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PTA役員、会長をやってみて

 「PTA役員をやってみて」

 上の娘の小学校のPTAの役員をお願いされて、引き受けてから、ずーっとPTAの役員をするようになった。

 上の娘の小学校3年、総務、副会長、会長。
 上の娘の高校3年 総務、副会長、会長。
 下の娘の高校3年、総務 副会長、会長。
 上の娘の大学4年、役員、副会長、副会長、会長。
 
 重なっている期間があるので累計年数で13年です。
 娘たちも、もう社会人になるので、私のPTA活動も卒業である。

 色々と問題があるといわれるPTA活動だが、やって良かったか悪かったかというと、やって良かった、と思っている。
 ま、そもそも、なんでもやる限りは、楽しんでやらないと損、なんでも経験、と思っている。

 ここでいうPTA役員というのは、会長や副会長、総務、書記などで構成される、執行部の一員を指している。
 PTA行事の企画運営、学校行事の補佐の計画など、PTA組織の中心、核となる。

 PTAの「委員」ではなく役員、執行部員になると、責任も重くなるが、学校側ともつながりが多くなる。学校に行く機会も増えるので、学校の様子も良くわかるようになる。
 
 PTAの担当の先生がたも、役員の子どもはどういう子だろう、と関心を持つのは自然なことだと思う。会議の合間などの雑談の時に子どもの学校での様子を教えてもらえる。

 小学校のPTA役員は、学校行事の運営サポートなど業務内容も多く、忙しかった。 PTA会長となると、公立小学校だったので、運動場や体育館の地域への貸し出しなど地域とのつながりが強くなる。子どもの通う学校内のことだけではなく、地域の会議の出席、他の小学校との連携、会議など、対外的な代表として、出席することになる。

 小学校のPTA会長として、会議の出席など、出かけることが必要な業務が年間120日以上あった。ボランティアというには、あまりにも時間が取られる。覚悟はしていたが、大変だった。
 
 高校のPTAはそういう意味では楽だった。子どもたちも成長しているので、学校行事も、子どもたちで準備する。テントの設営や、体育館にシートをひいたり、椅子を並べたり、そういった作業に関わるものは、下手に親が手だしするよりも、高校生になっている子どもたちのほうが体力もありキビキビ動いて早く終わる。

 娘の通う大学でも、後援会という名称で、PTAと同じような組織があったので、参加していた。大学は、全国から生徒が集まっているので、保護者も全国からやってくる。後援会のメンバーも全国にいて、それぞれの地域の話を聞くことができて、とても楽しかった。

 PTAについては、無駄な行事が多い、前時代的な組織と慣習にとらわれている。など、否定的な意見も多い。
 確かにそういった意見も理解できる。改革すべきことも多い。これって意味あるの、というようなことも多い。
 それは確かに多いにそう思う。

 ただ、だからやらない、というのは、もったいない、と思う。
 本当に無駄が多いと思うなら、みずから改革に乗り出せばいい。
 その行動の中で、経験する様々なことが、得難い経験もなるでしょう。

 PTAでいろんな経験をさせてもらった。
 会長もした。
 組織を動かす、ということはどういうことか。
 リーダーになる、ということはどういうことか。
 PTAは、職場とは違い、職務上の上司と部下、という関係ではないので、気配りとコミュニケーションで信頼関係を構築していった。
 入学式、卒業式などの祝辞の、書くべきこと、型を知り、その後の改まった場での挨拶をするときに役に立った。

 PTA役員を引き受ける人は、前向きな人が多かった。そういう人たちと一緒に行動することは、楽しかったし、やりがいもあった。
 
 忙しい、とか、時間がない、とか、やらない理由はいくらでもあげあられるだろう。私も仕事をしながらやっていた。暇だからやっていたのではない。
 
 やるか、やらないか。を考えるようになった。
 やるべきか、やらないべきか。
 どうすれば、できるか、を考えるのが当たり前になった。
 やるにはどうすればいいか、を考えるのが当たり前になった。
 やらない理由から入ることがなくなった。

子どものおかげで、とてもいい経験をさせてもらえた。
 

 



 


 

 
 

 
 

 

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