24時間スーパー 深夜便 「久しぶり〜!」
「久しぶり〜!」
バックヤードへカゴ車を出そうと、カゴ車で扉を押し開けた瞬間、私の背中に張りのある声が降り掛かった。振り返ると満面の笑みを浮かべたお客さん。
「あっ、いらっしゃいませ〜!」
負けず劣らぬ張りのある声で応じた私は、バックヤードへ入りながら、「誰やったかなぁ……」と、首をかしげ、苦笑い。
店内に戻り再び声を掛けられては話を合わせられないと思い、トイレで時間稼ぎ。幸い、又顔を合わすことはなく、胸を撫で下ろしたお盆の深夜だった。
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