々進歩することに唯一無二な価値を見出したことで、発展してきたんだと、思います。
たしかに、その向上心があったからこそ、文明はここまで発達したとも、言えますが、もう行き着くところまで、いってしまった気がします。
これからの時代は、優れているところも、劣っているところも、混在している、自分を認めてあげたいと思います。
今まで身体に染み付いていた向上心と、どう向き合っていくかは、今後の課題です。

 
 余談ですが、このお話の中で、彼らを変人と言っていましたが、私はいろんな占いで、つまるところ変態と言われます。
しかも、まじめな変態だと・・・・・。
怖いですね。
でも、そう言われると、ホッとするところもありました。
そして、全部をさらけ出したら、引かれるから、少し出すといいと言われました。   少しなら面白いで済むそうです。
しかし先日、冥王星が水瓶座に入って、本格的な風の時代になったので、GO!サインが出たのです。
全部晒してOKらしいです。  本当でしょうか?


   おしまい!     ナカムラ・エム

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