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有名私立小学校のお受験・・経験者の私が感じた現状・・入学から現在までを振り返り
礼拝堂での入学式
キリスト教信者ではない私。
教会でのイベントは結婚式以来。
パイプオルガンの演奏、讃美歌の合唱
神父様のお話
何故か神父様のお話しは、右から左にスルーしていたのか、全く覚えていません😔
ただ、ただ、その光景が美しいく感動していました。
そして、これから始まる小学校生活のスタートに期待と不安に胸を躍らせていました。
希望に満ちた、学校生活の始まりです。
最初の試練
それは、電車通学・・・
小さな体に大きなランドセルを背負い通勤ラッシュに乗り込みます。
周りの方が気遣ってくれる場合もありますが時にはもみくしゃにされることも・・・
勿論、車での送り迎えは禁止とされています。
心配性のご両親は学校に内緒で途中まで車で送るなどしていた方もいらっしょいました。
しかし、内緒とはいえ、子供が公言し、噂の種になる事もあるため特別な理由がない場合は避けるべきだと思います。
親が付きそう送り迎えの期間は学校によって違いますが、息子たちの学校は一週間でした。その後は子供達だけで登下校をすることになります。
学校側では、出来るだけ同じ路線の子供たちと
時間を合わせて下校をするよう推奨していますが
集団下校と言っても4・5人。
途中で一人、二人と下車し、最後は一人。
改札口から、大人たちに交じり、小さな制服姿の元気な息子が現れた時はホットしたものです。
時には、頬に涙の跡があったり、傷があったり.......🤨
そんな電車通学も、学年が進むにつれ慣れてきます・・・
そして、無事を祈る代わりに、悪戯をして迷惑をかけないかが心配の種になっていきます。
学校に、よく来る苦情の電話…
貴校の小学生が電車内でふざけている・・うるさい・・はたまた、線路に石を置いた(勇気ある悪戯です💦)等、苦情を受ける事も日常茶飯事だったようです😔
学校側では学期ごとに沿線路線の父母会を開き
父母の心配な事や気が付いたこと等
問題点や注意喚起する場を設けて
登下校の事故等を未然に防ぐよう務めています。
全学年の先輩父母との交流の場でもあるため
新入学生の父母にとっては大変参考になりました。
お友達について
まだまだ遊びたい盛りの子供達です。地域のお友達を作ることが難しいため、塾やお稽古事がないときなどは学校から帰宅後、暇そうにテレビゲームに高じる等、心配になる事もありました。
しかし、暫くすると同じ路線のお子さんと仲良くなることが多く、学年が進むにつれ、休日の前日等には路線を乗り継ぎ、家から一時間以上かかるお友達の家に遠征するなど、大人なら躊躇してしまいそうな距離でも、彼らは遊ぶ事には貪欲です( ´艸`)
親も、お互いに連絡を取りつつ事故ないように気を配っていました。
お互いに宿題を済ませてから遊ぶ等、効率よく過ごしていたようです。
勿論、喧嘩をすることもありますが
子供ながらに自分たちのいる、私立小学校と言う小さな環境の中で、いかに気まずい思いをせずに生活するかを身に着けているようでした。
私立小学校では合格基準に、お友達との関係を上手く築く事が出来るかを見ています。
先生方はお受験の遊びの課題を
重点的に見ています。
なぜならば長年の経験から、その子の基本的な性格がその場に表れる事を知っているからです。
お受験に合わせて付け焼刃的に教え込んでも、その部分はごまかす事が出来ないからです。
よって、基本的な家族の関係の中から自然に身に付く人間関係を築いておきたいものだと思います。
親は子供の目線で、子供の話をじっくり聞いているか・・・
兄弟の不公平はないか・・・
そして夫婦間の信頼関係が築かれているか
ペーパーテストより難しい課題ですね( ´艸`)
いじめの問題
私立小学校では、教育の質を問われるような事例には大変神経を使っていました。よって、いじめ等、親が教師に相談した時点で、何らかのアクションをとり解決に導いてくれる努力をしてくれます。教師の質の問題も問われるため、先生も真剣に取り組んでいましたが、子供達のいじめの実態の判断はとても難しいです。
そこで大切なのは家庭教育。
いじめられている。
いじめている。
どちらにせよ子供の様子を注意深く見ていると分かるような変化がありますが・・
小さな子供には表現が難しく
ご両親に相談してくれることは少ないと思いますが
いつもより、ふさぎ込んでい場合は、まずは、本人に聞いてみる。
そして、お友達のお母様に連絡をして
お友達同士で、何か変わったことはなかったかを
間接的に聞いてもらう。
この時点で、お母さま同士の関係が、大変重要になります。
息子たちの学校では、お母さま同士の関係は
良好だったため、とてもスムーズに問題解決でき
とても助かりました。
どの子も、陥る危機には親同士で協力するという体制が出来ていたように思います。
その後、学校の先生にその旨を伝え
早期解決につなげるようにしていました。
息子たちの私立小学校では
問題解決まで、親も先生も真剣に取り組む姿勢を
貫いていた事は素晴らしいと思います。
週刊誌などにも騒がれたような芸能人の
ご子息によるいじめ問題などが取りざたされた
某渋谷の有名私立小学校も存在しますが
大変残念なことです。
これは学校の問題と言うよりは入学される方の
問題です。
授業料も高額であるため、ネームバリューを狙って
入学される方も多くいらっしゃいますが
その学校の方針、過去のデーターやお知り合いの方の情報などを調べつつ、悔いのない学校選びをする事が大切です。
長ければ大学までお世話になる学校です。
・学校の教育方針
・どのような学生が在籍していたか?
・進学、進路の情報等
最も大切な人間関係を構築する時期を過ごす大切な環境です。
数年かけて調べてください。
1・SNSを活用する。
2・塾の先生に伺う。
※塾によっては特定の学校とつながりがある場合があります。
その場合はネガティブ情報を聞く事は出来ないため複数の塾に入塾の意向がある事を伝え
「それぞれの学校の情報を教えていただきたい」と率直に伺う事も大切です。
3・有名私立小学校に入学していた知り合いに聞く。
情報は多いに越したことはないので
躊躇せずアクションを起こす事をお勧めします( ´艸`)
勉強について
受験の心配がないとは言え、勉強はそれなりのレベルを要求されます。
お受験戦争をくぐり抜け入学した進学校。
その上授業料も高い。
勿論、お勉強は学校にお任せしていれば安心・・・・
それは、とんでもない幻想でした・・・・
教育熱心なご両親が多いため、それぞれに学習塾、スイミング、ピアノ、お習字、英語等、学校の授業のカリキュラムに沿うよう、お教室に通わせ、子供の成績に一喜一憂・・・・
私立では独自の勉強カリキュラムがあるため、家庭教師や近くの私立学校に特化した塾に通わせる方が多く・学校に丸投げはできませんでした。
時間とお金には多少、余裕のある家庭が多いためか教育には糸目をつけないというお宅が多かったように思います。
しかし、皮肉なことに教育の熱心さと子供の成績に、あまり相関関係はなかったよです💦
お受験を体験したご両親は、英才教育に熱心なため
一歩も二歩も先んじて勉強を進めようとしますが
子供にとっては混乱をきたしてしまう場合があるようです。
なぜならば小さいお子様にとっては、教え方が少し違うだけでも理解が難しくなってしまう場合があるからです。
出来れば学校のカリキュラムに沿って担当の先生の邪魔をしないような基礎的な家庭学習、分からなかった箇所のフォローに努めるのが理想的だと思います。
その学校に特化した家庭教師、塾、教材等、あれもこれもではなく一つで十分だと思います。
あくまで無理のないよう、進めていくことが何より大切です。
PTAについて
私立小学校では親の学校への積極的な参加を求めています。
当時、息子たちの学校では役員選出は学校側で決めていました。
噂で、役員の忙しさは充分承知していたので「役員だけは絶対、受けない‼️」と心に決めていました。
それに、息子達の成績がすこぶる優秀な訳でもなく。
何より、学校に協力的な行動は一切せず、目立たぬように他のお母様の中に同化していた私です( ´艸`)
しかし
突然その時は訪れました。
担任教師が笑顔で近づいてきます
「役員をお願いいたします」と・・・
私「いいえ、私など、とんでもございません、ほかに適任の方がいくらでもいらっしゃいます😔」
担任教師
「是非、お願いいたします😊」と
学校側の役員の選出はお願いではなく命令に近い決定です。
お世話になっている身。
覚悟を決め受けざる負えません・・・
年に数回の学校行事、役員会、お手伝い、ボランティア等、一時期は、毎日学校に通う日々が続いたことも・・・
まるで仕事を持っているようなものです。
それも無給の。
結局7年間、役員を続けたのですから・・・
母は頑張りました💦
我ながら「自分で自分を褒めてあげたい」心境です。
もし役員になった場合は覚悟を決めて
その時期を楽しんでください。
何故か役員の場合は噂話の対象になる事が少なかったように思います。
傍観者の立場でいられた事は助かりました。
女性は噂話が大好きです。
他の方の噂話に同調して話を盛り上げただけでも
噂を流した当事者になってしまう事もあるほど。
揉め事の現況になってしまいます。
冷静に、周りの噂話を受け流すのが一番・・・・
難しいですね💦
多くの噂話はお母様の暇つぶし程度のものですから( ´艸`)
大切な情報のみに神経を配っていれば十分です( ´艸`)
長い間、役員をさせていただいたメリットも多くあります。
人間関係特に女性の心の動きに動揺しなくなったことです。
そして、学校の様子が手に取るように分かったこと。
逆に子供の様子が分かる分、心配の種を増やす事になりますが、そこは、冷静に・・・・
子供を信じていれば問題ないです。
大人よりはるかに成長の速度の速い子供たちは
遥か先を歩いています。
PTAで垣間見た御父母の様子は
思っている以上に子供の学校生活に敏感で
一喜一憂している様子に驚きました。
今のご両親の中には少数ですが
「この学校に入学させて頂きありがとうございました」と言う気持ちより「学校に何か不信があれば黙っていない」というような
迫力があるご両親がいるように思います。
それも時代の流れなのでしょうか💦
そのような方には、当たらず触らずの距離感でお付き合いするのが一番。
権利ばかりを振り回す親には、何故か取り巻きが出来、それぞれの子供達にダイレクトに影響します。
時代が変わろうが親の成長は子供の成長と
謙虚に向き合いたいものですね( ´艸`)
親同士のお付き合い
これは、意外と気になる事の一つだと思います。
小学校に入学して暫くすると、ママ友とのお付き合いが始まります。
私立小学校に限らず、ママ友とのお付き合いは難しく、そこに居ない方の噂話に花が咲くことも・・・・しかし、お嬢様タイプの呑気な方も多かったため、常識を外れるほどの問題はありませんでした。
人間社会ですから、どこでもありますよね、気の合わない者同士のイザコザ。
何故か、イザコザが起きると、相談を受ける事が多かったのですが......
根っから適当な性格「大丈夫、大丈夫、そんな事、気にする必要全くないわよー」で、済ませていました😊
でも、そんな適当な助言で一件落着する場合もあるのですから不思議です😅
中学、高校進学
この時期になると、子供達の個性が顕著に表れます。
親の学校への参加も極端に減り、子供の様子が分かりづらくなり、そして、いつしか反抗期を迎えます。
小学校の受験を考えていた頃・・・
主人曰く「その学校に行って将来どうするつもり」と・・・
私「中学、高校の受験がない分、大学受験に力を入れる事が出来るじゃない?」と世間知らずの私が考えそうな浅はかな答えです( ´艸`)
現実は、そう簡単には行きませんでしたでした💦
なぜなら、今の学校のレベルも高く・・・その上を目指すとなると、学校の勉強と受験勉強の両立はかなりハードになります。
少数の他大学受験を目ざす兵は、これをクリアーしなくてはなりません。
結局、少数派の長男をはじめ学年トップの学生全員
希望の大学に落ちてしまいました。
温室育ちの、お坊ちゃま達の初めての試練です💦
殆どの学生がそのまま私立小学校付属大学に進学する中、他大学受験希望者の少数派は予備校通いが始まります。
国立大学、上位難関大学、医学部の専門予備校。
その予備校は渋谷にありました。
渋谷という土地柄、ガングロギャルや茶髪ロン毛の青年が闊歩しています。
いつの間にやら、我が子も、みるみる様相が変化していきビックリするやら、心配するやらでひと悶着ありました。
しかし
彼曰く「やる事やってんだから、別に文句言われる筋合いはない」
「ごもっとも」・・・・正解です。
そして、一年後
無事、希望の大学に合格を果たしました🌈
これで一件落着と思ったもの束の間・・
次男君の登場です。
長男君で気苦労が多かったので
次男君には、そのまま、大学進学をお願いしたいところ・・・
彼も他大学受験をする事を決意。
結果、希望大学に落ちてしまいましたが
滑り止めで受けていた大学に合格しました。
彼はそれでは満足いかず
静かに、そしてその時を待っていたかのよう結局、希望校の大学院に合格し
目的を果たしました🌈
温室育ちの彼らにとって、この受験の経験が二人を大きく成長させました。
有名私立小学校に入学し、中学、高校、そして有名私立大学に進学。
親は、このコースを夢見ながら幼稚園児の幼い子供にお受験という過酷な時期を親子で過ごしたのでしょうが、結局、子供の人生は変化しつつ
成長していくのですね。
彼らは逞しく・・・・
親の期待以上の大人になりました😊
期待以上........
私の息子達ですから、それ程期待してはいけないと思っていたので😅
あの、幼気な子供だった彼らが、どんな試練も耐える事が出来る大人へと成長し。社会人として、自分で考え結論を出し、目的に向かって努力を惜しまない、その姿、私なら、諦めたり、逃げたりしそうな事でも乗り越える強さ......羨ましい限りです。
「親は頼るものではなく守るもの」とでも思っているかのように・・・大きな存在として、私たちの前に立ちはだかってくれています。
それは、そうですね😊
母は脳天気🤨
父は高齢ですから😅
私立小学校から高校まで受験なく進学していたため
大学受験の為に多少の余力があった事が功を奏したのでしょう。
勉強だけがすべてではない・・・その通りです
しかし、基本的な学びは人間社会において必要です。
その意味でも私立小学校のお受験を経験し中学、高校と学ぶ大切さを理解できている事は大変ありがたいことだと思います。
結論
有名私立小学校お受験は、親のプライドをくすぐり、まるでブランドのように思うお母様もいるようですが、有名私立小学校と言うブランドを自慢げに感じるのは、僅か小学校の6年間。
その6年間をどのように捉えるかは、子供の性格やそれぞれの家庭の価値観で変わってきます。
子育ては・・・どのような立場や環境でも、結局、近道も平坦な道もありません。
試行錯誤を繰り返し、紆余曲折を経験し見つけていくものなのだと実感します。
子供が進学していくごとに、それぞれの個性が開花し物足りないと感じる事もあると思います。
超難関大学に挑戦するなど、親が思っていなかった挑戦をするかもしれません。
または、その逆に、その学校の価値を見出せず、
全く違う道を歩き始めるかもしれません。
稀に、学校の方針に合っていないため退学を余儀なくされるケースもあります。
例えば、自由教育を望んでいたご両親にとって
ミッション系の学校は少し堅苦しいと感じてしまう場合があります。
親子共々、居心地の悪い学校生活を送る事になってしまいます。
そうならないためにも、どのような教育方針の元で子供と共に成長していくことが出来るのかを、お受験前にしっかりと見極める事が必要だと思います。
今後、私たちは親としてではなく、人間として成長していかなくてはならないと思っています。
成長とは・・・・依存しない心。新しいものへの挑戦。自信をつける努力。他者への感謝。
そして
何より親が小さな幸せを感じる感性を
持ち合わせている事だと思います🌈
子供の小さな成長に喜びと感謝を👨👩👧