ネタ見せってなに?お笑い芸人になるには③
今回は、お笑いの養成所の授業のメインとなってくる
「ネタ見せ」についてお話しします
文字通り「ネタ」を「見せる」授業です。
自分の作ったネタを、作家の講師に見てもらって寸評をもらいます。
現役のテレビ番組を作っている放送作家さんや、劇場の企画を作っている作家さんなど、5人ほどいて、それぞれのクラスがありました。
ネタ見せは、全員がやるのではなく授業開始前にエントリーシートに記入した人だけがやります(ほとんどの人がエントリーしますが)
ネタ時間は、1組1分30秒で時間がオーバーしたらそこで終了となります。
そのあとは、講師から
「声が小さい」
「分かりにくい」
「詰め込みすぎ」
「つかみが弱い」
「ボケが少ない」
「オチが弱い」
「ツッコミとボケ逆じゃない?」←言われると地味につらい
などなど、講師からいろんな指導をされます。
ここでちょっと、横道のそれますが
「養成所で笑いの勉強してきたんでしょ?」とか
「笑いを学んできたんでしょ?」というような言われ方をすることがありますが、基本的には「笑い」については教えてもらう事はありません。
むしろ、養成所に通ってた感覚だと「笑い」はそれぞれがもっている普遍的な物で、養成所では、その「笑い」の【見せ方】を勉強する。
といった感じでした。
現に、養成所の一番偉い人に最初に言われたことが
「みんな、面白いと思ってるものがそれぞれあると思います、否定するとかではなく、自分を磨いていってください」
という言葉を覚えています。
「笑いのメカニズムとは?」「どうしたら笑いがおこる?」みたいな授業は無いですし、笑いは5教科の科目とは違うため「これが正解」というような答えがありません。
強いて言うなら「ウケたら正解」
そのウケるための精度を上げていくのが養成所なのかと思います。
少しそれましたが、本題に戻ろうと思います。
ネタ見せでは講師が寸評をすると言ふいましたが、この寸評も講師によって様々です。
構成や基本(フリ→ボケ→ツッコミ)を重視する人
新しさ、発想を重視する人
あるコンビが、講師Aに
「ネタがしっかりしていて良い」
と言われた後に講師Bにネタ見せをしたら
「しっかりしてるけど、新しさがないね」
といった、評価になることもあります。
これは、俗に言う「笑いは主観」というものだと思います。
ベタベタの漫才が好きな人もいれば、シュールなコントが好きなひともいる
漫才のショーレースなどが終わった後に「あの審査員の評価はまちがってる」という声が上がったりしますが、養成所レベルの生徒ならまだまだ粗く、技術も低いので評価の基準は減点方式で見ていられますが、キャリアを積んだプロの場合は、審査員も技術的な面を加点方式で見るため、
技術的に甲乙つけがたいとなった場合に・・・
「最終的には、好み」となるわけです。
ちょっと、書いててよくわからなくなってきたので、今回はこのへんで。
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