PK戦を改善
ワールドカップが終わった。
日本チームは善戦したが目標だったベスト8にはあと一歩届かず、夢をつかむのは次回以降となってしまった。
さて今回改善したいのは、PK戦である。
クロアチアとのPK戦、日本チームは自滅したように見えたのは私だけだろうか。ドイツ、スペインと強豪を逆転で破り、クロアチアとも互角に戦って勢いづいていたのに、PK戦ではいいところなく、期待も持たせることなく崩れ去った。まあ負けたこと自体は今さら何を言っても詮無きこと。が、PK戦の負け戦さではいつものことながら、後味の悪さがしっかりと残った。
今回の改善ポイントは、後味の悪いPK戦のやり方である。
PK戦で勝敗が決まることに、多くの人が割り切れないものを感じているのではないだろうか。その割り切れなさを分析してみると、ふたつあるように思う。
①運で決まるなら、くじ引きと何が違うのかわからない、という意味の無さ、
②ゴールが成功するのが普通だから、失敗することで勝敗が決まる。負けたのは誰々のせい、という、無意味な戦犯指名、のふたつである。
改善案はこうだ。
PK戦のボールを蹴る位置を、あと数メートル下げるのである。ゴールキーパーが反応するためのわずかな時間を増やし、ゴールの成功率を下げることが目的だ。今は5人蹴って1人失敗くらいの成功率だが、5人蹴って1人成功するくらいの成功率に変えるのだ。そのことにより、
①運ではなく、サッカーの技量で勝負が決するケースが増える。PK戦に意味がうまれる。
②ゴール失敗が普通で、成功が普通ではないので、成功で勝負が決まる。負けたのは誰々のせい、から、勝負を決めたのは誰々の素晴らしいシュート、と変化する。
サッカーは点がなかなか入らないためか、もともと観客が試合の結果に興奮しやすい。せっかくの素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた選手たちに、半分運のようなPKの失敗のせいで、興奮した観客の憤懣をぶつけるのは、なんともやりきれないではないか。