新しい夫婦のカタチ〜結婚相談所入会〜
性別:女性
年齢:41歳
婚姻歴:初婚
仕事:経営者(小さな会社)
財産:分譲マンション
家事:料理以外可能
結婚の条件:こども希望しない、夫婦別姓(事実婚)希望
まさに大黒摩季の歌『夏が来る』に出てくる女王様的な私は、もちろん40歳になっても白馬の王子様なんぞ現れる事はなく、がむしゃらに働きながらもお一人様を満喫していた。
しかし、そんな私も仕事ばかりのお一人様生活に飽き、生活を変えるために41歳の誕生日に結婚しようと決意した。
11月から2月ごろまでが会社の閑散期。
婚活をするならこの期間しかない。
時間に余裕がない私は、短期決戦に出るために結婚相談所へ入会。
入会後すぐにお見合い用の写真撮影へ。
仕事用の宣材写真があるからそれを使って欲しいと仲人さんに言ったが、スポーティ(できる女風?)なものより婚活用(家庭的な女風?)の方がいいと言われた。
宣材写真の方が自分らしいのになぁと感じながらもフォトスタジオへ。
出来上がった写真はめちゃくちゃ家庭的な女風だった。
お見合い用のプロフィールは仲人さんが書いてくれた。
経営者、事実婚希望という事と子どもを希望しないという事だけを外しては、見事に家庭的な女性を想像する内容だった。
今でも忘れられない内容は、『休みの日は家事や料理をしてゆっくり過ごしています』と書いてあった事だ。
この文章を読んだ人が、まさか休日がほぼなく3食ほぼコンビニかスーパーのお惣菜を食べているとは想像しないだろう。
休みの日に料理をして過ごすとプロフィールに書く人は、あきらかに料理が好きな人ではないだろうか。
結婚相談所に入会してわかったことは、婚活市場では家事全般ができて、こどもを産める女性がいまだに価値がある。
41歳経営者、こどもを希望しない、夫婦別姓(事実婚)希望の私は婚活市場価値は0だ。
とりあえず市場価値0を市場価値0.5に見せかけ、私は婚活をスタートさせた。