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『志の輔らくご』で初笑い

今年の観劇初めは、『志の輔らくご』初日。
PARCO劇場新春恒例の人気演目です。

とはいえ、コロナ禍により2年ぶりとのこと。初日だけに、客席で待ち構えるお客様の気合もなんだかすごいです。

上演時間「3時間強 予定」って、どういうこと?(笑)
その長さとアバウトさにまずびっくり。

すべて新作落語で、その合間にも映像を活用した工夫がこらされた趣向があり、流れる音楽も洒落ています。
以下は2022年バージョンの構成のメモ。

(とはいえネタバレを避けるため詳しくは書きませんが、これから観る予定の方で「全体構成さえも知りたくないっ」という方はご注意ください)

前半は、動画を活用した面白い導入の後、新作落語が2つ続きます。
夫婦の「あるある」な日常を描いた噺と、年末の商店街の抽選大会でのてんやわんやを描いた噺。

その後、客席の皆さんに特製手拭いが当たる大抽選会…などは特にありませんでした(笑)。

そして20分の休憩を挟んだ後半はいよいよ今年の目玉作品、伊能図完成200+1年記念『大河への道』。
たまたま訪れた伊能忠敬記念館で「震えが走った」という志の輔師匠の大作です。前半は伊能忠敬の生涯が語られ、後半は忠敬を主人公にした大河ドラマを夢見る千葉県庁職員の奮戦記となります。

今年も、たとえ地道でも良い仕事をやっていこうと決意を新たにしたくなる話でした。

ちなみに、タカラヅカファン的には伊能忠敬といえばあの作品。ふふっとなる人物も登場しますので、もしご覧になる予定の方いらっしゃいましたら、どうぞお楽しみに。

落語の噺って芝居の脚本みたいだなあといつも思うのですが、志の輔さんの新作落語はことにそのストーリー展開にグッとくるものが多い気がします。とにかく脚本力、そして演出力もすごくて、まるで普通の舞台を観ているよう。それが人気の秘密なのかなと思います。


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中本千晶
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