映画「パラサイト」に見る地獄、韓国
産経ironnaのサイトが終了していることに気付いたんで、こっちに再掲
韓国映画「パラサイト 半地下の家族」は「ジョーカー」からアカデミー賞作品賞を万引きした、と言うのは言いすぎであろうか。
いずれにせよ、「ジョーカー」が同時ノミネートされたおかげで「パラサイト 半地下の家族」が受賞に至ったのは間違いないというのが私の結論である。
「パラサイト 半地下の家族」はタイトルの通り、ある韓国人一家が寄生虫のように他人にタカって生きる物語だ。日本人拉致犯罪、「慰安婦」問題や在韓米軍基地費用負担問題など、南北揃って日本やアメリカへの外交的タカリが頻繁に問題となる半島国家であるが、タカリは朝鮮人にとって「常識」である。現パク・クネ政権を含め歴代政権における汚職事件、政権交代後の毎度おなじみ逮捕収監騒ぎでも見られるように、韓国においては成功者に一族郎党が一斉にタカるのが当たり前であり、そうした便宜をはからない者は非難されてきた。それは権力者だけでなく、上から下まで朝鮮の伝統なのである。
そうしたタカリ社会で落ちこぼれて貧しい半地下室生活を送っていた一家が、友人のコネを悪用して富裕な一家に潜り込み、息を吐くように嘘を付き、騙し、盗み、タカリまくるという話である。
立て続けに国際条約さえ平気で破る韓国人の姿勢は「息を吐くように嘘をつく」と言われて久しいが、実はこうした認識は我々日本人だけが抱いているものではない。朝鮮人を最も嫌っているのは、実は同じ朝鮮人である。それは南北対立に伴う「韓国は北朝鮮を憎んでいる」という類だけの話にとどまらない。韓国人は韓国人同胞を最も嫌っているのだ。それは韓国人が日本人を嫌う「反日感情」と称する民族ヘイトなどとは比較にならぬほどの深刻さである。実際、韓国にうんざりし「国外脱出」を希望する韓国人は「日本を脱出したがる日本人」の割合とは比べ物にならない。
今年の韓国籍放棄者、10月までで3万人突破 | Joongang Ilbo | 中央日報 - https://s.japanese.joins.com/JArticle/247465?sectcode=400&servcode=400
韓国人の半数超が「移民夢見たことある」、一番人気の国は? https://www.recordchina.co.jp/newsamp.php?id=227561
そのような韓国人にとって、周りは家族友人以外全て敵である。いつ騙され盗まれるかわからないし、逆に、「同胞」は必要とあればいつ騙し盗んでも良い「狩りの獲物」なのである。
物語の冒頭、キム一家の長男で高卒無職のギウは「親友」から家庭教師の仕事を譲り受ける。ここでまず、「偽証社会」として名高い韓国らしく、「自分は優秀な大学生である」と嘘をついて潜り込む。そのためにご丁寧にも学生証や書類まで偽造する。しかも「親友」から「お前なら信用できるから」と言われて託された家庭教師先パク家の女子高生(実は「親友」の恋人)を、なんのためらいもなく奪う。
そこから先はもう、悪知恵のオンパレードだ。犯罪も含めたあらゆる悪逆な企てでパク家の家政婦や運転手等使用人を次々と陥れて追い出し、代わりに自分たちの一家を潜り込ませる。そこにはなんのためらいも良心の呵責もない。
「パラサイト」同様格差社会を描いた是枝裕和監督の「万引き家族」がカンヌ国際映画祭で最高賞であるパルム・ドールを獲得した際、日本国内からは「日本人はあのように平気で万引きしたりしない」との抗議が多く寄せられた。しかし「パラサイト」に対し韓国国内でそのような抗議の動きがあったとはほとんど聞かない。多くの韓国人が見ても、まさにこれこそが典型的韓国人の姿なのだと納得しているということなのだろう。
貧者キム一家にたかられる富裕層パク一家も、単純に被害者とはとても言えない。経済的成功に驕り高ぶり、キム一家をはじめとする貧者を平気で「臭い」等差別してはばからない。「結核」患者を差別してクビにするえげつない描写も存在する。韓国における障害者差別は「障害児海外投棄大国」との不名誉な評判が立っているほど有名であるが、そうした韓国社会への批判としての一面もあるのだろう。
この5年間の障害児の養子縁組、国内135人-海外3428人 | Joongang Ilbo | 中央日報 - https://s.japanese.joins.com/JArticle/115073?sectcode=400&servcode=400
つまりこの映画は、「家族友人以外は信頼できず周りは全て敵で、貧困層も富裕層も平気でお互い盗み合い騙し合い差別し合うどうしようもない韓国格差社会を告発した」作品である。しかしそこにはポン・ジュノ監督の韓国社会に対する悪意と偏見が満ち溢れている。
確かに韓国は「偽証社会」「障害児海外投棄大国」等であり他に類を見ない欠点を多分に含む社会ではある。しかし一方で、諸外国に誇れる美点をももつ社会でもある。ポン・ジュノ監督は、そのことからあからさまに目を背けている。
日本国内の「サヨク・リベラル」「フェミニスト」等を詐称する反日勢力にも、そのように日本の欠点のみを誇大に喚き散らし世界中にフェイクニュースを流す連中が存在する。ポン・ジュノも、韓国にとってのそうした手合なのだろう。
実際韓国では大韓航空が「特定の国や民族をおとしめる」「韓国のネガティブなイメージを与える内容」だとして機内上映を禁止する措置をとった。
韓国航空会社が映画「パラサイト」の機内放映せず、その理由は…―韓国メディア
https://www.excite.co.jp/news/article/Recordchina_20200217030/
同じように自国の「欠点」を告発する映画でも、例えば韓国軍による市民大虐殺「光州事件」を描いた「タクシー運転手 約束は海を越えて」は「パラサイト」同様韓国人の差別根性、あさましさ、平気で息を吐くように嘘をつく偽証社会体質などを告発しているがそればかりではない。一方で、韓国人の気の良さ、温かさ、義侠心、同胞愛等をピックアップした傑作である。
「パラサイト」と同じように「格差社会」を告発した日本映画「万引き家族」も同様だ。確かに日本社会の冷たさや無理解等闇の部分を批判しているが、一方で「パラサイト」と異なり家族以外の地域社会等の温かさをもきちんと無視せず盛り込んでいる。
思い返してみればポン・ジュノ監督の過去作品は全てそうした韓国人に対する歪んだ世界観に満ちている。彼にとって「一見善良そうに見えても韓国人は家族友人以外全部敵で、お互い平気で嘘を付き盗み人を殺す」という内容のものばかりである。
今回の「パラサイト」もゴジラ映画のパクリのような「グエムル」も、障害者は平気で人殺しをするかのように描いた「母なる証明」も食肉用巨大遺伝子操作豚と少女の交流を描く「オクジャ」もそうした韓国に対する偏見に満ちている。いずれも「お互い敵同士としか思っていない韓国人に未来は無い。未来の子供世代にしか希望はない」という結末である。しかも「グエムル」「オクジャ」に至っては「血縁さえも断ち切ってしまわないとダメ」という結末に仕立て上げている。
そういえば、私が以前ここで映画評を書いたゾンビ映画「新感染」も、そうした「現世代はもうダメ。次世代に期待するしかない」という結末であった。
ゾンビ映画『新感染』で分かった「ジコチュー」韓国人のリアル
https://ironna.jp/article/7694
しかし「新感染」は「パラサイト」と異なり、韓国人の闇や欠点ばかり描いているのではなく、韓国人の様々な美徳にも焦点を当てた傑作映画である。
一体どのような体験がポン・ジュノ監督にこのような歪んだ世界観を持たせることになってしまったのだろう。
このような映画であるから、内容的にはとてもアカデミー賞作品賞なんぞのレベルには達していない。これに与えるぐらいなら今までにももっと素晴らしい韓国映画はいくらでもあった。ではなぜ今回アカデミー賞を「万引き」できたのか?
2016年上半期の芥川賞において傑作村田沙耶香「コンビニ人間」が受賞した際、反安倍サヨク活動家として知られる選考委員の島田雅彦がこれを腐す余り公の選評でなんと「巷には思考停止状態のマニュアル人間が自民党の支持者くらいたくさんいるので、風俗小説としてのリアリティはあるが、主人公はいずれサイコパスになり、まともな人間を洗脳してゆくだろう」などという呆れたヘイトスピーチを撒き散らしたことがある。
アカデミー賞の選考過程においては芥川賞以上に反トランプに代表されるサヨク・リベラルと自称する反米勢力が大量に入り込んでいることは以前から知られていた。
「パラサイト」と同時ノミネートされた「ジョーカー」は、そうした連中にとっては絶対に賞を与えてはいけない作品である。なにしろ「トランプ大統領を支持するような白人貧困層が犯罪者としてダークヒーローに祭り上げられる」という内容なのである。そんなシロモノに反トランプの連中が賞を与えたがるはずがない。
そこに運良く現れたのが、「ジョーカー」同様格差社会の犯罪を取り扱った「パラサイト」というわけだ。これなら受賞させても「ポリティカルコレクトネス」的にもサヨク・リベラル勢力にとっても実に都合が良い。おまけに「アジア映画をハリウッド映画と同様平等に扱った」という素晴らしい実績まで誇れるわけである。
そういうわけで、「パラサイト」はある意味今が旬のオススメ映画ではある。
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