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コーヒー

僕はコーヒーが好き

ちょっと時間があれば飲む


そのため自宅で飲むために買っておいたものも
すぐに無くなる



また、色々なものを試してみたいと思うので
無くなれば違う銘柄のものを選んで
買ってみる事にしている

 




先日

そんなことを度々している僕を見て

おそらく
そんなに好きで色々飲むのなら
おいしい物を今度買って来てやろう

という優しさからであろう


嫁から
「コーヒー色んなやつ飲んでるけど、
こんなのが良いとかこだわりあんの?」

と聞かれた





僕は内心

「フン、仮にそのこだわりを説明したとして、果たして理解できるんかな?」

などと思いつつ


コーヒーの入ったお気に入りのマグカップ片手に
自慢気に答えた





「いや、どれも違いは分からん」





そう、僕はあまり
細かな味の違いがわからない


好きな食べ物は
カレー、焼肉、ハンバーグ






非情にも後日、

買い物から帰った嫁から




「陳列棚の中で一番安くて
いっぱい入ってるやつを買っておいた」

と告げられた




しかしそれには
さすがに心配になった




そんな僕とはいえ

自宅でもお店でも
かなりの種類のコーヒーを飲んできた

違いが分かる男の様な顔をしながら



もしこれがまずかったらどうしよう
しかもほんまにいっぱい入っている

まずいのを我慢して飲み続けるのは
さすがに無理や

勿体無いがまずかったら買い直す
勝手に安いやつを買ってきた嫁が悪い


そう思いながら飲んでみた




うまい





いや

冷静に振り返ると実は



コーヒーを飲んでうまいもまずいも
思ったことはないのかもしれん




それというのはもしや




コーヒーを飲んでるのではなく


コーヒーに呑まれているのかもしれん




心当たりはある



気付いてしまった



僕は喫茶店が好きでたまに行く
チェーンのカフェにもよく行くが



わざわざ行くなら
昔ながらの喫茶店へ行く




そして確かに


喫茶店を選ぶときに
コーヒーのうまいまずいなど考慮していない



僕の好きな喫茶店のポイントを考える
・建物に歴史を感じる
・店内は薄暗くオレンジっぽい色の照明
・静か
・椅子のクッションがふかふか
・本が読みやすい
・サンドイッチがおいしい



え?



冒頭


「僕はコーヒーが好き」と書いた
それはそう思う


しかし改めて




僕はコーヒーが好きなんか?

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N氏
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