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2022年楽しみにしている映画5選

 初めまして、コンテナ店子と言います。

 さて、今回の記事では2022年も半月経とうとしていますが、個人的にとても楽しみにしている映画を5つ紹介します。まだ実際の中身は一切見ていないので本当にいい映画なのかは確信を持てないですが、それでも、日ごろ嫌なことが合った時にあの映画あるからみたいな感じになれるから気持ち的には前向きにいたいです。
 あと、こうやってあらかじめ紹介しておくことで、自分の好みの映画がより収益を上げて、いい映画が日本に来やすくなってほしいです。


 今回紹介する映画以外にももちろん「ドクターストレンジ」とか「嘘喰い」とか楽しみにしている映画はいっぱいありますが、あんまり注目されていない作品だったり本当に楽しみにしている作品へ焦点を絞りたかったので、今回は5作品に絞りました。
 それじゃあ行きます。順番は公開予定日が近い順です。特に深い意味はないです。



①楽しみにしている映画1作品目

 まず1つ目に紹介する映画は、1月28日公開 「フレンチ・ディスパッチ」です。


 もう映画ファンの中ではおなじみの監督となっているウェス・アンダーソンの新作です。彼の映画は自分も好きです。そんなすごく好きという訳ではないですが、他の映画にはないダークでコミカルな雰囲気が面白いなと思っています。その一方でちょっと人間ドラマ部分が弱いなと感じる作品が多くて、そこで好きから大好きには行けてないみたいな、そんな感じです。


 でも、この映画が楽しみなのは、役者が豪華だからです。例えばフランシス・マクドーマンドは去年『ノマドランド』で素晴らしい演技を披露していて相当リアルな人間性を披露していましたし、ベニチオ・デル・トロは『ボーダーライン』シリーズで非常にかっこいいおっさんの役を演じていました。それ以外にもシアーシャ・ローナンやティモシー・シャラメは現代の青春ドラマを語る上で必要不可欠な俳優の2人だと言えるくらいすごいキャリアの持ち主だし、けっこうみんな毛色が違う俳優だから、どんなふうに料理されるのか楽しみです。
 実際、ウェス・アンダーソンって自分のトーンを活かすのが上手いので、彼らもきっと映画のトーンに上手に当てはめてくれるに違いないでしょう。


 また、いつもの彼らしい感じではありますが、予告編を見る感じ相変わらず撮影は素晴らしいです。シーン1つ1つがポスターみたいで、それが代わる代わる映る演出はまだ予告編なのにかなり見入ってしまいました。
 雰囲気的には彼の中で一番有名な「グランド・ブタペスト・ホテル」みたいな感じで、レトロなセットと撮影方法やカメラを活かすのがとてもうまそうです。他の監督にはできないというか、ここまでセットとかにお金をかけておきながら小規模目な話を作れるのはウェス・アンダーソンのネームバリューがなせる技だと思います。 


 当然ですがたぶんヘンテコな映画になると思うし、上でもあげた「グランド・ブタペスト・ホテル」が好きな人はきっと気に入ると思います。彼の映画は「犬が島」以来だから数年ぶりなのでそれも含めてここ数年でどう変わったのか、とても楽しみです。



②楽しみにしている映画2作品目

2つ目に紹介するのは、2月4日公開の 「ゴーストバスターズ/アフターライフ」です。


 世界的にはあんまり評判よくなさそうですが、個人的には2016年の女性版もすごく好きだったので、新作が出ると聞いてけっこう期待していましたが、今回は、割と予告編の雰囲気を見る感じ違った感じで楽しそうです。  2016年版はすごくバカな感じだったと言うか、コメディアンが役者として起用されて、ビジュアルも美人とはいいがたいおばさんばっかりだったから、すべてが徹底して笑いに直結するように作られていました。


 それに対して今回のアフターライフはけっこうシリアスなトーンというか、ゴーストバスターズは旧作も含めてお気軽な感じが楽しかったのに対して、本作は割と荒廃的でした。舞台も荒野に出来た田舎町だと言う感じで、おそらく設定的に旧メンバーが使ってた道具を流用すると言うことで、現代の都市が舞台だとそのレトロさが合わないと思ったのでしょう。

 あと、それに合わせて世界観が狭くなってそうなので、子供が主人公になってるのも良かったです。あんまり話の規模が大きくなさそうなので、それに合わせてスペクタクルなアクションという路線から、子供目線で色んな事をやったり小さい規模でもキャラクターの力を弱くして大きく見せようとしていると予想できるから、それだけ人間ドラマや青春ドラマ好きに引っ掛かりそうな気がします。


 それと、個人的にすごいやつのそこまですごくない後継者みたいなストーリーが好きというか、そう言う所で「メリーポピンズ」の2作目とかすごく好きでしたが、ここ最近そう言うのがなかったので、そう言う意味でも期待しています。


 あと、2016年版のゴーストバスターズはほぼほぼ1作目の焼き増しでトーンだけ変えただけだったのに対して、今回はけっこう変えてきそうな感じもあります。今までのゴーストバスターズはそれになるのに特にキャラクターが抵抗なかったですが、今回は割と内気そうな少年が主人公なので、そこのストーリーの一環として取り入れて欲しいなと思うし、今までのゴーストバスターズとは違う感じになることを期待しています。


 あんまり今の予告編で情報が出てないのも荒廃的な感じと合ってていいし、いろいろ見る前の想像が膨らむ映画だなと思います。あんまり名作の続編が好きじゃなくて、見たくないって人もいるかもしれませんが、個人的にはかなり楽しみにしています。



③楽しみにしている映画3作品目

 そして、3つ目に紹介する映画は、2月11日公開「国境の夜想曲」になります。


 これはドキュメンタリー映画です。ドキュメンタリーと聞くとお堅いと感じてしまう人もいるかもですが、実際そう言う映画なのは間違いないです。ただ、世界で起きていることを知ると言う意味で、個人的には大好きなジャンルなので、この記事の中に入れることにしました。


 この映画を監督したのは、ジャンフランコ・ロージと言う人です。過去作である「海は燃えている」という映画を自分は見たことがあります。この映画はドキュメンタリーでありながら、撮影している人がいない前提で人間が生活していたり、2つの出来事を同時に追うという独特な構成をされていて、非常に才能を感じた作品でした。


 本作でも、予告編を見ただけでけっこうえぐそうな映画だなと感じたのですが、その一方で明るい要素もあると推している感じもあって、この相反する2つの要素をどう調理するのかすごく気になります。


 あと、良いドキュメンタリーとは、あまり説教臭くない作品だと思っています。これがどういうことかというと、ある出来事の被害者だけを一方的に映して、これかわいそうでしょ?みたいな風に見せるのは、フェアじゃないと思うし、ちょっと押しつけがましいです。
 そう言う意味で、取り上げていることのいいところと悪い所を映して全体像を映して欲しいです。なので、取り上げる人物の明るい所と暗い所を同時に映していそうなこの映画素晴らしくなりそうだなと思っています。

 また、この映画の舞台はシリアやレバノンらしいです。それらを扱ったドキュメンタリー映画と言えば、「娘は戦場で産まれた」があります。これも本当に地獄のような場所を撮影した映画で、よく無事に劇場公開まで映像を持ってこれたなと衝撃を受けるような作品でした。なので、本作もそんなような衝撃を期待しているし、ここ最近他にもシリアを取り扱ったドキュメンタリーはけっこう増えているので、それらとどう差別化をするのかというのも気になるところです。

 

 もちろん普段ドキュメンタリー見ないよという人がこの映画を気に入るかというとそこまでもないと思います。ただ、個人的にはかなり期待している作品だし、ドキュメンタリー好きなら絶対に外せない作品なのは間違いないと言い切れると思います。



④楽しみにしている映画4作品目

 続く4つ目に紹介する映画は、2月18日公開「グッバイ、ドン・グリーズ!」です。
 やっと出て来たかと思う人もいるかもしれません。今回の記事で唯一の邦画であり、アニメ映画でもあります。


 自分の事を少しでも知っている人なら知っていると思いますが、自分は「ハナヤマタ」という漫画がすごく大好きです。で、これのテレビアニメ版を監督したのがこの映画を監督するいしづかあつこです。彼女は自分が一番尊敬する人物の1人でもあります。彼女が作る映像は全てが美しいです。単純にビジュアルが美しいと言うこともありますが、それ以上に詩的で深い意味を持っていることが多いです。

 いきなり関係ないアニメについて語ってしまってすみません。ただ、いしづかあつこが作る映像は自分が見たことある物はすべて好きなのと、オリジナル映画は初めての作品なので、そう言う意味で楽しみにしています。
 そもそも、作風もそうですが、セリフの1つ1つがあまり多くを説明せずに、詩的に視聴者に解釈を委ねているし、ゆったりとした人間ドラマを描くし、善悪がすごくあいまいというか、主人公側も悪いことをすると言う意味で、彼女作る作品は映画の様です。


 そう言う意味で、ずっといしづかあつこがもし映画を作るとしたらどうなるのかという所にかなり関心を持っていました。アニメ映画ではありますが、そういう所をついに見ることが出来てとても期待しています。


 また、自分は青春ドラマがすごく好きです。あらゆる映画ジャンルの中で一番好きなのが青春ドラマです。近年それらの映画の金字塔、グレタ・ガーウィグの「レディ・バード」とか去年だとジル・ド・メストル監督の「ミアとホワイトライオン」とかが近いかと思いますが、かなりの数を見ていますし、好きな作品も多いです。今年も青春ドラマをもちろんいっぱい見たいですし、普段アニメはほとんど見ないですが、この映画は絶対見たいと言う気持ちが相当強いです。


 さっきも言いましたが、アニメでありながら映画のような作品を作るいしづかあつこ監督の作品なので普段アニメを見ないと言う人もけっこう好きになれる確率はある程度あると思います。自分もその1人なので、さっき紹介した「国境の夜想曲」より入りにくいかもしれませんが、探して見る価値はあると思います。



⑤楽しみにしている映画5作品目

 そして、最後に紹介する映画は、公開日未定になっている「Red Rocket(原題)」です。


 まだ今年公開するかもわからないような映画ではあるのですが、これも相当に楽しみにしている作品なので、この記事の中に入れることにしました。自分は英語が聞けるわけではないので、まだ映画の深い内容はわかりませんが、他で紹介している記事を見る限り、ポルノ映像の男優が主人公らしいです。


 この映画を監督したのは、ショーン・ベイカーという人物になります。彼が作る映画はどれも独特です。日本に上陸している物は全部で3つありますが、どれも低予算であんまりちゃんとしたストーリーがあるわけではないです。その一方で撮影や演技は素晴らしく、社会不適合者の日常を眺めているだけだったりするのですが、それが非常にリアリティに溢れていて美しく、起承転結がしっかりしていなくても見過ごせないような映画です。


 本作は彼の映画では初めての純粋な男性が主人公ということもあり、そう言う意味でもどんな映画になるのか興味がわきます。やっぱり女性と男性ではキャラクターに興味を持たせる際に引き出すべき魅力が微妙に違うと思うで、この映画で今までとは違う雰囲気を出して来るのか、楽しみになっています。

 

 ただ、上で紹介したドキュメンタリーみたいにちょっとお堅くて何が言いたいのかわからないと感じてしまう人もいるかもしれません。本当にある人物のある数日間を眺めているような映画を撮るのが得意な監督です。
 過去作の「チワワは見ていた」も「タンジェリン」も「フロリダ・プロジェクト」も全部そうです。割とエッジが効いたような作品というか、そう言う作品ってヴァイオレンスだったりアートな感じであることが多いですが、本監督はけっこうリアルなトーンでそれをするから、他にない監督の持ち味があります。それを本作でも活かしたような映画になることを期待しています。


 海外ではすでに公開されていて、映画賞とかでも高い評価を受けているらしいので、そろそろアカデミー辺りでも評価を受けて名を上げて欲しい所ですが、とりあえず彼の映画を映画館で観れるとすれば本作が初めてになるので、そう言う意味でもかなり期待しています。規模が小さい映画でも、映画館で集中してみていたいので、それを楽しみにしています。



⑥まとめ


 そう言う訳で、以上が自分が今年楽しみにしている映画リストになります。
 ちょっとお硬そうな映画が多くなってしまったかもしれませんが、個人的にはけっこうエッジが効いているような、ぶっ飛んだ作品だったり深く考えさせられるようなものがすごく好きなので、こういった感じになりました。
 他にもいろいろ楽しみにしている映画もあるし、同人活動もあるので、どれだけ見れるかわかりませんが、出来る限りいっぱい見ていきたいです。映画館は行くだけでも楽しいですし。
 そんな感じです。来週も映画ではないですが、記事を上げるのでもしよかったらよろしくお願いします。

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