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お金も予定もないゴールデンウィークを精一杯「おうち映画」で楽しむ

やっと始まったゴールデンウィーク、全然終わらない自粛期間。旅行に行くことは勿論、実家に帰省することも、家から出ることすらほとんど出来ない。このままでは黄土色ウィークぐらいにくすんでしまいそうだ。

いつもは日記ばかりだけれどせっかくなので趣向を変えて、僕が連休中に鑑賞予定の無料の映画をまとめてみる。もし誰かに興味を持ってもらえたら、その嬉しさできっと輝いた連休を過ごせると思う。

1. 今日のリアルな状況を即座に映画化。『きょうのできごと a day in the home』

行定勲の作品には柴崎友香原作の映画で「きょうのできごと a day on the planet」という大学生の日常を描いたものがあり、本作はそのタイトルをもじったもの。まさに外出自粛を余儀なくされている「きょうのできごと」をそのまま映画に落としてみたような作品。
映画制作が難しいこの状況だからこその発想。それがこんな短時間で形になるなんて脱帽というしかない。映像としての動きが少ないからこそ、出演者の人間味にどう強く焦点を当てていくかというのが気になる。

2. ダンスにまつわる映画だけを10作品配信。「国際ダンス映画祭 ONLINE 2020」

※本日5/2(土)21-25時までです。
自宅でちょっとマニアックな映画が楽しめるって素敵。全10作品が公開されているけれど、全て合わせても2時間なので部屋を薄暗くして一気に観てしまう予定。
実はというほどでもないけれど、僕は大学生の頃少しだけダンスをかじっていた。だから、ダンスの持つ芸術らしさというか表現みたいなものはすごく好き。身体性と精神性の両面を持っているから、その交わり方に無限の自由がある。それがとても豊かだと思う。

3. 24人の監督が在宅制作した映画を日替わりでお届け。「SHINPA the Satellite Series # 2」

監督二宮健を主宰とした上映イベントの在宅プロジェクト。『愛がなんだ』の今泉力哉やクリープハイプの様々なMVを監督している松居大吾、俳優からも柄本佑や渡辺大知など僕が個人的に敬愛して止まない豪華メンツが揃っている。ちょうど昨日、二宮健が全3話から成るまさかのクレイアニメ作品を公開してスタートしたところだ。(そして今日は松居大吾らしい!)
過去に柄本佑が監督をした『ムーンライト下落合』という映画を観たことがあるのだけれど、カメラワークやシーンの切り取りがかなり独特だった。在宅制作というのも相まって、今回もきっとそういう化学反応みたいなものが観られるのだと思う。全く想像がつかなくて、楽しみ。

4. お家でオシャレなフランス映画を楽しむ。「MyFrenchFilmFestival STAY HOME Edition」

オンライン映画祭「マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル (MyFFF)」が3月下旬から配信していた無料配信を5月25日(月)まで延長することになったらしい。全然チェキ出来てなかったので本当にありがたい。フランス映画と聞くとイメージするのは映像の彩りが醸し出す「オシャレ感」。あとはラインナップのあらすじだけ触れてみたけどやっぱりLGBT系の映画がすごく多いという印象。全ては観れないと思うので『美味しい美女』あたりの短編をいくつかとほっこりできそうな『クラッシュテスト』あたりをゆっくり観てみようかなと思う。

5. 今だからこそ観る伝説のアニメ。「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズ

正直に告白する。僕はエヴァをちゃんと観たことがない。テレビアニメシリーズを断片的に観て、キャラクターやなんとなくのストーリーだけ把握している、いわゆる「にわか」というやつだ。ただ、ファンが多いのはわかっているのでこの機会にちゃんとどっぷり浸かってみようと思う。アニメ版と旧劇場版についてはNetflixで配信されているのでまずはそこから。YouTubeが間に合わなかったらABEMAで観よう。これ、ちゃんと間に合うだろうか……。

最後に:「おうち映画」を楽しんだ先にできること

無料なのにこんなに良いものが観れる。それ自体は本当に素晴らしい。でも、これを生み出すのにもちろんいろいろな人の時間やお金が使われている。そしてどんなに「おうち映画」が楽しいものになっても、映画館という特別な空間で観る映画は格別だと僕はずっと思っている。これからもそう思うはずだ。
今回いつもと全然違う書き方をしてみたのは、大好きな場所と大好きなカルチャーが無くなってしまわないために何か出来ることがないかと考えたからだ。
だから、ひとくちに映画館といってもいろいろあるけれど、もしここまで読んでくれた人の中で気が向いた人がいれば、まずは一番手軽なものとしてミニシアター・エイド基金にぜひ参加してほしい。

ただの募金ではなくて、将来的に好きな映画館のチケットを還元してもらえる「未来チケットコース」というものもある。僕は渋谷のユーロスペースに行くことが多いので、そこで応募してみた。

いつの「未来」になるかはわからないけれど、知らない人たちと一つのハコに入り、一つのスクリーンを見つめる。その中にもし同じ気持ちで基金に参加した人がいたら、とても素敵だと思っています。

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瀬戸
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