中森さん❗️抱負と目標など教えて下さい‼️
統一地方選挙も終わり私たちの住む広島市でも、5月2日より市議会議員の新しい任期が始まりました。
この度7期目に挑戦し当選された中森たついち広島市議会議員に、選挙の結果を踏まえたこの度の統一地方選挙の総括と、新しい任期へ向けての目標などお話をうかがいました。
是非ご覧下さい。
(こちらのインタビューは4月の末に実施されたものです。発表が少し遅くなりましたこと、謹んでお詫び申し上げます。)
ーーーこんにちは。まずは当選おめでとうございます。
中森たついち広島市議会議員(以下中森):ありがとうございます。大変厳しい選挙戦でしたが、皆さんの応援のお力で当選することが出来ました。応援くださった皆さんに心よりお礼申し上げます。
ーーーこの度の統一地方選挙、振り返ってのご感想からお話いただけたらと思います。
中森:ご存知のように、日本共産党は全国的に厳しい結果となりました。その中で広島県議、広島市議、それぞれ一つづつ議席を増やすことが出来ました。この結果を活かして今まで以上に、県政、市政へ住民要求を届け実現出来るよう取り組んでいきたいと思います。
ーーー今回の広島市議選、西区の投票率は31.99%と過去最低を更新してしまいました。何が原因なのでしょうか?
中森:やはり一番は河井事件や岸田政権の現状による政治不信なのだと思います。広島で積もり積もって来た政治不信を払拭する為にも、岸田政権の戦争への道を阻止し、ストップを掛ける議会を実現しなければなりません。
ーーーこの度の選挙で中森たついち応援団としてお手伝いする中で、いつも以上にメディアにも注目していたのですが、河井事件の震源地広島に於いてすらその報道が少なかったように思います…
中森:私もそう思います。「喉元過ぎれば熱さ忘れる」ではいけませんね。私たち議員も市民団体、平和団体と歩調を合わせて一緒に取り組み、世論を呼び起こすようにしなければと感じています。
ーーー少し話題を変えます。この度広島県議選で、藤井とし子さんが40年ぶり(!)に広島市の選挙区で当選されました。広島市議として実績を積み上げてこられた藤井さんの県議当選、改めてその重要性を教えて下さい。
中森:県政の大きな役割のひとつは「防災」です。藤井さんが立候補された広島市安佐南区は、2014年に大きな災害に見舞われました。河川管理は県が主役です。防災に於いて、市はソフト県はハードの部分を担っていると言えばわかりやすいかも知れません。
もちろん近いうちに発生することが懸念されている南海トラフ地震のことも忘れてはいけません。
ーーーなるほど。防災に於いて、ハードを担う県政の安佐南区から当選した藤井とし子議員と、ソフトを担う広島市議団とが連携して取り組むことが出来るわけですね。
中森:その通りです。
また医療政策についてもお話しておかなくてはいけません。県内の病院再編に関して、市には権限がありません。市民の命の砦としての公立病院、その病床削減についても県議団と市議団がしっかりと連携して県政、市政に働きかけて行きます。
ーーー市政についてもうかがわなくてはいけませんね。この選挙を通じて、日本共産党広島市議選候補の皆さんは「子育て支援3つのゼロ」を訴えて来られました。改めて解説下さい。
中森:まずは「子どもの医療費ゼロ」について。
小学生までだった通院医療費の無料制度を、私たちの訴えで中学生まで拡大させることが出来ました。さらにそれを高校生まで拡大し、所得制限も撤廃、窓口負担のゼロを求めて行きます。
政令市の中では札幌市と広島市だけが、実現に至っていません。
ーーー(悪い方に広島市の名前が上がるのは本当に情けない…)
中森:「給食費ゼロ」についても全国約270の市町村では実現しています。国政でも少子化対策が叫ばれる中で、広島でも世論を高めていく必要があります。
ーーー(これも広島市は遅れているのか…)
中森:「放課後児童クラブの利用料ゼロ」についてもこれまでずっと無料だったものが、今年度から有料化されました。教育委員会は「3000円くらいの利用料の負担があるからといって、利用者が減るわけない」と豪語していましたが、実際に利用申し込みは減っています。
ーーー市民の実情を何もわかっていない、中森さんがいつも話されるまさに「市民に冷たい広島市政」ですね。
中森:はい。また児童館は一小学校区に一館が原則ですが、それも現状満たしていません。安芸区では建て替えが必要なのにそれをせず、仕方なく教室を利用して急場を凌いでいる児童館もあります。
ーーーえ?建て替えの予算も出ないんですか?
中森:そうなんです。児童館だけではありません。プールも各学校一つではなく、隣接する学校が共用するように求める動きもあります。
そうなれば移動にも時間がかかりますし、学校同士の利用が制約されることになります。
ーーー大型開発にはジャブジャブお金を注ぎ込むのに…
中森:「2022年度広島市市民意識調査報告書」の66ページに「問27 あなたは、広島市は子育てしやすいまちだと思いますか?」とあります。回答結果を見ると、前回の調査結果と比べて「子育てし難い」と考えている市民が急増しています。
また次の「問28 『問27』で、『3.どちらかといえばそう思わない』、『4.そう思わない』と答えた方におたずねします。その理由は何ですか。次のうちから選び、3つまで◎を付けてください。」とあります。その一番の理由が「子育ての経済的負担の軽減策が充実していない」と示されています。
ーーー「子育て家庭に冷たい松井広島市政」が明らかに数字として現れていますね…
中森:そういうことですね。以前のインタビューでもお話しましたが、広島市は「平和とは市民生活の安寧」との基本方針を示しています。「国際平和文化都市」を標榜する広島市の市民が「子育てし難い」と感じ、その理由が「経済的負担の軽減策が充実していない」からと答えています。現在の松井広島市政は「平和」とはかけ離れた市政だと言わざるを得ません。
ーーー(大きく溜息)「平和」と言えば、間も無くG7(先進7ヶ国首脳会議)がこの広島市で開催されます。これについてお考えをお聞かせ下さい。
中森:G7開催による市民生活、事業活動への影響は計り知れないものがあります。それに対して補償はありません。
広島市で開催されるG7であるなら、核廃絶への前進が無ければ意味が無いはずです。岸田首相の言う「究極の目標」との表現は、結局やらないのと同じ。明確に期限を設けて核廃絶への姿勢を示し、NPT(核拡散防止条約)のリーダーシップを取らなければなりません。
ーーー仰る通りだと思います。人類最初の戦争被爆都市広島市で開催されるG7。多くの市民の生活や事業活動に大きな影響を与えてまで開催されるなら、意義あるものにするべきですね。
最後にこのインタビューを読んで下さっている方々へ、メッセージをいただけますか?
中森:冒頭でも申し上げましたが、皆さまのご支援のおかげで7期目も当選することが出来ました。心がよりお礼と感謝を申し上げます。ありがとうございました。
今日お話しましたように、現広島市政は本当に市民に冷たい市政です。今日詳しくお話出来なかった広島市立中央図書館の移転に関しても、市民の声には耳を傾けず強引なやり方で進めて来ました。皆さまにひとつだけお願いするとしましたら、どうか継続して問題意識を持ち続けて欲しいと言わせて下さい。継続して声を上げ続ける市民と私たち議員が連携、連帯すれば、市政を変えることは不可能ではありません。
どうか引き続きよろしくお願い致します。
今日はありがとうございました。
ーーーこちらこそ、お忙しい中お時間いただきありがとうございました。
以上が今回のインタビューとなります。
この度は選挙後ということもあり、かなり長い時間に渡ってお話を伺いました。インタビュアーの知識不足などもあり、細かい部分をひとつひとつ確認し、教えていただきながらのインタビューとなりました。
この場をお借りして改めて中森市議にお礼と感謝を申し上げますとともに、是非少しでも多くの方々に読んでいただけましたら幸いです。
(正確を期すよう資料などを確認して作成しましたが、文責は全て私たち応援団にあります。)