ワードで日本語文章を書くために『フォントと行間隔の関係をしっかり構築しよう』
みなさん、こんにちは。Kindle作家のなかじーさんです。
今日は、お悩みの方が多いであろう、ワードの「行飛び」の防ぎ方について書きました。
ワードの行間隔がおかしくなること、ありませんか?
皆さんは、ワードで行数を設定すると間隔がやけに広がってしまったり、設定を変えても行間隔が変わらなかったりといった経験はありませんか?ワードの行間隔はフォントとつながりが深く、両者の関係を見極めて設定しなければなりません。
まず、グリッド線を表示しましょう。【表示】>【グリッド線】をチェックすると、行間隔のグリッド線が引かれます。ついでに、【表示】>【ルーラー】をチェックして、ルーラー(行数や文字数の目盛)が表示します。また、【ホーム】>【編集記号の表示】をクリックして、編集記号を出しましょう。
ここで改行してみると、1行飛ばしで改行されているのがわかりますね。
行間隔がおかしいのは、標準スタイルとフォントサイズの関係がおかしいから
さて、なぜこのような減少が起こるのでしょう。
悪さをしているのは次の標準スタイルの【フォント】と【段落】書式です。【ホーム】>【スタイル】の【標準】を右クリックし、【変更】をクリックしてみましょう。
そこで、設定値を見てみると、
【フォント】書式(【スタイル】>【標準】>【書式】>【フォント】)
フォントサイズ:11pt
【段落】書式(【スタイル】>【標準】>【書式】>【段落】)
段落後の間隔:8pt
行間:倍数 1.08
行数の設定は、【レイアウト】>【ページ設定】で行数または行間隔を指定することで行いますが、標準スタイルのデフォルト設定のせいで形が崩れてしまいます。そこで、これらの設定を切ってしまいましょう。日本語の文章でここを切っても何ら問題はありません。
【フォント】書式
フォントサイズ:10.5pt
【段落】書式
段落後の間隔:0pt
行間:1行
これで、1行間隔で改行されるようになりましたね。
なぜこのようなことが起こるかというと、行間隔とフォントサイズの関係が関与しています。
行間隔や行数は【レイアウト】>【ページ設定】>【行数】もしくは【行送り】で設定します。これら二つの数値は連動しており、片方を修正するともう片方は自動計算されますので、優先したいほうで設定すればよいです。
行数を正しく機能させるにはフォントの「行高」を理解する
行数を正しく機能させるには、フォントの「行高」に注意が必要です。行高とは、ここではフォントサイズ+マージン(隙間)の寸法を指します。行送りが行高より小さくならないように(行送り限界)、行送りを設定しなければいけません。
マージンはフォントによって異なり、游明朝/游ゴシックフォントファミリはマージンが2/3と広く行高が高め(フォントサイズ×5/3)に設定されています。MSゴシック/明朝ではこの制限はありません。
【ページ設定】の行送りをこれ以下にすると行設定がおかしくなる(具体的には、行送りが突如2倍になる)ので、必ず使用するフォントの行高以上の値となるように気をつけましょう。よく使うフォントの行高は下記のようになっています。
この設定を当てはめると、游明朝11ptで行飛ばしが起こらないようにするには、行間隔を18.37pt以上にすればよいとわかります。
ワード上では、行間隔や行数は【レイアウト】>【ページ設定】>【行数】で設定します。行数は文字通り1ページの行数、行送りは隣り合う行との間隔、1行送ると指示した寸法だけ下に送ることを指します。これら二つの数値は連動しており、片方を修正するともう片方は自動計算されます。
いかがでしたか?
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