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RUM RHUM RON 〜素晴らしきラム酒の世界へ〜 番外編

めっきり涼しくなってきましたね。
そんなこんなでお話だけでも熱い国の話を。
今回は番外編ということで、少し限られた地域のお話を…

『カシャッサ』(Cachaça)をご存知でしょうか?
『カシャッサ』とは…
サトウキビを原料として作られる、ブラジル原産の蒸留酒である。ピンガ(Pinga)などとも呼ばれる。ブラジルには約1万5000の蒸留所と約4000のブランドがある。
なお、同じくサトウキビを原料とするラム酒とは同類系統の蒸留酒であるため、広義ではラム酒の仲間と解釈する立場もあれば、両者は別物と解釈する立場もある。
(Wikipedia参照)

僕は難しく考えずにブラジル産のラム酒と思っています…が。
少し色々と条件があるのです。

カシャッサ3つの要素
・ブラジル国内のみで生産されているサトウキビの蒸留酒
・サトウキビジュース100%から造られる蒸留酒
・砂糖の副産物として生まれ、歴史と共に親しまれてきたお酒

ブラジルではサトウキビの蒸留酒のことをアグアルデンチ ヂ カーナ(Aguardente de cana)と言い、カシャッサ(Cachaça)もそのひとつと言えます。

その中でもカシャッサと呼ぶには法律で決まりがあるのです。
・アグアルデンチ ヂ  カーナの法律
サトウキビを原料とし、その絞り汁を発酵させたアルコール度数が38〜54度の蒸留酒。また製品1Lに対して6gまで加糖したものも含める。
・メラード(サトウキビジュース)、メラッソ(糖蜜)からの製造許可する。
・オークの木、または類似品の容器で保存する。
・色付けの為にカラメルの使用を許可する。
・色落としの炭の使用を許可する。
・熟成ラムは最低でも2年間熟成させなければならない。

・カシャッサの法律(2003年公布)
ブラジルで生産されたサトウキビを原料とし、その絞り汁を発酵させたアルコール度数が38〜48度の蒸留酒。また製品1Lに対して6gまで加糖したものも含める。

というように若干の違いがあるのです。

カシャッサの種類
大量生産を目的とした工業生産のカシャッサ インダストリアル、小規模蒸留所でハンドメイドされるカシャッサ アルティザナウの2種類がある。

カシャッサ インダストリアルは主に化学培養酵母を使用して発酵し、連続式蒸留機(コラムスティル)で蒸留。カシャッサ全体の中で約75%のシェアがあり、カクテルベースとして使われる事が多い。
カシャッサ  アルティザナウは主にカイピーラ酵母や天然酵母を使用して発酵し、単式蒸留機(アランビッケ)で蒸留。カシャッサ全体の中で約25%のシェアがあり、ストレートやロックでそのままの味わいを楽しむ他にカクテルベースとしても使用される。

カシャッサの生産量は年間13億リットル以上で、これは世界でも3番目の生産量です。輸出量は全体の1〜2%であったが、近年急速に増えてきています。
ただ、日本では非常に認知度が低くラムコンシェルジュとしてはカシャッサも広めていきたいと思うわけです。(だって美味しいんだから!!)
そんなこんなで今年の1月に取得しましたカシャッサコンシェルジュも…

どんどんと中南米への旅行がしたくなってきました。
お金も時間もかかるんですけどね!!

ではでは。

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