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二階派にようやく冬の時代到来か

今までさんざん好き勝手やってきた二階前幹事長。自民党の公認候補が立候補している選挙区に刺客を立てるとか平気でやってきたし、あまつさえすでに現職の議員がいる選挙区にまで自派閥の候補者にすげ替えようとする無茶なことをやり続けてきました。公認権を持つ幹事長としてホントに好き放題やってきました。

そのような選挙区調整で揉めている選挙区がいくつかあるわけですが、二階俊博が公認権を握る幹事長の職を追われてから、それらの選挙区の行方が注目されていました。衆議院の解散は目前に迫っており、早晩すべての選挙区で決着が見られることになります。

「うちは行儀が悪かったから嫌がらせをされるだろう」(二階派若手)

派閥議員には自覚がおありのようですが、本当に行儀が悪かったですからね。行儀というか、もうピーーーーー!でピーーーーーー!ですわ、ホントに。

そして昨日。自民党の第一次公認が発表されました。

静岡5区
○ 吉川 赳(岸田派)
× 細野豪志(二階派)

自民党の公認問題が取り沙汰されていた衆院静岡5区について、党本部は11日、5区支部長の吉川赳氏を公認候補に決定しました。

全国的にも注目されていた静岡5区は総裁派閥岸田派がおさえました。というか、民主党政権で大臣までやっておいて、政党の合従連衡の余波で一匹狼になってしまいましたからってそれまで戦ってきた自民党に鞍替えってのも、有権者的にはなかなか受け入れがたいのでは。それはそれとして、公認されなくてもそれでも細野さんが勝ってくるとは思うけどね。吉川さん選挙弱すぎるから・・・。

新潟2区
○ 細田 健一(細田派)
× 鷲尾英一郎(二階派)

公認問題に揺れていた新潟2区は、自民党新潟県連が申請した細田健一衆院議員が公認候補に決定しました。鷲尾英一郎衆院議員は、比例・北陸信越ブロックに転出することとなります。

鷲尾英一郎も民主党のゴタゴタから行き場をなくしての自民党合流で、入党の条件が「細田健一を支部長として認める」ってことだったんだからそもそも揉めるなよって話ではありますよね。それでも揉めるから二階派なんですが(お行儀が悪いってレベルじゃry)。

群馬1区(二階派(比例現職)VS細田派(選挙区現職))をはじめ、まだ6選挙区ほど調整が続いていますが、この調子で行くとホントに二階派は冬の時代到来になりかねませんね。
個人的には福岡5区(麻生派現職vs岸田派新人)の行方が非常に気になっているのですが今回までは原田元環境相で行ってくれんものかなぁ・・・。あの人地元受け悪いのはわかるんだけどさぁ。まぁここは個人的な想いってことで。


こっからは蛇足なんですが、

こうやって日々公認争いがニュースになってくるとわかると思うんですが、公認を求めて熾烈な戦いを演じている各候補者の肩書にはすべて【派閥名】がついてるんですよ。総裁選もそうなんですが、公認争いもまた派閥間抗争を抜きしては語れないシーンなんですよね。

そもそも「自民党公認」ってポジション、実はめちゃくちゃゲットするの難しいんですよ。自民党公認を得た段階で、既に国会議員への道は半ばまで来たのも同義なんですから。国会議員のバッジをつけるためにはなんとしても自民党公認を得なければらならない、そのためには何が必要かって自民党本部での承認なわけですよね。要するに派閥の後ろ盾を得て、他派閥を抑えて、選挙区支部長の座を掴む必要がある。「公認」とはそういう派閥と派閥が喧嘩してお互いに権力闘争を繰り広げる最前線なわけですよ。岸田文雄と二階俊博と安倍晋三と麻生太郎、そういった派閥領袖がゴリゴリねじ込んでおらが村の候補者に自民党公認を奪い取っていくんですよ。派閥の後ろ盾のない候補者なんてそんな怪獣大戦争の前には荒波を漂う小舟のようなもんですよ。

そこで思い出してください。

公認の後ろ盾になってもらい、金とポストを用意してもらい、そこまでしてもらっておいてですよ、それで基本3年にたった一度しかない総裁選で恩を返さずに、いつその恩に報いるというのか。

過去記事においても書いていたんですが、各議員が派閥にお世話になる場面の第一位に挙げてるのが「公認の後ろ盾」なんですよ。

こうやって公認争いが激化してくれば可視化されますが、公認を勝ち得て衆議院総選挙に立候補するチャンスをもたらしてくれてるのは派閥なんですよ。国会議員としての自分の立場の半分くらいは派閥の親分が面倒見てくれてるんですよ。

だから「派閥にとらわれずに自由にやらしてほしい」そういうことは派閥を抜けてから言えって言いたくなりません?私はなります。

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