【綿町ダイアリー】#52 朝のルーティンは多神教
2022年9月。
朝、出勤して店の扉を開ける。
するとプーンと珈琲の香りが漂ってくるようになった。
だんだんカフェらしくなってきたようだ。
厨房奥のロッカーに荷物を置き、まずは神棚にお水と塩、そして洗米をおさめ、祈祷。
祈祷と言っても、パンパンと柏手をうち「今日もよろしく!」と、拝む格好をするくらいだけど。
この祈祷が効くとかそういう事ではなくて、朝の始まりの儀式をする事は、「生」を実感する大切なルーティンだと最近になって思うようになった。
次に仏像にお水を供える。
まさに神仏習合。
そして、音楽用のスマホをスピーカーに接続し、店内ミュージックをかける。
音楽はその日の気分にもよるが、基本的には教会音楽をかける日が多い。讃美歌であったり、パイプオルガンであったり。
そんな優しい音楽の空気に包まれながら、店内の掃き掃除や拭き掃除をしていく。
それが終わるとトイレの掃除。
よくお店をすると「トイレの掃除は大事だ」って耳にするが、その通りだと思う。僕自身も気持ちがよくなるものだ。
そして綿町カフェの看板を店頭にだす。
こうして書き出すと、僕は朝から、神道、キリスト教、仏教をしている事になる。
極めて日本人らしいのかもしれない(笑)
自分は無宗教だと言う人が圧倒的に多い世の中で、僕はどうやら宗教まみれのようである。
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