車いす 介助
娘2人も就職をして、子育てもひと段落ついたな、という気持ちが出てきている今日この頃。
子どもとのかかわりで、印象的なことがいくつかある。それらを書いていきたいと思う。
前回は、上の娘の「あかちゃんできた」発言について書いた。
今回は、下の娘の中学生の時のこと。
その頃、下の娘は絶賛、反抗期中。
妻のいうことも私のいうことも全く聞かない。ヤンチャばっかりしている。学校の中でも、問題児のほうだったんだろうな、と思う。
学校の成績も最低になっていた。
中2の頃には、このままの成績でいくと、進学できる高校がない、というところまで落ちていた。
私は成績については、焦りはなかった。中2だし、いくら、親が勉強しろといったところで、本人がやる気にならなければ、出来るわけがない。
本人がやる気になるまで待てばいい。やる気になったときに、学校の成績は度外視して、受験に的を絞って勉強をすれば、間に合う。
それが出来るだけの基礎学力は十分ある。
ヤンチャして、授業もろくに聞いていない。
絶賛、反抗期で親の言うことも聞かない。
そんな状態の娘だった。
同居している祖父が体調を崩し、車いすを利用することになった。
娘たちは、祖父の車いすを押して、散歩に行ったり、買い物に行ったりすることになった。
下の娘が、祖父の車椅子を押しているとき。
観ていると、意外なことにスムーズに押している。
段差があった。
車椅子を押して、段差をこえようと思うと、後ろの足元のでっぱりを踏んで前を上げてこえなければならない。
知らなければ、段差に突っ込んで乗っている人が前につんのめってしまうようなことになりかねない。
補助しようと私は近づこうとした。
娘は、さっと、でっぱりを踏んで押しハンドルを下げ、車いすの前輪を上げて、段差をスムーズに乗り越えていった。
意外だった。
なぜ、出来るのかも不思議だった。
私「上手に段差、超えられたな。えらいやん。なんでやり方知ってたん?」
娘「学校で車いすの授業があってん。みんなで車椅子のったり、介助したりして覚えてん」
ろくに授業も聞かず、成績も最低になって、先生も反抗して、親の言うことも聞かない娘だったが、こういうことはちゃんとマスターしてたのか、と嬉しく思った。
勉強よりも大事なことはちゃんとマスターしてるんだな、と思うと安心した。
誇りに思った。
そんな娘も、今は、看護師として働いています。
目標はDMAT 災害救助隊の看護師になること、らしいです。
ホントになれたら、素晴らしいな。
仮に目標が変わろうとも、自分自身が楽しんで、誇りをもって仕事をしていって欲しい。
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