【綿町ダイアリー】#610 嬉しい結婚式
僕が弟のように可愛がってる後輩が
ある日、彼女を連れてきた。
「この人と結婚する」って。
でも彼の希望する結婚式場は
僕が携わっていない会場。
僕の手でプロデュースしてあげたかったけど
それは叶わず僕は見守ることにした。
しかし、
それからしばらく式場側と難航する。
どんな立派な式場でも運営するのは「人」だ。
その「人」に熱量が無ければどうしようもない。
怒り、苛立ち・・・。
彼の苦悩を目の当たりにして僕も悲しかった。
でも、雨降って地固まる。色々あって、
僕が提携する式場でできることになった。
警報クラスの大雨が降った昨日、
大切な人たちに見守られ2人は結婚式を挙げた。
僕も最高に嬉しかった。
僕の手で2人をプロデュースできたのだから。
披露宴のおひらきの時、
まるで2人を祝福するように雨があがった。