チャートが変動する時間帯を理解しよう：東京時間、ロンドン時間、NY時間、そしてロンフィクとは？
ちょこ🍫：「o1師匠、こんにちは！FXを始めてみたんですが、いつトレードしたらいいか分からなくて。チャートの動きが大きい時間帯とかあるんですか？」
o1師匠：「こんにちは、ちょこ！FXでは、時間帯によって市場の動きが活発になったり、落ち着いたりするんだ。例えば、東京時間、ロンドン時間、ニューヨーク時間がそれぞれの国の時間に合わせて取引されていて、各時間帯に特徴があるよ。」
ちょこ🍫：「そうなんですね。じゃあ、それぞれの時間帯にどんな特徴があるのか教えてもらえませんか？できれば、夏時間と冬時間の違いも知りたいです。」
o1師匠：「もちろん！それじゃあ、FXの主な3つの時間帯について、夏時間と冬時間を含めて詳しく説明するね。」
目次
FXの取引時間帯とその特徴
FX市場は24時間動いていますが、1日の中で特に動きが活発な時間帯があります。この動きの特徴は、東京時間、ロンドン時間、ニューヨーク時間といった地域ごとの市場の開閉に大きく影響され、さらに夏時間と冬時間によっても取引のタイミングが変わります。
1. 東京時間（アジア時間）
東京時間は、通常、日本時間の午前9時から午後6時ごろまでが活発な時間帯です。アジア地域での取引が増えるため、円やアジア通貨ペアの取引が中心になります。
• 特徴：
• 日本円が含まれる通貨ペア（USD/JPYやEUR/JPYなど）が活発に取引される
• 比較的ボラティリティ（価格の変動幅）が低く、穏やかな値動きが多い
• アジア地域の経済指標やニュースに影響を受けやすい
夏時間と冬時間の影響としては、東京時間自体は主に日本のトレーダーが取引しているため、欧米の夏時間や冬時間による変動は直接的にはありません。ただし、ロンドン時間やニューヨーク時間の開始が早まることで、後続の市場の動きに変化が生じ、東京時間の後半で市場が活発になることもあります。
2. ロンドン時間（ヨーロッパ時間）
ロンドン時間は、日本時間で午後5時から深夜2時ごろにあたり、特に市場が活発になる時間帯です。ロンドン市場が開くことで、ヨーロッパのトレーダーが参入し、さらにアジア市場と重なる時間帯の取引量が増加します。
• 特徴：
• 流動性が非常に高く、通貨ペアが大きく動くことが多い
• 英ポンド（GBP）が含まれる通貨ペアが活発化し、GBP/USDやEUR/GBPなどの取引が増加
• ヨーロッパやイギリスの経済指標が発表されるため、その影響が顕著に出る
夏時間と冬時間の影響として、ロンドン市場はイギリスのサマータイム（夏時間）の影響を受けます。夏時間の間、ロンドン市場は日本時間の午後4時から午前1時の間で取引が行われ、冬時間になると日本時間で午後5時から深夜2時に戻ります。ロンドン時間の開始が1時間早まる夏時間中は、ニューヨーク市場との重なりが増し、特に取引量が多くなる傾向があります。
また、ロンドン早出勢と呼ばれるトレーダーたちは、ロンドン市場が正式に開く前の日本時間午後4時ごろから動き始めます。これは、ロンドン時間に備えた準備取引とも言われ、この時間帯にも注目すると良いでしょう。
3. ニューヨーク時間（アメリカ時間）
ニューヨーク時間は、日本時間の夜10時から翌朝7時ごろまでの間で、特にロンドン市場と重なる午後10時から午前1時の時間帯は、流動性がピークに達し、取引量が非常に増加します。この時間帯は「魔の時間帯」と呼ばれ、急激な値動きが生じることもあります。
• 特徴：
• アメリカドル（USD）関連の通貨ペアが活発に取引され、特にUSD/JPYやEUR/USDに注目
• アメリカの経済指標（雇用統計やGDPなど）やニュースの影響が大きく、急な価格変動が発生することが多い
• ロンドン市場とニューヨーク市場が重なる時間帯が最も活発で、特に短期トレードのチャンスが増える
夏時間と冬時間の影響として、アメリカもサマータイムを採用しているため、ニューヨーク市場の取引開始時間が変動します。サマータイム期間中は、日本時間で夜10時から取引が始まり、冬時間になると夜11時から取引が開始されるため、トレードのタイミングに影響を及ぼします。夏時間中はロンドン市場との重なりが長くなり、トレードの動きが活発化しやすくなります。
ロンドンフィキシング（ロンフィク）
ロンドンフィキシング、通称「ロンフィク」は、ロンドン時間の午後4時、日本時間の午前1時ごろに設定される価格基準です。この時間帯に大手金融機関やヘッジファンドが大量のポジション調整を行うため、取引量が急増し、短時間で大きな値動きが生じることが多くあります。特に短期の取引を狙うトレーダーにとって、この時間帯は注目のポイントです。
• ロンフィクの特徴：
• 大口注文が集中することで流動性が増加
• 短期的な価格変動が激しくなることが多く、短期トレーダーにはチャンスとなる
FXの時間帯を活かしたトレード戦略
以上のように、各時間帯の特徴や夏時間・冬時間の違いを理解することで、効果的なトレード戦略を立てやすくなります。