テオティワカン遺跡で全力疾走した話【2024年11月】
テオティワカン遺跡についてご存知ですか?行ったことがありますか?
あ、知ってるし、行ったことがある?
では「おねがい」があるので、最後まで読んでいってくださいな。
11月4日、日本では文化の日の振り替え休日、友人とわたしはメキシコシティにあるテオティワカン遺跡におでかけ。
この遺跡、メキシコシティに行ったらここに行くべき!と書かれたブログやSNSの投稿には必ずといっていいほど掲載されている。
ちなみに行く前のわたしの知識とテンションはこんな感じ。
え!世界遺産じゃん!
マヤ文明初期と同じ時代?! アステカ文明より前!? 歴史すごそう
ピラミッドが二つあるのね、太陽と月なんて名前が神秘的
壁画の博物館とか博物館もあるの?みるところたくさんあるね
周りに洞窟レストランあるの?なんかオシャレだね、予約しとこ
行き方
当日の朝。無事に早起きできた。もう100点。
どこに駅の入口があるかわからない地下鉄を使ってAutoBus Norte駅までGO。
通勤ラッシュの時間帯ではあったものの、ぎゅうぎゅう詰めではなかったので快適に到着。
AutoBus Norte駅から人の流れに乗って、Autobuses del Norteターミナルに到着。
駅から入った入口を左に曲がってほぼ端にあるバス会社、AUTOBUSES TEOTIHUACANのチケットカウンターで往復のチケットを購入。
この時点で8:30過ぎ。
無事チケットをゲットして、チケットカウンター向かって左からのゲートをくぐり、バス乗り場へ。
運転手なのか、お兄さんが手慣れた様子でチケットを確認し、無事乗車。
途中1つバス停を挟んで1時間バスに揺られ続けたわたしたちがバスに乗って9:45くらいに着いたのは、ゲート2。
入場チケット購入カウンターで95ペソを支払い、駐車場と路面店を抜けると入口が。チケットを見せてそのまま入ったのはいいものの、ここは太陽のピラミッドの真ん前のゲートから入ったことなる。つまり、現在見学できる遺跡全体から見るとど真ん中。
遺跡を見ようその1
とりあえず端から攻めたいよね、ということで月のピラミッドへ。
月のピラミッドまでは死者の道を歩く。
見たかったピューマの壁画に感動し、まわりの小さなピラミッドや祭壇にも立ち寄りながら、11:00に月のピラミッドへ到着。
月のピラミッドのまわりでは、叫び声のような謎の音がでる笛と、拍子を打つ人の音で賑やかだったものの、それらがやむと結構静か。午前中でツアーの人がいなかったのも理由のひとつかもしれない。
月のピラミッドは死者の道を抜けた先にあり、周りに宮殿が配置されている。神聖な場所に来たんだなという気持ちになって背筋が伸びた。
そんな月のピラミッドをじっくり観察しつつ、きゃっきゃと写真も撮っていたら、洞窟レストラン(11:45で予約済)の時間が迫る。月のピラミッドからレストランまでは徒歩約30分。まだ宮殿とか全然見てないけれど、行かねば。
昼食「La Gruta」
死者の道を戻って太陽のピラミッドを横目にゲート5から出てたどり着いたのは、レストランLa Gruta。
テオティワカン遺跡は一日に再入場が何度も可能。わたしは一回目出るときに、同じことを4回、同じスタッフに再入場が可能なのか確かめた。
メニューはタブレットでみられるようになっていて、英語メニューもあり。
メキシコ料理全般が好きなわたしたち2人が注文したのはこの3品。
・Mexican Mortar ”La Gruta"(スターター盛り合わせ)
・Mexican Platter(メキシカンプレート)
・Prickly Pear Water(サボテンのジュース)
ウチワサボテンの英語通称名はPrickly Pearだとは知らず、洋梨(pear)も入ってんのか?なんて考えてながら飲んだら普通にサボテンの味だけだった。好みが分かれそうな味。
他のメキシコのスターター、プレートも楽しむ。これはおそらく少し観光客向けに食べやすい味になっていた。
食べ終わった後、会計を待っているとスタッフが小さなキャンドルを持ってきた。
説明を聞くと、この洞窟にキャンドルを置きながら願い事をすることで、新しい人間に生まれ変わるのだとのこと。
先においてあるキャンドルに込められた思いにも敬意を払いつつ、自分たちのキャンドルをそっと置く。
おいしい料理と特別な体験でお腹も心も満足した。
補足情報ではあるが、ここは著名人も多く訪れた有名なレストラン。
メキシコ料理・テオティワカン文明の雰囲気を楽しむなら、このレストランはかなりおすすめ。
遺跡を見ようその2
テオティワカン遺跡探索を再開。1:30。優雅なランチだった。
現時点で見たところは月のピラミッドとピューマの壁画、死者の道のみ。
今から見るところは
ケツァルパパロトルの宮殿
ジャガーの宮殿
壁画博物館
太陽のピラミッド
ケツァルコアトルの神殿
いや、多い。時間がやばいな…と焦るわたし。
遺跡の営業時間は5:00まで。
まずは宮殿を少し早足で見…ようとしたが、魅力的すぎて立ち止まること100回以上。
それから宮殿近くにあるゲート3から壁画博物館へ向かった。
が、何やら門が半分閉まっている。ん?
警備員に尋ねると、臨時休館日とのこと。Oh…それは仕方ない。
気を取り直して探索を再開。この時点で3:00。
目指すは太陽のピラミッド。
大きいので存在感はもちろん、角度によって表情が違っていて心を惹かれる。
太陽のピラミッドを満喫して時計を見るとなんと4:30。
ケツァルコアトルの神殿って太陽のピラミッドからだいぶ先にあると地図で確認済み。
走るしかないのか。炎天下を歩いたのでもうHPはほぼ0なんだが。
…走るか。
ケツァルコアトルの神殿までの道は、貯水池だったところを進む。
水を貯めるための囲いがあり、その囲いは階段状になっている。
つまり今から全力疾走する通り道にその階段たちがある。
とにもかくにも、力を振り絞って階段を上り下りし、走って無事到着。
4:40。
Por Favor合戦
神殿に向かおうとすると、
「No no, señorita.」
え?No?
閉館時間が迫っているため、新たに神殿に入ることはできないと。
まだ神殿入口で写真をとっている人がいたので、一番手前の階段だけでも登らせてもらえないか聞くも、だめだと。
お互いにPor Favorを体感30回は言ったが、やはり難しいと。
強行突破するのはよくないか、と判断してゲート2へまた小走りで帰還。
違ったところから見る月のピラミッドと太陽のピラミッド、そして山がまた壮観だったので走った甲斐はあったとする。
無事4:55に太陽のピラミッド前に帰還。ちなみに一緒にいった友人がここで待ってくれていた。ありがとう。
今回惜しくも見逃したのは次の2つ。
・ケツァルコアトルの神殿
・壁画博物館
次にメキシコに来た時は必ず行く。
帰り
ゲート2を出て路面店を抜けた先にある歩道にバス待ち列ができていたので、それに並ぶ。バスは10分毎に来ていて、わたしたちは5:30頃出発のバスの席に座れた。
バスに揺られながら撮った写真を見てニヤニヤしつつ、歩き回った疲れでウトウトしたら行きと同じ、Autobuses del Norteターミナルに到着。行きと同じく地下鉄に乗って宿へ。
これから来られる方たちへのアドバイス
わたしたちはランチ+約5時間滞在したが、まわりきれなった。
テオティワカンの魅力恐るべし。
しかしながら、まわり方に改善点があったと思う。
これから来られる方にはゲート2に着いたとしても、神殿からまわると効率がいいかも。ゲート1-2間距離が長いと感じた。
持ち物は、帽子・水分・日焼け止めが必須。
上着(夕方・レストラン用)、サングラスがあるとなおよし。
おねがい
記事のはじめに言っていた「おねがい」について。
もし、テオティワカン遺跡に行ったことがある人や、遺跡マスターがこの記事を読んでくれていたのなら、
ご自身が経験したまわり方
経験を踏まえて、はじめて行く人が全部をまんべんなく見られるまわり方
次私が見逃した2つを含めて再度楽しめるまわり方
についてコメントで教えてくださるとうれしい。
メキシコシティでわたしは、国立人類学博物館やテンプロ・マヨールにも行き、同じく長時間滞在していた。
歴史そのものを目の前にして終始圧倒されっぱなしだった。
再びテオティワカン遺跡に来るのが楽しみだし、次はチェチェンイッツァなどにも行きたい。わたしの人生で全部まわれるのかしら。
ではまた次の記事で。