文章の文字のやつ
最近、Twitterで文章の文字のやつを書くなどしてみています。
僕も良く分からないけれど、“マイクロノベル”というやつらしい。
すげえ短い小説？ 掌編？ なんだろう、難しい。
ある程度たまったので、noteにまとめてみることにしました。
これからもそうするかは、まあわからないです。
アカウントが違うのはよくわからないけど、たぶんこれも僕です。
アカウントがたくさんあると良いことがあるらしいけどよくわかりません。
自分でも混乱してます。ごめんなさい。
以下、ちょこちょこ書いてみたマイクロノベルなるものです。
クイズ番組で優勝を果たした。かなり賞金が出たので、むこう10年は遊んで暮らせるだろう。早速、銀行に賞金をおろしに行ったが、どうしたことか口座には賞金はおろか1円も入っていなかった。やはり最終問題の「あなたの銀行口座の暗証番号は？」に正解したのがまずかったのだろうか。 #マイクロノベル
— 加登 (@kanatosaa) March 26, 2021
私の牧場によく生肉が落ちている。生肉撒きおじさんの仕業だろう。人の土地に生肉を撒き散らすとはいい度胸だ。徹夜で見張りしていると明け方、空から円盤が現れ、光線で牛をバラバラにしていた。なんだ、ただのキャトルミューティレーションか。生肉撒きおじさんじゃなくてよかった。 #マイクロノベル
— 加登 (@kanatosaa) March 26, 2021
「チョコレートの原料のカカオ農場で働く子どもたちは、重労働の上に自分ではチョコレートなんてとても食べられないらしいよ」と教えると「なんてひどい話だ！」と憤慨する友人。激昂した彼は声を荒げて続ける。「生産者なら自分の作るモノの味くらい確認しろ！！」 #マイクロノベル
— 加登 (@kanatosaa) March 26, 2021
突如現れた円盤型UFOから地面に向かって光の筋が伸びる。と、その筋のなかを宇宙人と思しき人影がゆっくりと降りてきた。ふと思いつき、鏡を光の下に置いて光を反射させる。宇宙人はゆっくり鏡面に降り立つとそのまま、また上空へゆっくり浮上していった。 #マイクロノベル
— 加登 (@kanatosaa) March 26, 2021
背後霊に憑りつかれた男がいた。霊は大した害はなさなかったが、男の背後の物を動かして遊び、食器を割ったり食べ物を台無しにしたりした。ある時、名案が浮かんだ男が大地を背に仰向けに横たわると霊は地球を動かし始めた。男は今もどこかで横たわっている。（とある地域の神話より） #マイクロノベル
— 加登 (@kanatosaa) March 26, 2021
道端に手首が落ちていた。なんとなく気に入り持って帰った。翌日に足、また翌日に腕を見つけそれも持って帰る。数か月後には全身揃ったが、どうも頭が見つからない。継ぎはいだ身体に「ごめん、頭が見つからない」と話しかける。と、口が勝手に「大丈夫、もう見つけたから」と動いた。 #マイクロノベル
— 加登 (@kanatosaa) March 27, 2021
キーボードを叩いていると不意にモニタが真っ暗になった。再起動しようとするも電源ボタンが無くなっていた。仕方なくコンセントを抜こうとするとそれも見当たらない。どうしようかとPCに向き直るとPCも消えていた。何事かと思ったが、私も元から存在していなかったのだと気がついた。 #マイクロノベル
— 加登 (@kanatosaa) March 27, 2021
眼球を落としてしまったのでホームセンターに来た。本当は眼科で見繕ってもらうのがいいらしいが、工作好きの私は自分で選んで付けると決めている。防水、防塵、ブルーライトカット、沢山種類があり迷うが結局いつものものを選び装着した。ああ、今日も紫空の下、緑色の桜が綺麗だ。 #マイクロノベル
— 加登 (@kanatosaa) March 29, 2021
この町には踏切がひとつも無い。単線の線路がジッパーになっていて、列車が通るとあとには、だぶついた虚空が広がってしまうためだ。次に列車が通れば虚空はまた閉じていくが、踏切は虚空にのまれてしまう。幅が広がると跨線橋も壊れてしまうのでこの町の人は電車に乗って線路を渡る。 #マイクロノベル
— 加登 (@kanatosaa) March 29, 2021
またちょこちょこ増やしたいと思います。
でもnoteは文字数制限とか無いから、ツイートをnoteにまとめても仕方がない気がしてきました。
ごめんなさい。