100キロウォーク
毎年、お盆の時期に100キロウォークをしている。
そういう大会があるが、大会に参加しているわけではなく、個人的に一人で歩いている。
今年は、東大阪市から神戸の須磨海浜公園を折り返し地点として往復。
約108キロ。約32時間。
徹夜で歩きます。
植え込みなどに腰かけて休憩はしますが、お店に入ってゆっくり休憩、ということはしません。
100キロウォークを成功させる上で、この休憩をどう使うかはとても大事です。
「休憩について」
30キロくらいまでなら勢いで歩き切れます。
50キロくらいのところで故障などの予兆がでてきます。
膝や腰に痛みが走ったりしてきます。
50キロから先は、いかに腰痛、膝痛、水ぶくれ、を予防するか、なりそうな信号をいかにキャッチするか、が大事になってきます。
信号待ちの度に、屈伸や、腰を回したりして、体をほぐしていきます。
私の場合、足が一番のポイントになります。
足の裏に水ぶくれができると、それが破れて痛みで歩くことが、とてもつらい状態になります。
疲れて歩けなくなるよりも、足の裏の水ぶくれで歩くのが嫌になります。
休憩の時には、靴を脱いで、足の裏をマッサージして指もリラックスさせます。
植え込みなどに腰かけて、リュックをおろし、濡れタオルや、ウェットティッシュで体を拭きます。
リュックで擦れたり、蒸れて、痛くなるので、ベビーパウダーを、肩や腰、内股などにつけます。
早め早めの対策が重要になります。
「水分について」
歩くコースは、ほとんどが国道など大きな道路の歩道を使います。
コンビニや自動販売機、スーパーなどがあるので、水分補給はそれらでペットボトルを買います。
基本は麦茶。ときどき、スポーツドリンク。
スポーツドリンクはその場で飲み切り。
麦茶は、水筒に移し替えて飲みながら歩きます。
何本買うか、数えてみました。
途中で疲れて、数え損ねているものもありますが、だいたい25本は飲んでいる、と思います。
25本というと、12.5リットル。
すごい量だなぁ。
これだけ飲むと、おしっこばかり行きたくなるのでは?と思うでしょう。
昼間は、あまりおしっこに行きたいとは思いません。
行く回数もそれほど多くないです。
ほとんど汗になっているんでしょう。汗をかいては乾き、を繰り返すので、顔や腕が塩で痛くなってきます。
休憩の時に、しっかりと濡れタオルなどで拭いていきます。
おもしろいもので、夜はよくおしっこに行きたくなります。
気温がすこし下がって、汗をかきにくくなっているせいか
湿気が多く、汗が乾きにくくなっているせいか
トイレに行きたくなる回数が増えます。
人間の体って良く出来ているなぁ、と思います。
「食事について」
食事は、食事らしい食事はとりません。
今回でいうなら、バナナ3本です。
疲れすぎるのか、それとも、お茶などの水分でおなかが膨れるのか、食欲がわきません。
家に帰りついて、食べたくなるのは、そうめん。
ひたすらそうめんを食べます。
ご飯などに対しては食欲がわきません。
「きっかけ」
大学を卒業して就職したとき、配属になったのが静岡県沼津市だった。
会社の先輩に誘われて、富士登山に行ったのがきっかけで、夏は毎週末、富士登山に行った。7回か8回くらい登った。
大阪に住んで、富士登山に行きたい、と思っても、以前のように気軽に行けなくなった。
富士登山に行きたいなぁと、ずっと思っていたところに、100キロウォーク大会というものがある、ということを知った。
100キロ歩く、というのも面白そうだな、富士登山の代わりにいいかな、と思ったのがきっかけです。
「歩きながら考えていること」
歩き始め。
あほなこと始めたなあ。
別に大会でもないし、いつでもやめてええねんけど。
やっと1時間歩いたか。まだあと30時間以上歩くねんな。
30キロこえたあたりから。
あちこち痛くなりそうな予感がするなぁ。
ちゃんと体をほぐすように信号待ちごとに関節を回したりしなくちゃ。
まだ、折り返し地点にも来てないからなぁ。
折り返し地点
やっと折り返し地点に着いた。
歩き始めたはじめの頃は、ゆっくり海でも眺めて、と考えたりもしていた。
でも、折り返しの砂浜に着いたら、砂を拾って
お茶を飲んで一息ついたら、さあ、帰ろう。と思う。
今なら電車も動いている。
終電ギリギリくらいのはず。
電車で帰るなら今のうちや。
そう思いながら、歩き出す。
着いて一休みしたら、すぐに出発する。
とにかく早く帰りたい。
一刻も早く、帰りたい。
この歩くのを終わらせたい。
それしか頭に思い浮かばない。
帰路
深夜になっています。
電車も終わって、歩くしかないな。
あちこち体がいたみかけてきているなぁ。
しっかりとケアしないと。
この時点で、もう疲れはてて、ただただ足を動かしているだけ。
写真を撮ったりする気力もなくなって、ずるずると靴の底を擦りながら歩いています。
深夜 日本って平和だなぁと思うのは、若い女性の一人歩きが多いことです。
男性一人で歩いているよりも、女性一人で歩いている人を見かけることが多い。
夜1時、2時という時間に歩いています。
車の通りも多いし、街灯もしっかりあって明るいとはいえ、こんな深夜に女性一人で歩いていられる日本って平和だなあ、と感じます。
夜が明けて。
75キロくらいの地点になっています。
また暑くなるなぁ。
あと何キロ、あと何キロ。
今、野田だから、桜川までひたすら歩こう。
桜川についたら、難波まで、歩こう。
そんな感じであと少し、あと少し、と思いながら歩いています。
帰路はとにかく、あと少し、これをこえたら次の目標は、とばかり考えています。
考えることは、早く帰りたい。
早く帰って、家でゴロンと横になってテレビをみたい。
妻の作ったそうめん食べて、妻の横でゴロンと横になっていたい、
それが最高の幸せなんだ、
そればかり考えて、早く帰ってそうしたい、と思ってひたすら歩いています。
100キロも歩いたら、靴もそれだけでボロボロになるんじゃないの?と思うかもしれないですが、そんなにボロボロにはなりません。
帰路の50キロは、足が上がらず、靴底をするように歩くことが多くなるので、底の減りは多少あるものの、一気になくなった、というほどのことにはなりません。
こんなもんか、と意外に思います。
Facebookによると、9年前から始めている。
最初は、東大阪市から神戸の須磨水族園近くの砂浜を折り返し地点として往復。
約108キロ。それを2年ほどしたと思う。
次に、電車で姫路まで行って、姫路城スタート、東大阪市の自宅ゴール。
約106キロ。これも3回くらいしている。
コロナで2年か3年、やっていない。
お盆の酷暑も酷暑の時期に、歩いて熱中症になって救急車で運ばれるようになったら、周りから避難を浴びるのは間違いないので控えていました。
コロナが収まりつつあるようになって再開。
姫路城に電車で行くのも面倒。電車に2時間以上乗るのも、コロナの観点ならも少し、どうかなぁ。と思うので、姫路城スタートはやめた。
神戸方面はやめて、堺方面に行くことにした。
樽井サザンビーチを折り返し地点として往復。
これも100キロ。
今年は、去年、土地勘のない堺方面に行って道を確認しながら歩くことに疲れたので、土地勘のある神戸方面。須磨往復をすることにした。
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