【月刊 キャンパスライフジャーナル】 2024年8月号
★ ★ 目 次 ★ ★
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●今月のキャンパスライフ報告
●学校より 「ハイパースペクトルカメラで人命救助を」
●学生寮より 「食堂の厨房から聞こえてくる自動運転」
●編集後記
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● 今月のキャンパスライフ報告 ●
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学び直しの大学生活,夏休みに入ってから約1ヶ月が経ったところで
幸運にも静岡県にある青少年交流の家で行われた
大学の研究室が主催するUAV(無人航空機)研修に参加する機会を得ることができました。
研修は一泊二日の泊まり込みで
夜にはカブトムシを捕まえるため,野外を散歩したり等,小学生の頃を思い出すような楽しい研修となりました。留学生と話をする機会もあり,有意義な時間を過ごすことができました。
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● 学校より「ハイパースペクトルカメラで人命救助を」 ●
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◆【ハイパースペクトルカメラで人命救助を(8月3日)】
1年に一度開催される大学のオープンキャンパスに参加しました。
進学を考えているたくさんの高校生とその親御さんが,大学にお越しくださいました。私は,所属する研究室の活動を紹介・説明する係となり,ハイパースペクトルカメラというカメラの説明を担当しました。
ハイパースペクトルカメラは,1回の撮影で100波長分の画像を撮影できる500万円程もする高価なカメラです。人間の目には見えない波長を撮影できる優れたカメラです。
研究室のブースでカメラの説明をしていると,とある保護者の方が私にこんなことを言いました。
「このカメラで,災害で建物等の下敷きになった人の位置や生存を確認できますか」
思わぬ発想に出会うことができました。日本は地震等の災害が多い国なので,素晴らしいアイデアだと思い,私にはこの発想はなかったのでとても勉強になりました。
◆【久しぶりの授業(8月22日~23日)】
夏休みに入って約1ヶ月が経過し,久しぶりに大学の授業がありました。
ジョブカードのようなものを作成し,求職活動やキャリア形成に役立てるという内容の授業で,自分のことを客観的に振り返る課題もあり,有意義な時間を過ごせました。
授業の大半はグループワークで,今まで話したことがなかった学生とたくさん雑談できて楽しかったです。
夏休みになってからは,人と話をする機会が減ってしまって,話す人も寮の人や研究室の人に限られていたので,初対面の人ばかりと話をするのは刺激的でした。人と雑談するってやっぱりいいですね。
◆【UAV(無人航空機)研修への参加(8月26日~27日)】
8月の下旬に一泊二日,静岡県の御殿場市にて,UAV(無人航空機)の研修に参加しました。
所属研究室の先生・留学生・大学院生・学部生で参加しました。
青年少年交流の家には,様々な目的を持った団体参加者が集結。地域も様々で,小学生・高校生・他の大学生・中高年等,バラエティーに富んていました。
こうした参加者といっしょにラジオ体操広場で「夕べのつどい」をしました。
「夕べのつどい」とは,他団体との交流や共同生活をするための集会で,国旗降納や団体の紹介等をします。留学生からは
「ここ(青年少年交流の家)は何をするところなんだ?」
「(日本の)国旗を降ろす(降納される)ときはどういうポーズをとればいいんだ?」等
面白い質問をいただきました。
外国から来日している留学生にとっても,珍しい貴重な体験ができたと思います。
さて,一泊二日の研修は,一日目はUAV(無人航空機)研修,二日目は野外炊事(やきそば作り)でした。
昼食は留学生達と一緒に食事を取りました。
食卓は,6人掛けのテーブルで,全員国籍が違い,3人がアジア,もう3人はアフリカとインターナショナルな食卓となりました。
食事中の会話では,研修初日が一日中,座学だったことに,留学生達が驚いていました。一日中,知識の詰め込みをすることがクレイジーだったようです。
食堂のメニューは栄養素を考えたビュッフェ(バイキング)形式でした。
しかし,留学生の中には,たくさんの種類の料理があるにもかかわらず,ご飯と千切りキャベツだけしか食べていない人もいて,少し心配になり聞いてみました。
What do you usually eat for lunch in Japan?(いつも何食べてるの?)
留学生にとって,不慣れな日本での生活は大変なようです。
また,一緒に食事をしていて自然と口元に視線が集まってしまいますが,アフリカ出身の彼女達は,歯が真っ白にキレイであることに驚きました。
逆に,黄色い歯を放置している私は「だらしがない」「不潔」「不健康」の印象をもたれてしまったかもしれません。
ホワイトニングしてアフリカ人のような白い歯を手に入れようか,真剣に考え始めました。
【道中で感じた留学生のトークの質の高さ(8月26日)】
研修会場へ向かう道中,バスの中で留学生と雑談しました。
その留学生は,大学卒業後は日本で就職し,実務経験を積みたいそうです。しかし,日本の会社は残業が多いし,若い人は仕事が多いのに給料が少ない。年配の人は仕事をしていないのに給料が高い。細かいテンプレート,メールの送り方,タクシーに乗った時の座る位置,細かいルールが多すぎて覚えるのが大変とのことです。確かにそのとおり,日本はルールがたくさんあり,ちょっと細かいですね。
また,その留学生の国では,皆がそれぞれお店等を出して起業するそうです。一方,日本は、起業しても大企業にアイデアを盗まれ,潰されてしまう。だから,日本で起業することは大変とのことです。
日本で就職すれば,給料は安いけど,技術は教えてくれるので,3年くらい日本で働いたらバイバイします,とのことでした。なるほど確かにそうだなと感心してしまいました。
こんな会話をしていると,私も大学卒業後のことを考え始めました。現在は,物にインターネットを繋げてプログラミングすることは避けられない時代。オートコントロールシステム,無人運転に向かっていく社会なので,時代遅れの取り残された化石のような人間にならないよう日々精進したいです。
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● 学生寮より「食堂の厨房から聞こえてくる自動運転」 ●
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◆【食堂の厨房から聞こえてくる自動運転(8月28日)】
夕食時,寮の食堂でご飯をよそっていると,厨房のスタッフさん達3人の雑談が聞こえてきました。
これからは高齢化社会。田舎では,バスが赤字路線のため廃線になり,お年寄りは運転免許証を返還して,買い物へ行くこともできない。これからは,自動運転してくれる車の時代だね。でも自動運転で事故を起こしたら責任は誰?車の所有者か。
やはり,車については,安全対策が一番の課題。現在は,車の運転手のアシスト的なポジションで自動運転が開発・普及しています。無人運転の領域にいくには,機体・操縦・運用体制を万全することが必須でしょう。AIの普及と車の自動運転,凄い時代になったものだと思ってしまいます。
また,無人運転の横に乗っている人間が,横に乗っていても怖くないよう,その同乗者の能力の7~8割程度の速度で運転される必要があると思います。自分で運転していないのに,自分のキャパシティ以上の走行をされたら,恐怖でしかありません。
車両の制限速度を守ってくれれば,速度に対する恐怖は大丈夫かもしれません。しかし,昔の漫画の世界の出来事が,どんどん現実の世界になってきます。私が生きているうちに,空飛ぶ車が走っている時代が来るでしょうか。
ちなみに,寮の厨房スタッフの仕事もロボットが行う時代も来るかもしれません。お手伝いアンドロイド“メイドロボ”です。そんな時代がくるのも楽しみです。
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● 編集後記 ●
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学び直しの大学生活も2回目の夏休みを過ごしており,そろそろ卒業論文の研究や大学卒業後の身の振り方を考え始めています。まわりにいる3年生はインターンシップへ積極的に参加している学生もいます。私もその影響も受けて,色々と将来のことを考え始めて,自己分析をしている今日この頃です。そんな中,久しぶりに参加した研修旅行では,小学生の時以来,夜中にカブトムシを捕まえに1時間以上も野外を散歩しました。今の若い学生さん達もカブトムシやクワガタは大好きのように,みんなで楽しい時間を過ごすことをできました。今月も良い日々を過ごすことができました。ありがとうございます。
今後も無理をしない程度に執筆をしたいと考えています。