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食欲の秋に海外で診察を受けた話

秋。わたしにとって秋は一番好きな季節。
読書の秋、芸術の秋、スポーツの秋、そして食欲の秋。
何をするにもいい季節だと思うから、何かをスタートするのは大抵秋。
そんな素晴らしい季節に、初めて海外の診療所で診察をしてもらった。
もし同じ状況になったら(もちろんならないことが理想)、この記事が参考になれば嬉しい。
※なお、この記事には排泄の話も出てくるため、食事中には読まないでほしい。


なぜ海外で診察を受けることになったのか

理由は簡単、メキシコでお腹をこわしたから。

つい先日まで、メキシコのグアナファトでノマドニアという職業体験プログラムに参加していた。
冒頭でも述べた通り、秋になったので新しいことをスタートしたのだ。
このノマドニア、パソコン一台でどこででも仕事ができる10個の職種体験ができるだけでなく、海外で開催されるので海外でお試しで一ヶ月暮らすことができる(ノマドニアの言葉で言うと「試職」と「試住」ができる)。
過去に参加した先輩たちの例に漏れず、わたしもわくわくして楽しみ切った。
気になった方がいたら、ここからホームページにアクセス・無料相談をしてみてほしい。
もしノマドニアに実際に参加することとなったら、紹介コードには mx906 の入力を。


話を戻す。
どれだけ屋台飯を食べてもびくともしなかったのに、良さげなレストランに行った翌朝、なぜかお腹もわたしも悲鳴をあげながら起床。
腹痛・ガス・下痢のトリプルコンボ。ギリギリトイレと友だちにはならないレベル。
一緒に行って同じものを食べた人たちはピンピンしていたから、多分わたし個人の全体的なコンディションのせい。

ひとまず様子見

まずはお腹にやさしい食べ物と水分の確保。
メキシコでは『ポソレ(pozole)』という、よく見る形と少し異なるとうもろこしが入ったスープを食べて、胃腸薬を飲んで安静にする人も多いとのこと。
コンソメ・デ・ポジョ(Consome de Pollo)というチキンコンソメスープを飲む人もいるみたい。
わたしもそれに倣って、いろいろなスープで栄養を取りつつ、水と『Solural』というメキシコのポカリスウェットのようなもので脱水に気をつけていた。

飲み干したオレンジ味のSolural
ポソレ・ベルデ(緑のポソレ)
これは若干スパイス強めで刺激も強い
白のポソレ(ポソレ・ブランコ)かコンソメスープが〇

3~4日ほど様子を見たが回復の兆しが見えないため、宿のオーナーに相談して診療所に行くことに。

診療所へGO

グアナファトのセントロ(中心地)はとても小さく、頑張れば徒歩で街の端から端まで歩くことも可能。
今回はオーナーのご家族が車で送迎してくださった。なぜかご家族総出で行ったので、ぎゅうぎゅう詰めの車で診療所『Consultorio Médico』へ到着。

わたしが行ったのは、水曜日の17時頃。
診察してもらったのはEmilia先生。穏やかで優しい先生だった。
医師は3人で交代制らしく、曜日や時間ごとに先生が変わるみたい。
待合いスペースには診療代の一覧があって、レストランのメニューみたいだな、なんて考えながらベンチで順番を待った。
そういえば、日本みたいに「○○さん、診察室にお入りください」みたいなアナウンスはなかった。受付もないので患者は自分で来た順番を覚えていて、前の人が出てきたら診察室に入るスタイル。

医療サービスの料金が記載されたメニュー表

いざ診察

こぢんまりした部屋だった。
入って左側にEmilia先生が椅子にかけていて、先生が使われている大きな机にはパソコンが一台、向かい側に診察台となるベッドがひとつ。
先生が座っている側の壁には、医学書だったり書類だったりが壁一面にびっしり。個人情報がどこに書いてあるのかわからないから写真は撮らなかったが、視力検査らしき紙は面白くて撮った。

おそらく視力検査に使うもの 文字なんだね

わたしはスペイン語がさっぱりなので、オーナーに通訳してもらいながら診察を受ける。
電波が入っていたので試しにGoogle翻訳も使ってみた。わたしの言ったことは先生に伝わったし、先生のおっしゃることも分かった。通訳できる人がいない状況でも診察は受けられそう。
問診の後、診察台に仰向けになってお腹の音、お腹の症状を確認してもらう。わたしはお腹を手で押された後、解放されると痛みが強くなる、などの特別な症状はなかった。

診察結果はいかに

はじめから最後まで微笑を浮かべたまま、まったく表情の変わらない先生がおっしゃるには、「バクテリアか何かにお腹がやられている可能性が高いね。薬出しとくから飲んでね。」とのこと。
よくある感じのお腹の不調でよかった(よくない)。
もともと別の整腸剤を買って飲んでいたので、それも飲み続けて、とのこと。
料金は診察代のみで、65ペソ(約500円)。
メキシコでは保険に入っていない人も多いためこのような診療所に行く人が多いそうだ。無保険でこの値段はありがたい。
今回とはあまり関係ないが保険に関する豆知識として、企業に勤めている人はIMSS(イムス)という社会保険に入っている人が多いんだとか。

薬をもらいに行く

診療所に隣接する薬局『 Farmacia de Similares』 で処方箋を渡し、薬を購入。薬の飲み方も説明してくれた。このあたりは日本と同じ。
海外のスーパーなんかでよく見るのと同じで、薬剤師の人たちはかなりリラックスした様子で働いていたのが印象的だった。
わたしの薬は
・Doxiciclina(抗生物質)
・SIMIPROBACILUS(整腸剤)
だった。この2つで約110ペソ。
Doxiciclinaは12日分の処方だったのでもうひと箱買って、合計約140ペソ(約1100円)。
グアナファトには薬局がいたるところにある。Farmacia de Similaresは大手のドラッグストアのようで、わりとどこでも見かけた。

お強い薬と回復の兆し

処方された薬を初めて飲んだ30分後に一度吐き気に襲われて少し吐いた。元々飲んでいた整腸剤を飲むのをやめる(自己判断)と、その後は特に問題なく飲み続けることができた。
翌日、腹痛は激減。ガスもだいぶ減ってきた。
2日後、トイレの回数は15回から8回に半減。まだかなり軟便ではあったものの、回復の兆しをみせた。

色んな人のおかげで徐々に回復し、10日ほど経った今では全快。
そして意気揚々と路面店のタコスを頬張っている。

まとめ

グアナファトでお腹を壊した時、

必要だったもの

  • ポソレ(pozole)または鶏のコンソメスープ(Consome de pollo)

  • 清涼飲料水(solural)

行った場所

  • 診療所はConsultorio Médico

  • 薬局…まあどこでも同じかな。

今回わたしは不運にもお腹をこわしてしまったが、メキシコのご飯は本当にとてもおいしい。なので、せっかくメキシコまで来たなら必要以上に恐れずに、思う存分色んなものを食べて、日本とは違った味や食事スタイルを存分に楽しんでほしい。言うまでもないことだが、食は文化の一部だから。

それではまた次の記事で。

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なかむ
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