【綿町ダイアリー】#81 珈琲は名脇役
秋本番。
ようやく本格的な寒さへと移ってきたようだ。
そこでもう一度珈琲の見直しに入った。
珈琲豆が変わる訳ではないが、僕なりの秋仕様といったところだ。
改めて湯温の見直しから。
そしてドリップする時の湯量を変え、トータルのドリップ時間を調整する。
珈琲豆の挽き具合は変えたくないが、コクが長時間持続するよう少しずつ変えながら試していく。
最終的には、珈琲豆の量に対する全体の湯量のバランスを変える事になる。
科学実験のようで疲れる作業だ。しかし、綿町カフェにとってはとても大切な作業なんだ。
僕は器具一基のワンオペ。
複数名ご来店となると、最初の1杯から最後の1杯まで数分のタイムラグが生まれる。
だから、時間が経っても冷めず、コクや苦味も持続する珈琲が理想なんだ。お客様には長時間気持ち良く会話を愉しんで欲しいから。
珈琲はそんなお客様の脇役にすぎない。
僕は試作を重ねる。
渋くて味のある名脇役を求めて・・・
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