青空散髪💈

ギリコは乗馬が趣味で週に２日レッスンに通っている。

今日もレッスンに来たら、担当インストラクターの襟足が青々と刈り上がっている。帽子を被っているから見えないけど、スッキリと青いのはわかる。
見たい、みたいなんとしても、先生の髪型みたい。と思いながらいたら、レッスン前に帽子を脱いでヘルメットを被る時に、なんと、青々と刈り上げられた、短髪姿の先生の頭が見えた。

ギリコは、うわぁ刈りたてじゃない？すごい丸坊主？と内心興奮状態になっていたら、そこにオーナーがやって来た。

オーナーは、作業の後で、ボブの髪が汗でビチャビチャ。そこに水道に行き、頭から水を被る豪快さ、パワー全開のおばちゃんなのです。

ギリコがおはようございます。暑いですね。とオーナーに挨拶した後に、

先生が丸坊主に、なっていてびっくりしました‼️と思わず話をしてしまった。

むっちゃ青々とした、短髪かっこいいし、涼しそうでいいですね〜。と心に思った事をそのまま言ってしまった。

オーナーは、そうなんよ。
昨日、暑いから、短くしたら？と勧めて、私がここで、サクッと刈ったんよ。と言われた。
先生も、最初はイヤイヤと言いながら、最後には諦めた感じだったけどね。暑いし熱中症予防にピッタリよ！とドヤ顔のオーナーがいた。

私の頭の中は、刈った？えっ先生の髪をオーナーが自ら刈ったの？どう言うこと？
と思いながら、レッスン前に前乗りをしてる先生を見た。

オーナーが、頭を拭きながら、私の髪をみながら、昔は私も短く刈っていた事があるんよ！とそーなんですね。どのくらいにされてたのですか？と興味深々で聞いてみた。

丸坊主にしていたんよ。ギリコさんよりも短いの
でも、チリ毛になったからやめたのよ。と
そーなんですね〜と話をしながら、

暑いし、丸坊主は、楽やね。と話をふられ、思わず楽ですよ。髪もすぐ乾くし、と言ってしまった。
そうでしょ、暑くなるし、ギリコさんも髪切る？レッスンの後、バリカンあるしすぐ刈る事できるよ！と言われた。
確かに伸びて、前髪もおでこの半分よりも長く、横も耳に少しかかりだした。が、まだ女性としては短い。

えっいやーどうしようと思っていた矢先、前乗りも終わり、レッスンスタート。

必死に集中したレッスン。
先生からもゲキが飛び、暑い中必死に頑張った。
レッスンの後、馬も綺麗に洗い、馬房に戻した。

やっと終わったと、クタクタになり、頭がボケーっとした時に、オーナーから、ギリちゃん準備できてるよ!といわれた。

なんの準備？と思ったところには、ステップの台が置かれて、その横の台には黒い棒とタオルと布があった。

それを見た時に、急にレッスン前の会話が蘇った。それと同時に私は髪切ると言ったのだろうか？
何と答えた？
と自問自答しながら、えっ切らないですよ！と逃げられる感じではない雰囲気が漂っていた。


私の頭の中で、まさか？今から髪の毛切られるの？
私のこの髪！今からまさかのここで？

なんどもリピートしている。が無視をする訳には行かないので、とぼけたフリをして、何ですか〜と近づいていくしかない私がいた。

オーナーがホースを持って、こっちと呼ばれた。
良かった〜散髪では無さそうだ。
と思った瞬間。

ちょっと頭を、こちらに向けてと言われたと同時に、頭から水道の水をかけられ、ジャブジャブと頭を洗われた。

これは、まさかのまさか？散髪されるってこと？？？
と思ったら、オーナーから暑いからスッキリしようね。
と言われた。

やっぱり、やっぱり
その流れだ、まさかここで、本当に私の髪を切るの？刈るの？心の準備をさせてよ
と思いながら、ステップに座らされた。

首にタオルを巻かれ、ピンク色のケープを巻かれた。

あっという間に、鏡もない、青空散髪が始まろうとしている。

自分の姿も見えないのは辛すぎると思い、ちょっと動画撮りたいと言うと、オーナーはそんなのいる？と笑いながら、空いている、若い先生を呼んだ。

マジこの若い男性の先生に撮影されながら、私は髪を切るの？と思いながら、オーナーは、私の前髪をあげて、ここから一気に行くからね。と嬉しそうに言われた。
長さは、12ミリね。とアタッチメントを調整しながら、やはり見えた方がいいよねと言って、鏡係も呼んでくれた。これまた若い先生がやって来た。　
準備は着々と終わり、よし、やるよ！と
最後の確認をされた。

ぎりちゃん心の準備はいいかなぁ？とオーナーに言われたが、この状況で断れる訳もなく、頷くしかできなかった。

バリカンのスイッチが入り、ついにその時が来た。オーナーがバリカンを私のおでこに近づけたと思ったと、同時におでこからバリカンが入った。私が怖くなり、一瞬頭が後ろに逃げたと思うと、力強くオーナーがホールドして、逃げられいように、頭を後ろから前に少しおされた。
バリカンが通った後、一本の道ができた。

おでこからつむじまで綺麗に刈られた道ができていた。

うわぁ短いやん。恥ずかしいと思い、ブルーな気持ちになっていた。
なぜか、なかなか刈られない。
そのとき、オーナーが、微妙に長いよね。長いなぁと言い出し、鏡係がもう一つ短くでもいいと思いますと、いらないことまで言い出した。

オーナーも、そうだねと合意して、アタッチメントを交換したのだ。そしてじゃあ行くよと言って、さっきの隣を刈り出した。
3ミリ短い一筋を見た私は、びっくりうわぁ短い。と内心思っていた。
オーナーと鏡係が手で刈ったところをさわり、ちょっと感触が12ミリと9ミリとで感じ方が全然違うことを実感していた。
オーナーが、ギリちゃんどっちがいい？
まー9ミリでもすぐ伸びるし、長い方でもまーいいけどねと言っている。
となりを9ミリで刈った以上、もはや、9ミリ以下にしか変更は出来ないよね？た私が思うと同時に、若いスタッフがここを9みりなら、もうそれ以下しか無理ですよ!とオーナーに言った。
オーナー、そりゃあそうだ！と大笑いして、ぎりちゃん9ミリでいい？もっと短くする？と聞かれたが、首を横に振り、なんとか免れた。

刈りながら、もっと短くてもすぐ伸びるのにいいの？とオーナーは言いながら、隣にバリカンを入れて、ドンドンと刈っていく。ギリコは辛くなり、目を閉じた。
トップが日差しを感じながら、どんどんと刈り取られて行く。
ギリコは、恐る恐る目を開けたら、変わり果てた自分がいた。

次に右耳の上からバリカンが走り出し、次に左耳の上へと・・・
オーナーから、この耳周りは、後から短くしてあげるからねと言われた。
いやいや9ミリでいいよーとギリコは内心思いながら、耐えていた。
最後下を向かされ、頭を抑えつけられ、最後うなじからつむじまで一気にバリカンが駆け上がって行く。ギリ子の感じる秘部も通り過ぎ、うっとりとしていた。
そして、全体が刈られ、ギリこの丸坊主は完成したかと思ったが、オーナーが、先ほど言った、耳周りと襟足を、今からキレイに刈るね。これが1番大変なのよと嬉しそうにバリカンのアタッチメントを外し、もみ上げからバリカンが入った。

あっこれは先生もこの流れで、あの青々とした髪型に・・・なったのと同じになるのではと思いドキドキする。

案の定、バリカンは、右側のもみ上げから耳上３センチを綺麗に刈った。そこから耳の後ろ、襟足へとバリカンは、進み、最後左側へと進んで行った。
そこから、そのバリカンで刈ったところのグラデーションをする為に、境目をもっと短く刈り上げられていった。

ふと、視線を感じた方向には、先には青々と刈り上がった丸坊主のインストラクターが、ニヤニヤとしながら、こちらを見ている。
俺と一緒の被害者が1人出来たなぁと、変な同盟を結んだ気持ちになりながら、私は、頭が動かない様に、ホールドされ、頭を刈られていた。

その先生も私の散髪に加わり、もっと上の方を指差し、この辺りまで刈るとスッキリしますね。と耳の真ん中あたりを指差しいわれた。
オーナーはそう？まー伸びるからね、じゃあスッキリ刈るねと、際から綺麗に刈り取られていく姿をニヤニヤしながら悪い顔で見る👀インストラクターがそこにはいました。

私は、うなじからもっと上にバリカンが進み、気持ちがいいけど不安でそのバリカンタイムを耐えていました。

完成した私は耳周りから襟足まで青々と綺麗に刈りとられ、スッキリとした丸坊主になりました。
オーナーは、夏の暑い日にこの頭なら、スッキリいいねーと言って頭を撫で回していました。
またいつでも刈ってあげるからね！と言われてギリコの青空散髪は終わりました。