憧れのイケメンと夢中で生肉を投げまくった話

なかいです。

時々、｢ほんとイケメン好きだよね｣と人から言われることがあります。逆です。私がイケメンを好きなんじゃなくて、イケメンが私を好きなのです。(反論は認めない)

若い頃、イケメンと付き合ってました。｢イケメンは観賞用｣のスタンスだったのですが4年くらい友達してるうちに、うっかり惚れてしまったのです。

紆余曲折の後に何故か付き合えることになったものの、友達期間が長かったのでお互いどうしていいかわからない。(甘酸っぱい！笑) そこで、ちょっとドライブして、動物園にでも行こうかという話になりました。まぁ初デートとしては無難ですよね。憧れのイケメンがせっかく気まぐれに遊びに行こうと言ってくれたので、楽しい一日にしたいなと思ったものです。

うん、今思い返してもここまでは合ってる。

そして当日。

極めて無難にドライブをし、ランチをし、ポニーとか羊とかを見て、たくさんおしゃべりをして。自然に会話が弾んできた頃に、カップルが売店で｢くまのえさ｣というのを買ってるのに気づきました。

要は食パンの耳で、それを熊に投げてました。見てると結構上手にキャッチしていて面白いなと。これ自分たちもやりたい！という話になって売店に行くと2種類あったんです。｢くまのえさ｣100円と500円。内容がわからなくて私が一瞬躊躇したら、イケメンが｢じゃあ500円のを。｣と。さすがイケメン！(？)

売店のお兄さんが、｢持ってきますんで少々お待ちください｣とどこかに消えてしばらく経って。なんとバケツいっぱいの｢鶏の足｣を持って戻ってきたのです！ヒィー！

これ使ってくださいと、爽やかな笑顔でポリ手袋2枚渡されましたが、もうそれどころじゃないですよね。ツメとか羽とか部分的に残ってるニワトリの足が大量ですよ！イケメンも｢これなんの儀式に使うの？！｣とドン引き。

おかしい、これ初デートのはず！

とはいえ折角なのでポリ手袋して恐る恐る鶏足掴んで投げてみたんです。

そうしたら、もう、一瞬で熊たちが大興奮！

食パンの耳そっちのけで俺に投げろ、いや俺にくれとこちらに向けてアピール開始。投げ入れた鶏の奪い合い開始。

エキサイティングすぎる熊のリアクションにこちらのボルテージも急上昇。ちょっと前までドン引きしてたのに、掴んでは投げ、掴んでは投げ。私もイケメンも夢中で投げまくりました。

結構大量にあったので、投げ終わった時には謎の爽快感。初デートのちょっと気まずい雰囲気は完全に消えて、｢ヤバい！肉投げんの楽しい！｣と大盛り上がり。

そんなわけでイケメンとの肉食系デート(？)は大成功に終わり、その後は5年くらいお付き合いが続きました。

つまり、初デートで熊を見つけたら、とりあえず肉投げくといいよ！というライフハックです。機会があったらぜひお試しください。