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鉛筆


最近も相変わらず


魔法の板(iPad)を毎日持ち歩き
仕事や暇つぶしに使っている



飽きやすい僕は
以前iPadを買った際

重さが気になって持ち歩くのが面倒になり
結局使わなくなってしまっていたが


今回はそう思うこと無く持ち歩くことができている



これも時代の進歩

Apple社の努力の賜物で
軽量化が進んだものと思う



もしくは

僕がいつの間にかマッチョになったんかもしれん



そして
先日買ったApple pencil

先週の日曜日に出た研修でも
メモを取るのに大活躍した




しかし字の汚さは進歩しないので
相変わらず見返しても読めない



しかしこのペン
落として傷が入ったり壊れたりしそうなのが嫌で

おそるおそる字を書いていた

ちょっとめんどくさかった



そんな中、先日

noteをフォローさせて頂いているEmulogさんの記事で
Applepencil用のカバーを紹介しておられた




オオタニサンも驚く
タイムリーヒット

すぐに購入した



色やデザインが様々あり
かわいいものがいくつもあった


その中で僕の目を引き
光栄にも僕に選ばれたのはこいつ


絶妙にダサい
偽鉛筆デザイン

かわいい



ちなみに鉛筆の先端のHBの文字は





ハード・ボイルドの略らしいです

知らんけど




手に取ると
素晴らしいグリップ感


これで手の中で滑ることはない



滑って困ったこともないが助かる



試しに字を書いてみたが
非常に書きやすい


これで傷に対しても安心



とても良い商品をご紹介頂いた





偽鉛筆で字を書いていて
鮮明に思い出した



小学校5年生の頃

放課後に居残りで
漢字の書き取りをさせられた場面


教室には担任の「ウエダ先生」と僕、
仲の良い友達「シンゴ」の3人



シンゴはええやつで

一緒のサッカークラブに入っており
クラスも一緒で仲良しやった



しかし時折

突然とんでもなく
いらん事をする時があった

おもしろいやつやった



僕とシンゴはクラスの中で
「生きものがかり」として活動していた



そして生きものがかりの担当は別のクラスの担任
「ナイトウ先生」やった




ナイトウ先生はいつも上から目線の女性で
ことあるごとに生徒に嫌味を良い、口調も厳しく
クラスメイト達も皆、苦手な先生やった


生きものがかりの仕事は主に
校内で飼っていたニワトリの
エサやり、水やり、小屋(まあまあ大きい)の掃除



様々あるクラスの役割を決める際
早いもの勝ちで決まっていく中


生きものがかりはなぜか
あまりやりたがる人がおらず最後まで残った

ナイトウが担当というのも一因であったと思う



そして何もやりたくなかった僕とシンゴは
何にも手を挙げなかったため最後まで残った



結果、残りもの同士がマッチングされ
自動的に担当になった
というもの



その日、僕とシンゴは
定期のニワトリ小屋掃除の日やった



放課後すぐ、職員室に向かうと
ナイトウは後からすぐに向かう
と僕たちに告げ

ニワトリ小屋の鍵をシンゴに渡した



シンゴは受け取ったカギの紐を首から下げ
2人で先に小屋に向かった



ニワトリ小屋に到着した際シンゴは

ナイトウを待つのが面倒なので
先に終わらせよう

と言ってきた



確かに
何度もやっていたので段取りは分かっていた


僕はシンゴの意見に同意し
二人でニワトリの世話を始めた



まずはニワトリを少し移動させ
デッキブラシで床をこすり水を流し


ニワトリを戻して
エサを補充し水を替える



かなり時間が経った


そこまで終わり
道具を片付け始めてやっと
ナイトウが早足にニワトリ小屋に近づくのが見えた


シンゴは来るのが遅いと
怒っていた

僕もそう感じた


ナイトウは小屋の金網の外から中を見回し

遅くなった事を詫びることも無く
僕達を褒めることも無く



「へえ、ちゃんとできてるやん」
と言った


僕は何か少し嫌な気分やった
シンゴもそうやったと思う


そしてシンゴと共に
黙って小屋の外へ出た



するとナイトウは
金網越しに小屋の隅を指差し


「あら!もしかしてあれ卵!?」
と言った



卵?



掃除をした時
そんなものは無かったと思った



僕とシンゴは顔を見合わせた
シンゴもそう思っていたんやと思う


するとナイトウは
卵と思われるものを確認するため
二重になった扉を順番に開け

ガサガサとニワトリ小屋へ入って行った


僕とシンゴは外から見ていた



すると、ぼーっとしていた僕の隣で

シンゴは突然


「フウゥゥゥゥゥゥゥゥウ」


とカン高い奇声を上げた


僕はその声に驚いてシンゴの方を見た



するとシンゴは
清々しい顔で空を見上げ
拳を天高く突き上げていた



僕は

こいつ何しとんねん
と思いながら


「え、なに?」
と尋ねた




シンゴは笑いながら
ニワトリ小屋の扉を指差した





奴はナイトウが滞在する
ニワトリ小屋の外扉を閉め




南京錠を閉めていた



まるでバイキンマンのような悪事

そしてカギはシンゴが首から下げている



アンパンマン並みの正義感の僕は小声で冷静に
「おい何しとんねん早く開けろ。先生に怒られるやろ」



アンパンチも辞さない覚悟で
シンゴに伝えた


しかし奴は
飛び跳ねながら大笑いを続けた

舞う小悪魔



イタズラ好きのポルターガイスト
「ピーブズ」をも連想させる(ハリーポッター)





シ「イェェェェェェェェイ」


シンゴは叫びながら
どこかへ走っていってしまった




一方

自分が見つけたものが
卵ではなかったことを確認したナイトウは

シンゴの奇声に驚いて振り返り
さらに南京錠が閉められている事に気付いた



そして走り去るシンゴの後ろ姿


ナイトウは怒った



ナ「Nくん!カギを開けなさい!」


僕「ぼくカギ持ってへん」


ナ「シンゴくんを探して来なさい!」




なんやこいつ鶏小屋で偉そうに
僕は何も悪い事してないのに




しかし確かに

この偉そうなオバハンを救出するには
カギを開けるためシンゴを探さないといけない


僕は冷静さを保ったまま
鶏小屋のオバハンを一瞬睨み
シンゴの走って行った方向に向かって走った




「イェェェェェェェェイ」


僕は走りながら叫んだ


何を隠そう

僕はもう一人の
いらん事をして怒られる系男子やった



少し校内を探す


シンゴは校庭ですぐに見つけた



あろうことか
サッカーをしていたクラスメイト達に混ざり
校庭を駆け回っていた


首にはぶら下がったままのニワトリ小屋のカギ


クッソ貴様、正気か?



僕「シンゴ!おいシンゴ!」


遠くから何度か呼ぶが
シンゴは聞こえていない


仕方なくシンゴに駆け寄る僕


僕「シンゴお前!なにしてんねん!」


シ「おれこっちに入ったし、Nは相手チームな」




僕「ええよ」

僕はサッカーに混ぜてもらった



楽しかった



しばらくして

赤い顔でブチギレた様子の担任
ウエダ先生が校庭に近付いてきた

「N!シンゴ!来なさい!」


非常に焦った


いつも優しいウエダ先生が
ブチギレている


は?

今日僕何か怒られる様な事したか?



思い出した

衝撃やった





ミセス・チキンの救出を忘れていた


怒れるウエダ先生とシンゴと共に
鶏小屋へと向う

シンゴが首のカギで鶏小屋を開放
ミセス・チキンは疲弊した様子やった


その後
ウエダ先生とチキンにしこたま怒られ


学校の閉門の時間まで2人で
何度も漢字の書き取りプリントをやらされた



金網事件直後で
非常にタイムリーやったため


何度も書いた穴埋め文の一つが
とても印象的で今だに覚えている


その一文は


まれた状態

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N氏
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