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分解!バスターくんが動く小箱

こんにちは。持ち主です。

7月に入ってめちゃくちゃ暑いですが、916がちょうど2ヶ月後に控えているのでこれを灯火になんとか生き延びましょう……!

LEGOと自作シールで、極めて精確に再現した持ち主

今回はガッツリLEGOを使った創作物に関する記事なので、LEGOの姿で失礼します。
僕とお会いした事のある方は分かると思うのですが、実物もほぼこうです。
(強いて違いを挙げるとすると、実物はもう少しリュックがパンパンです)

前回の記事を読んでくれた方、ありがとうございました。記事にある通り、持ち主とピロウズに関することで遊ぶならなるべく今年中に積極的に企画参加、もしくはお誘い下さると嬉しいです!

また、既に #AboutTHERockAndRollBand の企画タグを使って投稿してくださった方、ありがとうございます🙇
全て楽しく読ませてもらって、下記マガジンに集約しています。
10/17(横アリ公演の日から5年後)を締切としているのでこれからも様々な記事お待ちしています!


さて、個人的にはここ3本真面目な記事が続いたので、この記事はライトに読めるものにします。
自分のとっておきの創作物を一つ紹介させてください。

はじめるよ


バスターくんが動く小箱

Rock stock & too smoking the pillowsの缶バッヂのディスプレイ

これは、バスターズダイナーのガチャガチャで販売された"Rock stock & too smoking the pillows"の缶バッヂのディスプレイとして作った、"1989"のMVをベースとしたジオラマです。

MVの中では主人公とバスターくんはちゃんと出会う前に邪魔が入って引き裂かれますが、このジオラマは「もし運命の歯車が噛み合って、ちゃんと出会うことができていたら?」という妄想をテーマに作りました。
主人公=さわおさん、腕の装置=ピロウズの曲、バスターくん=潜在的なバスターズ のメタファーという解釈で合っているとするなら、きっとバスターくんだけは(警戒しながらも)興味津々に反応したのではないかなと。

僕のバスターズダイナーの缶バッヂディスプレイ最後の作品として、他の缶バッヂのものより一回り大きなサイズで制作しています。LEGO正規品を主体に、足したい部分を粘土や塗料やLED等々で補っています。バスターくんの頭部も、LEGOのヘルメットパーツに粘土を盛り付けています。

背面にレバー。小窓からはギアが覗く

USB給電でLEDを光らせたりもできるのですが、何よりこれの特別な点は、背面のレバーを回すことで……

動く

バスター君が、動く!!

超エキサイティング

やや挙動不審に、動く!

バスターくんの可愛いリアクションが表現できているのではないでしょうか。

今回はこの作品を分解して、バスターくんを動かす仕組みをお見せしようと思います。


分解!

まず上部のドーム部分を外します。

ドームを外したところ

バスターくんが乗ってる床面はツルツルのタイルで、穴を開けているわけではありません。バスターくんも床面から自由に分離させることができます。

ジオラマ部分の床面を剥がしたところ

ジオラマ部分の床面を剥がすとこんな感じです。
(なお、外装に表れてこない部分は、色を気にせず"余ってるパーツ"で組むため自ずとカラフルになります。)

バスターくんを動かすタネ明かしをしてしまうと、バスターくんの足と床下にそれぞれネオジム磁石(超小型で超強力な磁石)を仕込んでいて、床下の磁石をレバーの回転に合わせて動かすことで実現しています。

バスターくんの足。縦に重ねたネオジム磁石を埋め込んでます。
レバー回転時の、床下のネオジム磁石(四角い金属のプレートが載ってる部分)の動き
レバーの縦回転を磁石の横回転に変換する部分


と、タネは単純なのですがスムーズに動くように作るまでの過程はそれほど簡単ではなく……

ジオラマ床面の厚み

バスターくんを動かすためにはまず、LEGOのプレート2枚分(ツルツルのタイルプレートと、その下に敷く広いプレート)の厚みを隔てても強い引力を発揮できる磁石を使う必要があります。

色々試した結果、LEGOの筒状のパーツに入るサイズのネオジム磁石を縦に並べ、切り抜いた薄い鉄板を載せて封入することで、小型でありながら充分な強磁力を実現できました。
さらにその筒状パーツ内の磁石を2本は引力側、残りの2本は斥力側に配置することで、バスターくんの向きを整えます。

床下のネオジム磁石。半透明の筒状のブロックにネオジム磁石を重ねて入れたものを並べて、薄い鉄板を載せています

これでそこそこ動くようにはなったのですが、今度は床下の磁石が上側に吸い寄せられることで、床のLEGOのプレートの裏面の凸凹に引っかかって動きがガタつくようになりました。
ここが一番長く悩んでいたポイントなのですが、最終的には磁石の可動域上のプレートの裏面の凹凸を粘土で埋めつつ、上から硬めのシール紙を貼るという力技で、スムーズに動くようにしました。

白く滑らかに見える部分が、磁石の可動域上のプレート裏面

さらに、磁石の下に高さを揃えるためのポッチを付けたり、適度に角の取れたパーツで障害物を配置したりと細かい工夫をして、安定的に動作し、なおかつある程度ランダム性のある動きを実現させています。

磁石の底には、高さを整えるためのポッチ。
スムーズかつある程度ランダムに動くよう障害物の形状にこだわりました。
磁石が障害物に当たる角度によってランダムに回転し、"挙動不審な動き"を作り出しています。

最初のタネこそ頭の中にあって作り始めたものの、あとはトライアンドエラーでベストな方法を探って行った感じです。分解・再構築が容易なLEGOと、このやり方は非常に相性が良いと思います。

ささやかながら、さわおさんがブログで仰っていたような「試行錯誤・迷路を楽しむ」が僕にも出来た制作でした!

余談ですが、LEGOブロックは"サイズを問わなければ何でも作れる"からこそ、LEGOを主たる趣味とするビルダーの方たちは「LEGO以外の物を組み合わせたり、パーツ自体を改造したりすること」を避ける傾向にあります。(僕も昔はそうでした。)
中にはそういう組み方を"カスタムビルド"や"イリーガル(違法)ビルド"と呼び、忌み嫌う方々もいらっしゃるみたいです。

今の僕は、表現したいものをコンパクトなサイズで飾りやすく作るためならそういった改造をしますし、むしろLEGO以外のものとの組み合わせに自分の個性を生かす活路を見出しているので、そういう方々に見つかったらきっとデュプロ(幼児用のデカいLEGO)をしこたま投げつけられることでしょう。
純粋なLEGOビルダーのコミュニティで居場所を作ることを最初から諦めているからこそ出来ることでもあります。

最後に

#AboutTHERockANDRollBandの企画では、このようなピロウズ関連の制作物の紹介記事もお待ちしております。(自信作の紹介、メイキングなど)

僕はピロウズに対する熱い想いを綴ったドキュメンタリーの文章ももっと沢山読みたいですが、せっかくnoteで記事募集しているので、画像やgifも駆使してこういったモノの紹介記事や、面白さに振り切ったものも読ませてもらえると嬉しいです!

おしまいです

それではご機嫌よう!
916まであと2ヶ月、ここから尻上がりに盛り上がっていける予感がしてワクワクしますね!

あ、以上です……

これは何かね?
は?ザピローズ?日本のおるたねぶ…?ロックバンド?
の何?

レゴブロックでザピローズを作った?
え、なんで?

免許証出して。ちょっと交番まで来てもらえる?

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