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結合商標の分離観察の可否に関する裁判例整理表(2023年8月まで)
すこし前の話になりますが、結合商標の分離観察の可否について論じた拙稿がジュリスト2023年10月号に掲載されたのですが、その注28で、
紙幅の関係上、これらの裁判例を全て記載することは難しいが、別途適宜の方法で公開することとしたい。
と予告していたにもかかわらずサボっていたところ、
(ジュリストの拙稿で予告していた補遺の掲載をサボっているうちに、結合商標の分離観察について新種の面白い知財高裁判決が出てしまった…)
— Ryutaro Nakagawa (@NakagawaRyutaro) December 6, 2023
という事態に先日陥りました・・・。
ということで、重い腰を上げて資料を公開します。
これは、結合商標の分離観察の可否について判断した平成21年以降の知財高裁判決のうち、裁判所ウェブサイトに掲載されている146件を表の形式で整理した資料です。裁判所ウェブサイトへのリンク付きです。
あくまで上記拙稿を執筆したときに調べていたものなので、基準時は2023年8月12日です。その後の知財高裁判決についてのアップデートはまだできていない点、あらかじめご了承ください。
そして、もしよかったら、ジュリスト掲載の上記拙稿もお読みいただけたら嬉しいです。
つい最近も次のような興味深い知財高裁判決が出るなど、相変わらずおもしろく、しかし実務上悩ましい論点なので、引き続き追いかけていきたいと思います。
結合商標の分離観察について、つつみのおひなっこや最高裁判決の2類型(赤線を付した①②)のほかに、3つ目の独自類型(青線部)を例示として追加した知財高裁判決が出ていますね。なお、リラ宝塚最高裁判決には言及していません。
— Ryutaro Nakagawa (@NakagawaRyutaro) December 6, 2023
知財高裁R5.11.30(宮坂コート)https://t.co/qXgeq0zjXb pic.twitter.com/MHpYPdJ4cu