ツールドフランス2023年を予想する
今年も開幕目前。
サイクルロードレースの、そしてヨーロッパにおいてはオリンピックとサッカーワールドカップと並ぶ3大スポーツの祭典、それがツール・ド・フランス。
そんなツール・ド・フランス2023を大予想
と言っても専門家でもないし、ステージ毎に細かい解説なんてできるわけはない。
自分でもロード乗っているけどメカニカルなことは全然わからないから。
なので単なる雑感として。
ツールなんて検索してもサイクリング専門サイトでしか話題になってないし、note検索しても全然ツールの話題は引っかかってこないので日本でどれぐらい興味を持たれているのか、需要があるのかは不明だけど。
今年もポガチャルvsユンボ・ヴィスマ
まあ普通に考えればタディ・ポガチャルvsヨナス・ヴィンゲゴーの一騎打ち。
いやポガチャルvsユンボ・ヴィスマ
J Sportsもそのつもりで壁紙作っちゃっているし。
ポガチャルの毛ははみ出すか?
2020,2021のツールを連覇したポガチャルであったが、昨年はアシストが次々とCovid-19で離脱し、まともに働いたのがマイカだけ。
ユンボからの総攻撃に一人で立ち向かったポガであったが、如何せん多勢に無勢。
熱くなりやすい性格に付け込まれタイム差のあるログリッチのアタックにまで律儀に反応してしまいどんどんと足を削られて…。
そんなわけで今年はリヴェンジに燃えているであろうがリエージュ~バストーニュ~リエージュでの怪我からぶっつけ本番。
高地トレーニングはしてきたようだが果たしてどこまでグランツールで走れ
るのか?
まあ超人なんでそんなこと全然関係なく走りそうな気もする
とか言ってたらスロベニア選手権で復帰して早速勝ってるし。
それに今年は直前のツール・ド・スイスで好調をアピールしたアユソだったり、山岳で鬼の安定感を誇るアダム・イェーツもいるので昨年と同じ轍は踏まないはず。
ユンボ祭りは今年も開催?
対するユンボ、ヴィンゲゴーだが年明けパリ~ニースではポガチャルにボッコボコされた後は好調そのもの。
どこか自信なさげだった彼も昨年のマイヨ・ジョーヌ獲得後は圧倒的な強さを見せるようになり、控えめだったゴール時のガッツポーズと投げキッスも板についてきた。
とにかくレースに出て勝ちまくるポガチャルとは対照的に、出場レースを絞ってオールド・スクールな調整方法でツールへ向かう。
調整は万全なようでドーフィネでも一人だけ異次元の走りで圧勝。
今年もチーム一丸となってポガチャル包囲網を敷く(ひく)のであろうが、不安要素がいくつか。
勝負どころの山岳ステージで最高の仕事をするセップ・クスがジロを完走しておりどこまで回復しているのか。ちなみにクスはこの後ブエルタにも向かうらしい。〇んでまうやん。
さらには直前のドーフィネでのクライスヴァイクの離脱。
さらにさらに上記の通り昨年はログリッチとWエース体制だったが今年はヴィンゲゴーが単独エースのため、ポガチャルのマークする相手が一人で済むということ。
加えて
ワウト・ファン・アールトの調子はいかに。
昨年の活躍が異状だったため今年もそこまでできるのか?
直前のスイスではポイント賞ジャージこそとったものの勝利はなし。
それでもベルギー・ナショナルITTは奪還したので確実にツールに照準を合わせていると考えていいのか。
狙っていた春のクラシックでマチューの後塵を拝しモニュメントを1つも取れなかっただけにツールで活躍してもらわないといけない所だが…。
シクロも取れなかったしね。
昨年は初日からいろいろとあったユンボ。
滑り出し好調だったが、石畳みステージで大慌てして英語実況に
「ユンボ・ヴィスマ、アブソリュートリー・ケイオスwww」
とか言われたのも終わってみれば笑い話となった中盤~終盤の圧倒的支配感。
今年もユンボ祭りは開催されるのか?
とまあここまでポガチャルとユンボの話しかしていないけど結局この勝負になるだろうから。
その他総合に絡みそうなのは注目選手
ゴデュ
オコーナー
最近パッとしないイネオスからはD・マルティネス
ヒンドレー
カラパス
バルデ
S・クラーク
頭皮も師匠を受け継ぐマス
あたりか。
おーん、どうなんだろう。現在のポガチャルとヴィンゲゴーの前ではやや格落ち感は否めない。
レムコが出たら…と思うけどグランツールの超級山岳ステージでは恐らくポガチャル、ヴィンゲゴーにはまだまだ到底及ばないはず。
まあその分をTTで稼ぐんだろうけど。
注目ステージ
1ステージ
今年は初日から細かい上りの連続。さすがに1日目から総合勢が大きく動くことはないと思うけど、近年はボーナスタイムを狙って中間スプリントとか山岳ポイントでも総合勢が取りに行くことが増えたのでざわついて集団落車…なんて可能性はある。2021年の如く初日アラフィリップ狙ってんじゃね?
5,6ステージ
早くもピレネー突入。超級山岳も出てくるけど総合勢はまとまってゴールかな。ここでついていけない選手は早々に総合争いから脱落だろう。
9ステージ
総合勢はゴール前登りスプリントかな。タイム差が若干つきそう。
13~15ステージ
勝負の山岳。
14,15はアルプスなのでここで一気にマイヨ・ジョーヌ争いに一つの答えが出るか。15ステージなんてレイアウト見てるだけで吐きそう。今年はここに来るまで総合、特にポガチャルとヴィンゲゴーのタイム差はほとんどないと予想。TTもないし。ここで二人がどう走るか。とにかくダウンヒルは安全にお願いします。
16ステージ
休息日明け。ITTだが登りあり。この段階で総合はもうポガチャルとヴィンゲゴー、二人だけの争いになっていると思う。この日が終わっての差がそのまま勝負を決めそう。
17ステージ
引き続ききつい山岳。残り少ないので追いかける側が捨て身のアタックをかけるだろうが、正直もう前日でマイヨ・ジョーヌ着ている選手がしっかり走れば差はつかないのでは?と思いつつ最後の超級~ラストでのドラマに期待。
で、ここでほぼ総合争いも終わりと思ったらまだある。
20ステージ
さすがにもう劇的なことは起こらないだろう…とは思う。追いかける側がアタックを繰り返した末にオール・アウトして遅れる可能性はあるかもしれないけど、マイヨ・ジョーヌを守る側は無理する必要ないし。
21ステージ
来年はオリンピックの関係で最終日がITTなので、パリでのフィナーレは一旦休み。なので今年どのチームが笑顔でパリのポディウムを迎えるのか。
カヴェンディッシュは2021年、ワウトに阻止されたツール区間36勝目なるか。
総合以外
ピノとカヴ、サガンの最後のツール。
カヴは前人未踏のツール通算ステージ36勝がかかる。アスタナはジロではさっぱりだったリードアウト・トレインは上手く作れるのか。
ジロではGが見かねてリードアウトしてくれたじゃねーか。
ピノはほんとにやめるんか?
久々に見たい
ビッグ・レースでのアラフィリップの勝利&ウルフパックのレース荒らし。
メーダーに捧げるモホリッチの走り。
もちろん
マチュー・ファン・デルプール
ここ数年は世代交代を打ち出しているものの結局はGやゲイガンハート、クフィアトコフスキらに頼っている
イネオスの復権
昨年のラルプデュエズ・ステージや今年のストラーデ・ビアンケ等での輝きが須原らしいピドコックも現状ではグランツールの総合争いって感じではないし。ベルナルも復活には程遠い。
マグナス・コルトとかチッコーネもやってくれると期待。
むしろ総合よりステージ優勝争いのほうが予想できなくて面白そうじゃね?
総合優勝はこいつだ!
ツール・ド・フランス2023の優勝者は…
UAEチームエミレーツのタディ・ポガチャル!!!
かたいねえ。オッズ×1.1だねえ。つまらない男だねえ。
ポガが出場すると
「あーはいはい今日もどうせポガチャルが勝つんでしょ(棒」
ってなってしまうので個人的にはヴィンゲゴー推しだし、ポガチャルのコンディションが不明だけど、なんやかんややるでしょ、この若造は。
J Sportsでも
「まーた君か笑」とか言われてるし。
ポガ毛はみ出すでしょ今年も。
何より直前にメーダーの事故があったわけだから、みんな安全にパリにたどり着いて欲しい。
さあ、開幕直前の大胆予想は当たるのか?全くはずれて赤っ恥をかくのか?
ポガチャル優勝とかかたい予想しておいて外したら恥ずかしい。
まあ誰も見てないからいいかw
余談
さて、ツール中継のエンド・クレジットはイーグルスの「デスペラード」で締められるけど、アメリカを代表する、アメリカの代名詞みたいなグループであるイーグルスの曲でツールが終わるのは個人的にはすげー違和感w