2020年ベスト映画ランキングTOP10

 玉子丼のみなさんこんばんは! アドベントカレンダー21日担当に立候補したNakamonです! インスタンスを代表する神絵師や代表のNie兄貴に囲まれた最終週になって少し緊張してます…! それと、多分今の所一番長編の記事になっちゃいました。ごめんなさい! ですが、ちょっとでも皆さんに楽しんでもらえたらと思って書いたので、最後まで付き合ってもらえると嬉しいです!

 この記事では自分が今年見れた新作映画をランキング形式で紹介していきます! 選考に入る条件ですが、日本での劇場公開日またはNETFLIXの配信開始日が2020年1月1日以降の物となる映画となります。なので、海外では2019年に発表されていても、この記事では今年の映画として換算する作品が多いです。その結果として候補に入っている作品のリストがこちらになります。

観た映画一覧

パラサイト半地下の家族、カイジファイナルゲーム、ティーンスピリット、キャッツ、フォードVSフェラーリ、リチャード・ジュエル、ジョジョ・ラビット、9人の翻訳家、ホース・ガール、1917、ロニートとエスティ、チャーリーズ・エンジェル、野生の呼び声、ミッドサマー、娘は戦場で生まれた、ジュディ、ハーレイ・クインの華麗なる覚醒、Fukushima 50、最高に素晴らしいこと、タイラーレイク、その住人たちは、ブラッドショット、ナイチンゲール、狩りの時間、デンジャラス・ライ、ストーリー・オブ・マイライフ、ドクター・ドリトル、ハニーランド、マザー、アンチグラビティ、ブラック&ブルー、ウェイブス、レイニーデイ・イン・ニューヨーク、アルプスタンドのはしの方、ボヤンシー、2分の1の魔法、カウントダウン、ブックスマート、友達やめた。、TENET、アダムス・ファミリー、ミッドナイトスワン、ミッドナインティーズ、ウルフウォーカー、罪の声、ホモ・サピエンスの涙、魔女がいっぱい、マンク、新解釈三国志、ザ・プロム

ランク外映画紹介

 早速ランキングに入っていきたいですが、今年はけっこう下位の方がかなり接戦だったので、惜しくもランクインを逃してしまった映画を、5つ紹介します。
1つ目が『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』です。

 今年見た映画の中でもっともおしゃれな映画で、俳優もみんな美男美女ぞろいだったというか、ミッドサマーに出てたフローレンス・ピューやレディバードのシアーシャ・ローナンは、それぞれに出てた時はそこまで美人に見えませんでしたが、この映画では絶世の美女にしか見えませんでした。

 セットやローケーションもすごくロマンチックな場所や建物ばかりでしたし、衣装もメルヘンで、シーン1つ1つがポスターみたいでした。男性よりは女性の方が気に入るかと思います。


2つ目に紹介するランク外の映画が、『アルプスタンドのはしの方』です。

 今年自分が見れた映画の中でたぶん最も低予算な映画で、主要なキャラクター4人も誰も知らない俳優だし、ロケ地も2カ所くらいしかない映画でしたが、キャラクターのバックストーリーをちゃんと描いていたし、その中身もみんな違っていたし、変化のきっかけも納得できたので、落ちこぼれたちが力を合わせて自分たちの居場所を見つけていくみたいな感じの、王道物の青春ドラマとしてはよくできた作品だと思いました。

 ストーリーがキャラクター同士の会話だけで進んでいきましたが、その内容がすごくリアルな人間性を捉えていて、行動や言葉の端々から人間らしさが溢れ出ていました。

 ランキング入りしなかった理由がアルプスタンドの端にいるにしては俳優の見た目が陽キャすぎるくらいで、脚本は非の付け所がないです。会話劇みたいなのも好きな人は1度見てみるべきかと思います。


3つ目の映画が『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』です。

 コメディと青春ドラマを掛け合わせたような映画で、生徒会長とフェミニストの2人が本人は真面目にやってるはずなのに、傍から見たらばからしい的な感じのコメディは単純に面白かったし、堅物2人の似た者同士の絆はきっかけとかが紹介される訳でもないですが、互いにアイデンティティ的な部分で支え合ってるのがとても感じ取れました。

 レディバードやエイスグレードみたいにけっこう何もないみたいな人間を主役にしやすい青春ドラマと言うジャンルでは、このタッグはけっこう珍しいなと思いましたが、ちょっと映画の配分がコメディによりすぎてて、そのジャンルが好きな人からしたらがっかりするかなと思ったので、この順位になりました。

4つ目に紹介するのが『ウルフウォーカー』です。

 アイルランドのアニメスタジオが作った映画で、音楽が特徴的だったうえに森の風景がすごく細かくて自然の美しさを感じたし、デフォルメ化しやすいキャラクターの表情やリアリティを優先した声優の演技によって、アニメーションで発揮できる力を今年最も感じた映画でした。

 ストーリーも主役2人のキャラクターが仲良くなっていく様子だったり、主人公の気持ちが上下に変化する様子を細かく映していたので感情移入しやすかったし、独特なアニメーションを楽しみたい人以外にも、普段アニメを見ない人でも見やすいと思います。カトゥーンサルーンは今後注目すべき制作会社と言えるでしょう。

最後に紹介するランク外の映画が『新解釈・三国志』です

 単純に今年最も笑った映画でした。桃園の誓いとかの三国志の名シーンを題材にしたコントと言う感じで、とにかくバカなキャラクターばかりで、見終えた後に何も残りませんでしたが、見てる間はとにかく楽しかったです。
 劉備が完全にただの大泉洋でしたし、ツッコミどころを上げたらきりがないですが、友達とかと一緒にげらげら笑うにはちょうどいい映画かなと思います。

ランキング

 それでは、ここからベスト10に入って行きます。ここまで紹介した映画はどれもおすすめですが、こっから先はけっこうエッジが効いてるのも多いです。全部が全部おススメという訳ではないですが、良い映画なのは間違いないです。それじゃあ行きます。


第10位は『ホース・ガール』です

 夢遊病と妄想に悩む女性の様子を追いかけたような人間ドラマ映画で、今年最もぶっ飛んでて心に残るイメージが強い映画でした。ただ妄想を映すだけじゃなくて精神病に苦しむ女性の内面だったり、普段の彼女と親しい人間たちの対応だったりも映してて、こういう病気の概要だけでなくその人間性にまで迫っていました。なので、ぶっ飛んだキャラクターにも興味を持てましたし、日常に戻りたいと言う気持ちもちゃんと表現できていたので、ずっと映画のゴールがわかりにくかったけど、かなりハラハラしました。

 ストーリーオブマイライフの時に映像が綺麗だって言いましたが、そのインパクトではこっちの方が上かなと思います。かなり好みが分かれますし、Netflixオリジナル映画なので難易度もちょっと高いかなと思いますが、個人的にはかなり好きな映画の1つです。


第9位は『Fukushima 50』です

 この映画は東日本大震災の時に、福島の原発の中で働いてた人たちの様子を描いた映画です。この映画の一番好きだった特徴は、史実を題材にした映画にしては、それを忠実に再現することを最大限に意識しているかのような構成になっていたことです。それによって、起承転結と呼べる部分はないですが、映画にリアリティが産まれていたので、特に興味深いバックボーンのない名もなき一般人のようなキャラクターがメインの映画で、結末もわかっていても興味を向けやすかったです。そのせいで、確かに後半部分で見どころが少なくなってしまうように感じる人もいるとは思いますが、映画のメッセージ性はそこに詰まっているかのように感じます。

 あと、この映画で興味深かった部分が、映像がとてもリアルでした。特に暗闇がよかったです。映画の暗闇って大体見やすくするため、夜なのにけっこう明るかったり、ちゃんと暗くてもごちゃごちゃしていて何が起こってるのかわからないみたいなことが多いですが、この映画はちゃんと周囲が見えないようになっていながらも、キャラクターが防護服を着ているせいか見やすくなっていたと思います。

 映画としてのエンタメ性に欠ける作品だとは思いますが、あの日あったことを学ぶ教材としてはとてもよく出来ていました。あと、イケメンでもないおっさんが命懸けで活躍する映画でもあるので、どちらかと言うと男性の方がおすすめです。


そして、第8位が『MOTHER マザー』です

 長澤まさみが息子との共依存状態にあるシングルマザーを演じたこの映画は、実際にあった事件を紹介するだけにとどまらず、最近増えている育てられない親と貧困問題に強く踏み込んだ映画でもあって、勉強になるだけでなく、救いようのない親子の歪んだ愛の形や社会に振り回されて行く姿を見て何度も胸が張り裂けそうになりました。

 それ以外にも、長澤まさみの息子が成長していく中で成熟していきながらも幼い子供のような精神的に乳離れできていない部分だったり、母親の再婚相手と息子との間に揺れ動く姿だったり、愛情を求めて彷徨っている姿が、実際のネグレクトや虐待事件を起こした親子の様子とすごくそっくりで、全く浮かばれる要素はありませんでしたが、非常に見ごたえがある映画に仕上がっていました。

 自分の子供を殺したりする事件を見てありえないとか思う人もいると思いますが、そういう人はこの映画を見るべきです。それ以外にも、基本根っからの屑でだらしない人や精神面や倫理観で八方ふさがりになった人を題材にした異色の人間ドラマでもあるので、そのジャンルが好きな人にもおすすめです。


第7位は『mid90s ミッドナインティーズ』です

 この映画は1990年代をロサンゼルスで過ごした1人の少年の様子を追いかけたヒューマンドラマです。ショーンベイカーのフロリダプロジェクトみたいにちゃんとしたストーリーはないですが、生暖かい人間たちの絆を見ているような、映画がけっこう明るい色を使うことが多かったのも合わせて、そこまで恵まれた環境に育っているわけでもないのに、とてもキャラクターが生き生きとしていました。そのおかげで、ただスケボーで道を走ってるシーンを見てるだけでも興味深かったです。

 内気な主人公がスケボーを通して自分の殻を突き破っていくような感じで、彼自身も興味深いキャラクターではありましたが、それと同じように周囲の友達もちゃんと描かれていたので人間味に溢れていて、起きた出来事に対して感情を持った人間として接しているのがすごく感じ取れました。主人公が青春というには少し幼過ぎたようにも感じる部分がありましたが、それも有効に活かしている部分もあって、独特で面白いポイントだと思います。


そして第6位は、こっからはとても大好きな映画になります。『2分の1の魔法』です。

 ディズニーピクサー制作のこのアニメは、魔法が失われたファンタジーなのに現代社会のような世界で生活をしているエルフの兄弟が、父親を生き返らせるために冒険しながら魔法を習得していくようなストーリーです。個人的に一番好きな映画ジャンルが青春ドラマですが、今年でそれが好きだと言う気持ちを一番満たしてくれた映画がこれでした。何もない主人公の少年が、自分のアイデンティティーを見つけてそれを大切にするがゆえに他の事を見失ってしまう、この年代ならではな姿に非常に説得力があったし、最初は知名度目当てなのかなってちょっと不安だったトムホランドの演技も、不安定な若者にすごく合ってたなと思いました。

 あと、この映画は伏線の使い方がすごく上手でした。実は個人的に映画の伏線という物があんまり好きじゃないです。貼る時にあからさますぎるとどうせ後で回収するんだろと思ってしまって映画から一歩引いた姿勢になっちゃうし、回収する時にそれがメインになってしまうと、また「すごいだろ?」って押し付けられている感が強くなっちゃうんですよね。でも、この映画の伏線は日常に映ってるちょっとしたシーンとかでほとんど気にならなかったし、メインは兄弟の絆や主人公の成長で、伏線回収はサブ的な感じだったから全く鼻に付かなかったです。

 アニメ映画ですが、このランキングの中では一番誰にでもお勧めしやすいかなと思います。ぜひ見てみてください。


そして第5位が、『ボヤンシー 眼差しの向こうに』です。

 この映画では、東南アジアを舞台に騙されて漁船に乗せられて奴隷として働くことになった少年の数か月間を追いかけています。まずこの題材に驚かされました。ここから先も社会問題に迫る映画を何個か紹介しますが、今まで見た物でも東南アジアを題材にしたと言うのが珍しかったし、あと、今の現実世界でこんな地獄のような世界が広がってると言うことに衝撃を受けました。

 あと、この映画はすごく静かで、キャラクターが過酷なのにあんまり叫んだり喋らないんですよね。確かに苦しそうにしてた方が悲惨さとかは伝わるのかもしれないですが、音響や映像によるシンボルやキャラクターの表情とかだけで、感情を映すことこそが映画ならではの表現だと個人的には思います。その力をこの映画では強く感じました。労働や暴力がないシーンでも何も話さずにいる主人公の苦しみや葛藤を視覚的に訴えて来ることが多くて、むしろそっちの方が個人的には見てるのがつらかったです。

 それと、技術的な部分では外の自然の音が非常にリアルでした。周囲の一般人が雑談している話し声だったり、虫や草などの音が完ぺきにとらえられてて、それがない漁船の上との対比としてとても美しく利用されていました。だから音楽とかはあんまりないんですけど、今も現実にこんな目に合っている人たちがいると言うことに重みを出せてたし、視聴者の感情を映画に乗せられていたと思います。

 上映した場所もだいぶ少ないとは思いますし、興味を持ちにくいジャンルですが、探して見る価値だいぶあります。ぜひ見てみてください。


続く第4位は、『ナイチンゲール』です。

 19世紀のオーストラリアを舞台に家族を皆殺しにされた女性が、現地のアボリジニの男と一緒に、犯人の将軍へ復讐をしようと危険な森の中に入っていくというようなストーリーです。

 個人的に好きな社会問題と人間ドラマとスリラーの3つを合わせたような映画で、ただ全部あると言うだけでなく、お互いに効果的に作用しあっていました。最初は主人公もアボリジニを差別してたけど、一緒にスリラー的経験をしていくとそこに変化が産まれたり、殺し合いの中でも人間ドラマがあったりと、主人公がいきなり戦場や差別の中に放り込まれた1人の人と言う感じで、復讐劇にも能力だけじゃなくて差別問題や人間ドラマが深く絡んでたから、今までにない方向に話が進んで、今年見た映画の中で一番先の展開が読めなくてだいぶハラハラさせられました。

 映像もかなり特徴的で、夢を見ているようなシンボル的抽象表現を使ったシーンも多数あって、これはどういうことなんだと思ったり、現実で起きていることがどれなのかわからない感じも、だいぶスリラー的側面を伸ばしてたし、復讐劇の向かう先への疑問が大きく膨れ上がりました。

 あと実際の森で撮影したんだと思いますが、その中で主人公が心身ともにボロボロになっていく姿を見ているのも視覚的に興味深かったですし、植物とかがすごく無造作に伸びたりしてて、リアルさがあって本物の森にしか見えなかったです。だいぶハラハラするし、人間ドラマも興味深いので、社会問題とかに興味ない人でもけっこうとっつきやすい映画かなと思います。ただ主人公がかなり戦闘面で弱いので、激闘とかクールさとか冒険とかを期待すると少しがっかりすると思います。


 そして、ここから先の映画は、年が違ったら1位になれた可能性も含められるほど大好きな映画です。第3位は『娘は戦場で生まれた』です

 この映画では、シリアのとある都市を舞台に、そこを制圧した反政府団体が国とロシアの同盟軍によって壊滅させられていく姿を追いかけたドキュメンタリー映画です。もしかしたら、今まで見たドキュメンタリーの中で一番すごいかもと言えるくらいの映画です。目の前で爆弾が爆発したりとか、死にかけの人が無数に病院の床で転がってる映像とか、がれきの中で子供たちが生活してる様子とか、本当に戦争の最前線を捉えてて、こんなことが現実に起きているのかと衝撃を受けました。よく劇場公開まで無事に監督が生きて来れたなと思いました。

 映画の構成もすごかったです。原題だと「For Sama」ってタイトルで、まだ赤子の娘に自分たちがしてきたことを伝えるっていう目的で作られていましたが、それが何を言いたいかって言うと、いつ死ぬかわからない地獄にいながら、相手の政府軍が一方的に悪いということを表現しているだけじゃなくて、自分たちがなぜこの戦争に参加したのかと言うところに焦点を当てていたからです。ドキュメンタリー映画だと「大体被害者かわいそう」という構図になりやすいですが、この映画では両者のありのままを伝えて視聴者に解釈を委ねていたので、心の中に残るもやもやがずっと続きました。

 今年のアカデミー賞のドキュメンタリー部門では受賞を逃したようですが、個人的にはまだ日本で公開されてないのを除くと、この映画が断トツ1位です。はっきり言っておすすめしにくいんですけど、ドキュメンタリー映画にも興味があるなら絶対見ておくべき作品だと思います。


 そんな娘は戦場で生まれたを超えた第2位は、『1917 命をかけた伝令』です。

 第1次世界大戦の時に、塹壕戦をしている主人公たちが別の基地に伝令を持って行くという、本当にこれだけの話ですが、1度もカットせずに歩いていく彼らをカメラで追い続けたという相当にぶっ飛んだ映画です。戦場の中を駆け抜けていくシーンだったり、敵の基地の中を進んでいくシーンがあったりとそれを休みなしでひたすらにカメラで追うから、没入感が尋常じゃなかったです。音響が素晴らしいのもあって、銃で狙われてるシーンとか爆弾が爆発したシーンとかが、全部自分が受けたと勘違いしてしまいそうでした。

 どうやって撮影したのかわかりませんが、演技も素晴らしかったです。キャラクターの危機的状況にいる時の表情も素晴らしく、焦っている様子や慎重になってる様子を親身に感じることが出来ましたし、実際の兵士がこんな風に戦場を進んでいたんだと学ぶことも出来ました。セットとかも素晴らしくて戦場の荒廃した姿だったり、川に入るシーンではそこに流れてる死体とかが本物にしか見えなくて、ここでも没入感をより後押ししているように感じました。

 シーンの切り替わりがなかったので一度も緊張感が途切れなかったし、他の要素もリアリティに飛んでいたので、本当に命懸けで戦っている人の様子を見ている様にしか見えませんでしたし、映っている物への臨場感で言ったら今年見た映画の中でも断トツ1位でした。家で見たらどれくらいの満足度を得られるかわかりませんが、映画が好きな人は好きになれる作品だと思います。おすすめです。


 そして、今年最も良かった映画は、ここまで出ていないので何となくもうわかってるかもしれませんが、この映画です。『パラサイト 半地下の家族』です。

 個人的に好きなジャンルとはそこまで当てはまってないんですけど、見ている時に映画が好きだと言う感情を一番満たしてくれたのが、この映画なんですよね。主人公たちのサクセスが見ていて楽しいし、作戦みたいなのを実行してく姿はワクワクするし、ぎりぎりの体験でハラハラするし、バカみたいに笑えるシーンもあるし、戦いみたいなシーンもあるし、ホラーみたいに怖いシーンもあるし、映像が訴えかけてくるシーンもあるし、すごい落ち込むし、考えさせられたしで、映画で出せる魅力を全部発揮したような作品で、全体が好きじゃなくてもみんながどこか1カ所くらいはハマれる場所があると思います。

 あらゆる面で良い映画だったと思いますが、個人的に撮影が一番好きでした。ある要素をすごく効果的に映してて、映画に渡ってずっとそれが特徴的で、それが出るだけで緊張感が出るんですよね。映画の最終的なメッセージ性ともリンクしていますし、時と場合によってその使い方も変わっていくのも興味深かったです。

 あと、これだけは強く言いたいですが、この映画のラストが非常に大好きです。重くのしかかるんですけど、謎も残ったような感じで、すごく釈然としないながらもその感情すらももやもやさせられて、終わった後の苦い感覚をしばらく引きずっていました。素晴らしい映画を見た後の満足感も相まって、上で上げた社会問題に根差した映画も引きずりましたが、それと一切引けを取らないくらい落ち込まされました。

 今年一番最初に見た映画でしたが、そのままラストまで1位独占状態でした。色々な要素を詰め込んでる上にどれもクオリティが高かったから、非の付け所がないです。もうdvdも出てると思うので、興味がある人は絶対見てみてください。きっと期待に応えられると思います。


まとめ

 と言う訳で、これが自分の2020年ベスト映画ランキングになります。正直ちょっと好みの方に触れすぎてしまったかなと言う印象が強いです。色々意見はあるかとは思いますが、あくまで個人の感想なので、気にしなくていいかなと思います。

 最後に、玉子丼開設2周年おめでとうございます! いつも十人十色なみなさんの様子を見ながら作業をしたり仕事の休憩時間を過ごしてします。こんな楽しい場所を提供してくれてるNie兄貴には感謝しかありません。時々ネガティブになっちゃうときもありますけど、こんな自分と絡んでくれる皆さんが大好きです! 3周年目以降も楽しくやっていきましょう!

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