本『シンニホン』安宅和人著
『残すに値する未来』この言葉に著者である安宅和人さんの全ての気持ちが乗っかっているように思えた。
自分は自然が好きだから『テクノロジー』とか『都会』とかは正直少し疲れていた。だけど商売もやってるから最新情報を一生懸命追いかけ続けてきたわけだ。
だけど、最近テクノロジーの進化を応援してもいいのかも!ってスーッと思えた。 それは落合陽一さんや安宅和人さんのような『天才』の方々が見据えている未来をぼんやりと理解できたからだと思う。
(金麦派です、最近はビールにカットレモン派です)
なぜ理解できたか?それは安宅さんの『風の谷的未来』の説明で理解で初めて理解できた。落合陽一さんも『デジタルネイチャー』とずっと言い続けていたが全く分からなかった。 『風の谷的未来』ってのは皆も知ってる『風の谷のナウシカ』のこと。この本のナウシカの設定が説明してあるので、それを引用すると…
引用。人類の文明が発達しすぎて、バイオテクノロジーとロボティクスを組み合わせたような破壊的な兵器、巨神兵が世界のほとんどを焼き尽くし、それから千年くらい経ってしまった後の話。というのがそもそもの設定だ。『風の谷』は人々が住めなくなった『腐海(ふかい)』の風上にあり、常に風が吹き込んでいるため腐海の毒に覆われていない、そんな場所として描かれている。引用終わり。
ナウシカが乗っている乗り物『メーヴェ』とか見ても完全に未来の乗り物っすよね、あの映画で出てくる『風の谷』は完全に自然とテクノロジーが共生してる感じが描かれてるってのは、言われてみれば皆も分かると思う。
落合さんがデジタルネイチャーを説明するときに『十分に発達した計算機群は自然と見分けがつかない』って言ってる。
もっとわかりやすく言うと 『iPhoneとか自動運転とか、新しい技術が発達しまくった先には、それが人間が作ったものなのか自然なのかさえも分からなくなる』みたいな感じ?
理解できたか?!笑
(ちょっと前の鵠沼からの景色、湘南最高)
自分が青年海外協力隊でキリバスに住んでる時、ほぼ毎日誰もいない夜の砂浜でコキオキ(ヤシの樹液でつくる酒)を飲みながら水平線を眺めていた。そん時『今視界に入ってるもので人工物ってほんと数えるほどしかない』って思った。
そして日本に帰ってすぐに仕事の関係で都内に住み、仕事後の夜中に海が見たくてお台場までチャリで行くのが習慣だった。そん時に缶チューハイを飲みながらつくづく思ったのは『今視界に入ってるもの全てが人工物だ、1ヶ月前と真逆だ』って思って、いつも変な気分になっていたのを今でも覚えている。
あのキリバスでのボランティア活動依頼、都会やテクノロジーみたいなものは根本的にはそんなに好きじゃない。ただ商売してるので『ついていかなくちゃ』って気持ちでずっと追いかけてきたわけだ。
だけど落合さんや安宅さんのようなすげー人達が目標としている『残すに値する未来』が理解できた今では、いいかもなって思えるように
なってきたっていう今です。
細かい具体的な日本の問題点や解決するための提案など、凄まじく具体的にこの本に書かれている。自分も1ミリくらい『残すに値する未来』に貢献できる人間になりたいと思った。
是非買って読んで欲しいけど、途中はむずいし、それなりにページ数のある本なので『自分バカだからな…』って思う人は、オリラジ中田のYouTube大学でシンニホンの動画見てください。
俺はロケットチキンで何をできるんだろう…。とにかくコロナショックを軽快に抜け出したい、とりあえず今はそれだけだ。
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