指導者となる
コーヒーを仕事にして13年、いつからか焙煎を通して何かを伝えることを仕事にしたいと思うようになりました。
学生時代に「教える」ということを仕事にしたいと思っていたものの社会人としての経験が浅い人間から知識だけを与えられることを「学び」と呼べると思っていなかった私は学生を終えてすぐに“教える”を仕事にすることは選択しませんでした。
社会人となったとき入った組織には「教官」と呼ばれる職があり10年ほど働いたころその職に向いていると言われたこともありました。
でもその仕事に就いている間は“現場にいたい”と思っていたのでそれを志望する機会があったときもそれを書かず別の部署を書き込みそこへ異動となりました。
30代半ばで入ったコーヒーという仕事の世界。そこで経験を重ねたいま、歳も重ねてきてやっと“やってもよい頃合いになったのではないか”と思えるようになり「焙煎トレーナー」として焙煎技術を通して教えるということを仕事にするようになりました。
そして4年が経過した今年、新しいステージに挑むニンギン珈琲 @ningincoffee のオーナーが宮古島から軽井沢へ合宿しに来てくれました。新業態の行く末をかけて臨むオーナーと向き合った3日間、私自身も“指導者”と呼んでもらえるように、来たことをよかったと思ってもらえるように、また学び直しに来たいと思ってもらえるようになることを明確に目標としました。
以下は合宿に来られたニンギン珈琲のオーナーからいただいたご感想(原文ママ)です。
※ご本人に掲載の許可をいただいております。
宮古島のリーダーとなる方にお会いできてとても幸運でした。お互い目標に向かい邁進していきましょう。
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【ご感想】
全3日間の講習、想像以上に中身の濃い時間を過ごさせて頂きました。
今回は技術的にところはもちろんですが、ナカジさんのトレーナーとしての仕事がどういったものなのか?とても興味がありました。
ワンオペの個人店から事業を大きくするタイミングで今回の講習を受けたことで一気に視野が広がりました。
単に焙煎技術だけではなく、それが大きく経営に直結するということを改めて感じています。
焙煎では数字のみに囚われず、しっかりと豆を観察していくことの大切さを知りました。
毎回焙煎環境を違う中で変化に適応していく焙煎技術はより安定したコーヒーを提供できる。
この講習で自分が提供したいコーヒーのイメージも明確になりました。
「誰が淹れても美味しい珈琲」
この講習は始まりに過ぎない、コーヒーの学びに終わりはない・・・
味をキャッチする技術、焙煎の技術を日々磨いていく日々。
なんだか学校にでも入学したような気分(笑)
この講習も学生の頃のサッカーの合宿のような気持ちを40代にして思いだした。
ここで教わったことが自分の中でどう進化しているのか?
経営としてもどう結果にあらわれているのか?
第2回、第3回とフィードバックできる機会を作り、コーヒーと真摯に向け合っていけるように取り組んでいければと思います。
そして、コーヒーという仕事が人と人を繋げて地域を豊かにしていく。単にコーヒーだけではなくコミニュケーションのツールとしてみんなでこの島の未来を考えていく。日本を未来を考えていく。
そんなコーヒー屋を目指していきたいと思います。