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モール
先日
「モアナと伝説の海2」を見に行きたい
ディズニー信者の娘(6)の希望により
映画館のあるイオンモールへと行ってきた
最近の家のテレビは
モアナ1作目が無限ループしていた
(ディズニープラス)
そして自分も2が見たいと言うので
嫁が一緒に映画館に入り
僕が残りメンバーの子守りを担った
お寿司クレイジーの息子(3)はというと
自分もモアナを見る
と言っていたにも関わらず
チケット購入直前、謎に
「やっぱり見ない」
と言い始めた為
嫁と娘(6)
僕と息子(3)+無抵抗の娘(1)
この編成で行動する事になった
しかしこれは想定内
子供二人が映画を見るなら
僕と(1)はイオンへ行かず
自宅で過ごす事も考えられた
しかし(3)がこの様な暴挙に出ることは
予め想定されていたため
いかなる事態にも対応できるよう
敢えて僕も同行する
という事にしていた
そんな策士の僕は考えた
さあそうすると映画が終わるまで
モール内で時間を潰す必要がある
さらに策を練る
策①本屋
(欲しい絵本を探すという名目で無限に時間が潰れる)
策②ゲーセン
(子供向けに30分、1時間など時間制遊び放題がある。「よくばりパス」)
策③スタバ
(リンゴジュースを買い与えれば
僕もコーヒーを飲みながら休憩できる)
この①~③の策でいくことに決定
盤石や
映画館前で分かれ、別行動に移行
僕もモアナ見たかったが
まあしょうがない
映像といえば最近なぜか
(6)と(3)はYoutubeや絵本などやたらに
おばけが題材のものにハマっている
(絵本「ねないこだれだ」など)
そんな中
策士(34)の練った策に沿って
大量の絵本の中から
欲しいものを探し選ばせる事で
長時間を過ごす事を狙い行った本屋
策士(34)
お寿司クレイジー君(3)
抱っこヒモ(1)
は入店
絵本探しを始める
フハハ、こんなにたくさん絵本があれば
数十分から一時間はかたいやろ
そう思いながら(34)は
悠々と店内を見回す
そして、時間にして
どれだけ長く見積っても
6秒
入店するや否や
鼻息荒く一方を指差し
「これにするわ」
と言い始める(3)
僕は狼狽える
「え?いやいやこんなに本あるんやで?
全然見てないやん。ちゃんと他のも見て探しや」
と冷静を装いながら言いつつも
一応(3)の指差す方に視線を移す
僕は下手すると
首がねじ切れるかもしれんスピードで
三度見した
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まさかの
おばけとお寿司のコラボ
しかも絵を描いておられるのが
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僕の好きな
パンどろぼうの作者
え?
なんでやねん
これ買うしか無いやんそんなん
むしろ僕が欲しい
しかし一応
これで良いの?他にも見たら?
と(3)に何度か尋ねるも
意志は固い
おばけとお寿司は強すぎる
しかもそのパンどろぼうの作者
僕に勝ち目はない
策士策に溺れる
とはこのこと
いや、(3)側が実は
偉人策士 明智光秀
の生まれ変わりとかかもしれん
小明智(3)に敗北を喫し
入店4分後にはレジに並んだ
まあ仕方ない
ちなみにおもしろいかもしれんと思って
敏腕秘書のChatGPTに
パンどろぼうの絵描いて
と頼んでみた
それがこちら
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めちゃくちゃおもろい
全然ハズさへんやんChatGPT
でもこれ
パンどろぼうじゃなくて
変態パン紳士やで
策②ゲーセン
に移行しようとする僕
しかし
「パパ、喉乾いた」と話す(3)
明智、それは我が策③ぞ
謀反を働き
主導権を握ろうとする小明智(3)
まるで本能寺の変
歴史は繰り返す
まあ別にどちらが先でもよい
火を放たれる前にスタバに向け移動する
策士(34)、小明智(3)、抱っこ紐(1)
すると道中
何かのイベントか
見たことのないクマのキャラクターの
大きな着ぐるみに出くわす
見に行きたいと言い始める(3)
「あー良いよ、行っておいで」
と答える
少し離れたところにいた
クマに向かって駆け出す(3)
クマはそれに気付き
少し体勢をかがめ、両手を広げ
受け入れる姿勢をとってくれる
非常に微笑ましい光景
しかし
ホッとしたのも束の間
走る勢いそのままに
クマの膝辺りに抱き着く(3)
まるで霊長類最強女子
吉田沙保里のタックルのごとき低重心
おそらく非常に視界が悪い中
突然足元への攻撃を受け
後方にバランスを崩し、しりもちをつくクマ
ヤバい
故意では無いとはいえ
中の人様にケガをさせるかもしれない
脳天がしびれるような
焦りを感じると同時に
脳裏にはっきりと浮かんだ
昔絵本で読んだ
金太郎
クマとの相撲のワンシーン
しかしとにかく
クマを助けなくてはいけない
周囲にいた
おつきのスタッフとともにクマを起こす
「すみません、すみません。大丈夫ですか。」
と耳元で声を掛けるものの思う
クマの耳に言っても
聞こえへんよな
その時
若いお兄ちゃんの声で
「大丈夫ですよ!なんとも無いです!」
とメッシュみたいになっている
クマの目から聞こえる
なるほど、目か
クマの目に向かい
「大丈夫ですか?ほんまにすみませんでした」
と再度謝る
「いえいえ、大丈夫」
と話す目の下のクマ
目は口ほどにものを言う
とはまさにこのこと
そしてそれ以来
息子は事あるごとに
「自分はクマより強い」
と主張するようになった
後日
保育園にお迎えに行った際
担任の先生が微笑みながら言った
「(3)くん、今日のお昼ご飯の時
『イオンでクマとケンカして、めっちゃ血出たけど倒したわ』
って言ってはりました。」
笑った
そんな死闘
繰り広げてなかったやん
鼻水しか出てないやん
最後に
吉田沙保里さん
功績の数々にはリスペクトしかないが
霊長類最強ではないからね
霊長類最強は
ゴリラやからね
握力500キロやからね
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