RSGT 2024 Day1に会社の会議室からわいわい参加してみた
はじめに
これは備忘録を主目的としたポエムです。
こちらでtweetPostした通り、会社の会議室からリモートで参加しました。
結果として、社内のスクラムマスターとエンジニアとワイワイ言いながらセッションを視聴できたので、こっそり掲げていた「みんなでワイワイしながら参加する」という目的は達成されたと思います。セッション視聴後にすぐさま社内の人と感想戦ができることはとても良いことですし、何より同時視聴が可能になったことで誰でも気軽に参加してもらえるという点が非常にありがたかったです。来年は現地参加したいし、なんなら登壇したい。
反省点としては、もっといろんな属性(管理職や非エンジニア)のメンバーにも来てもらえるような告知をしておけばよかったです。
拝見したセッション
以下、非常に簡単な個人の感想です。業務都合により一部セッションは拝見できませんでした悲しみ。
Dynamic Reteaming, The Art and Wisdom of Changing Teams
Hiediさんによるキーノートセッション。
様々なバリエーションのReteamingについて体系的にまとめてあり、非常に興味深かったです。誰かが抜けるパターンの"その人に敬意を持って習慣を残す"というのは素敵でした。チームがマージするパターンは考えたことがなかったですが、組織の規模縮小によって起きうることは理解しました。
価値提供のリードタイムを短くするための戦術としてのチーム替え「流動チーム体制」に取り組んでいたら実はLeSSでのモブプロだったお話
マルチトラック一発目の公演はNakaiさんとNittaさんによるLeSSのお話。
非常にチャレンジングな取り組みをされていて、スクラムをかなり自分たちのものにしているなという印象でした。お話の中でも度々語られていましたが、やはり時間をかけて真剣にスクラムと向き合ってきた土台があってこその流動チームというソリューションがフィットした印象でした。すごい!
一つだけ疑問に思ったのが、集中チーム以外のメンバーは何にコミットするのかが気になりましたが、完璧な時間配分で質疑の時間も取れなかったので断念。
フルリモートワークでのスクラムのスケール ー 3人から、3年間で30人6チームまでのスケールした時の課題と、Scrum@Scale及びLeSSのプラクティス適用
Moritaさんによる、こちらもLeSS関連のお話。
LeSSだけではなくScrum@Scaleとの組み合わせ技ということで、先程のNakaiさんとNittaさんと同様にMoritaさんもかなりチャレンジングな戦略を取っているように見受けられました。
異なる2つのフレームワークをうまいとこ取りするのはとても難易度が高そうにみえますが、見事に体系化して適応されていて非常に勉強になります。
スライドがこちらに公開されていました。
焼肉レトロスペクティブ爆誕!遊び心を解放してチームの学習を飛躍させよう
完全にタイトルのにつられた。なーんて軽い気持ちで拝見したのですが、中身は非常にしっかりとした構成となっており、Haradaさんの軽快なトークと相まって、まさにそれは高級焼肉店のハラミのような美味しいセッションでした。
焼肉レトロという名前こそふざけたキャッチーなフレームワークですが、実は理にかなったやり方となっており、焼肉というメタファーを媒介することによって話が深堀りされたり、心理的安全性が確保されたりと終始うなずきまくりでした。遊び心、大事。
Learning from Mistakes
スクラムの母Zuziさんによるセッション。
Zuziさんの経験談をはじめとした5つのJourneyについて語られていました。
話の中で「透明性を上げてメンバーのモチベーションが下がる」と仰っていましたが理由がいまいちわからず、こちらについて同時視聴していたメンバーと少し議論になりました。要するに、心理的安全性を養う前に透明性だけをトップダウン的に確保したら、現場の人はイヤだよねという話なのかなと。突然「お前たちの生産性はこれな!」って上の人から言われたら辛いのと同じなのかなと。(ご指摘あればコメントいただけると幸いです。)
スライドがこちらに公開されています。
プリウス開発に見るアジャイル開発要素と今時の進め方:続編 / The Agile Development Elements and Current Approach as Seen in Prius Development: Sequel
こちらは最後の方だけ拝見しました。TakeuchiさんとNannoさんの掛け合いが非常に面白くて引き込まれました。トヨタ生産方式などは伺ったことありますが、TOYOTA社がこれだけスクラムに取り組んでいることを初めて知りました。モブのやり方は非常に参考になりましたし、これだけ真剣にモブに取り組める組織と環境を作っていくことが大事ですよね。
最後のスライドで隔週のコミュニティ活動や毎月のコミュニティ活動についてまとめられていたのが印象的でした。
最後に
まだDay1がですが、社内での同時視聴という寛大な学習の機会を提供してくださった運営の皆様には心からの感謝を述べたいと思います。
Day2も楽しみます。