都市対抗二次予選振り返り①
ご覧いただきありがとうございます。今日も暑くなりそうですね。宇都宮では最高気温35℃が予想されています。こまめな水分補給をして、体調管理に努めていきたいと思います。
今日は7月19日に東京ドームで開幕する社会人野球の祭典、都市対抗野球大会について見ていきます。今年も各地で熾烈な予選が行われ、昨年優勝で推薦出場となる豊田市・トヨタ自動車を含めた代表32チームが決まりました。
この都市対抗野球大会に出場することが、社会人野球チームにとって最大の目標であり、この大会のためにチームの存在意義があると言っても過言でないくらいの大きな大会で、全てのチームが死力を尽くして厳しい予選を戦います。また、そのプレーはアマチュア球界最高峰のハイレベルなものなので、観ていて本当に胸が熱くなります。
今年も5月から6月にかけて各地区の二次予選が行われ、東京ドームへの切符を懸けた熱戦が展開されました。2週間後の開幕を前に、各地区の二次予選を振り返ってみたいと思います。まずは北海道地区からです。
北海道地区(代表枠1)
代表 札幌市 北海道ガス(4年連続4回目)
北海道地区は4チームが総当たりのリーグ戦で二次予選を戦いますが、札幌市・北海道ガスが3連勝で代表を決めました。3連勝ではありますが、そのうち2試合は1点差ゲームの接戦と、厳しい展開を制してきました。中でも3戦目、白老町・WEEDしらおいとの一戦は、6回まで1点ビハインドという展開の中、7回、8回に1点ずつ奪い逆転。最終回の守りは満塁のピンチでしたが、最後は武笠投手が抑えて試合終了。武笠投手はこの二次予選3連戦3連投でどの試合も素晴らしいピッチングでした。
札幌市・北海道ガスは2年前に都市対抗初勝利を挙げ、それ以来の東京ドームでの勝利を目指す今大会。補強選手は投手1人、野手2人の陣容となりました。投手陣はエース大城選手に、二次予選好投した村上、海老原両投手。さらに好リリーフで勝利に導いた武笠投手がいて、補強で石井投手が加入。層が厚くなりました。野手陣は内野の青木選手、外野の山本選手と経験値のある選手を補強。打線は今年も寺田選手が軸となると思いますが、どんな打線になるか楽しみです。初戦は7月23日第3試合、東京都・NTT東日本との対戦になります。強豪との対戦になりますが、2年前も強豪相手に勝利を挙げていますので、ドームでの活躍に期待したいと思います。
続いて東北地区です。
東北地区(代表枠2)
第1代表 仙台市 JR東日本東北(4年連続30回目)
第2代表 石巻市 日本製紙石巻(4年ぶり6回目)
東北地区の二次予選は12チームが出場して2枠を争いました。第1代表決定戦では、仙台市・JR東日本東北が、同じく仙台市・七十七銀行を相手に7-4で勝利しました。この二次予選は打線が好調で、特に若手期待の大西選手が絶好調。3試合11打数7安打とよく打ちました。チームの要である菅野選手も5割を超え、好調の打線が本大会でどこまで躍動するか注目です。
仙台市・JR東日本東北はここ3年間初戦を突破しており、4年連続の勝利を目指し、さらに上位進出を狙います。補強選手は投手2人、野手1人となりました。東北地区で長年活躍している小島投手、速球派の西舘投手を補強し投手陣を強化。野手も予選で打撃好調だった長嶋選手を補強しました。今大会初戦は7月20日第2試合、広島市・JR西日本との対戦になります。第1代表同士の初戦となり好ゲームが期待されます。とても楽しみです。
東北地区第2代表決定戦は、両チーム二桁安打の激しい打撃戦になりました。石巻市・日本製紙石巻が、粘る仙台市・七十七銀行に勝利し、4年ぶりの都市対抗本大会出場を決めました。こちらも打線好調で得点を重ね、勝利につなげる大会になりました。小林選手が5割の打率を記録。丹呉、中嶋両選手が4割を超えました。決定戦では7人の投手陣で継投。大会通じて継投でそれぞれの投手がよく投げました。
石巻市・日本製紙石巻は4年ぶりの都市対抗本大会になります。補強選手は投手、捕手、野手を1人ずつ3人を補強しました。若手期待の佐藤投手が投手陣に加わり、投手起用がどうなるか注目です。さらに強打の石井、齋田両選手を補強し、打線に厚みが増しました。初戦は7月23日第2試合、福岡市・KMGホールディングスとの対戦です。好投手相手に強力打線がどう臨むのか、非常に楽しみです。
それでは今回はこの辺で失礼します。次回は北信越地区から見ていきます。