2022年5月26日クボタスピアーズ記者会見
本日行われたオンライン記者会見にオレンジリポーターとして参加させていただきました。
記者会見の内容をできるだけ詳しく報告させていただきます。
()は参加者の質問となります。(写真提供:クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)
ジャバ・ブレグバゼ 選手
こんにちは。今回がラストゲームになりますので良い形で終わりたいと思いますし、自分たちのやりたいことをやれば勝てると思います。
(短い期間で残念でしたがスピアーズの良さはどう感じましたか)
2か月でしたが私にとって素晴らしいものでした。サンウルブズと同じように私のキャリアのベストハイライトの一つでしたが、この2か月とても良い時間を過ごし今月もとても楽しんでいます。
ブレイブルーパス戦は個人的にはできるだけチームのためにプレーしたいです。チームの目標は勝利で終わることで、試合で勝つことができれば今までで一番の結果となりますのでそれを目指したいです。
(日本でプレーして感じていることは、今後のチャレンジは)
リーグワンはアメージングで将来はとても良くなるだろうと思います。良いコーチとプレーヤーもいますし。私はここでのゲーム経験を楽しみ、セットピースを、ラグビーを楽しみました。リーグワンと比較するとフランスTOP14の方が強度があり、私にとっては強度を落とさずにスキルを保つというプレッシャーがありました。
(日本には)まだ滞在していたいですね。どこに行くのかまだはっきりしていませんが、まずジョージアに帰り(ナショナル)チームに合流してトレーニングをします。そのあとどうなるかですね。家族も日本滞在を楽しんでおり帰ることを悲しんでいたのでまた日本に来れられると良いのですが。
(サンウルヴズの時間とスピアーズの時間はラグビーで何か違いましたか)
唯一の違いですが、サンウルヴズでは一緒にホテルに滞在していました。それ以外は似ています。サンウルブズと同じように私のキャリアのベストハイライトの一つですし、スピアーズでも同じように毎日起きてクラブハウスに来てウェイトトレーニングして。クレージーな人たちもいたし(笑)。練習はタフでしたし雨や風の強い日でも行いましたが家族のような感じでハッピーです。
(ジョージアのラグビー仲間からは日本でプレーしたいなどリアクションはありましたか)
フランスのハイレベルチームでプレーする選手とも、ジョージアの選手とも話しましたが、実際には海外でのキャップ(代表・試合)の問題もあり難しいかもです。
(ファンの皆さんへ)
ゲームを楽しんで、すべてを楽しんでいただけるようにします。シーズンを良い結果で終えたいです。応援してくださり感謝しています。(日本語で)「ありがとうございます」
ヘル・ウヴェ 選手
ブレイブルーパスはフォワードが強いですしバックスも経験があるのでしっかり戦っていきたいと考えています。
(日本でのプレーが長いですがリーグワンになって感じる変化などは)
海外からより多くの選手が日本に来てますし、ホーム&ビジターとなり、競争レベルも高くなっています。シーズンが長いとは感じています。戦うチームも多くなりましたしコロナの影響もありました。ブレイブルーパスなど競った試合も多くなりましたね。コベルコスティーラーズとはホーム&ビジターでかなり激しい試合でした。いろいろなことを考えるととても興味深く楽しかったです。
(コンディションは)
簡単そうではありますが新しいチームでシステムを学び他の選手のことを知るのは大変でした。ベストを尽くしていたのですがケガをしたのがアンラッキーでした。まだ100%ではありませんがオフには100%に戻して来シーズンを迎えられるようにしたいです。
(スクラムについてチョコを食べるくらい好きだと言ってますが)
ヤマハ(注:現ブルーレヴズ)にいた時のことですね(笑)。トレーニングで疲れた時などはスクラムを組みたくないですけれどチョコレートを口に入れると楽しめるのと同じことですし、スクラムの時もチャンスだととらえられるか、疲れた時も好きなことだから取り組めるしさらにプッシュできるということですね。(長谷川)慎さんから「スクラム大好き」でなければダメだしスクラムを組んでこそ楽しいということを教わりました。好きでないとしっかり組めないからですね。
(日本代表に関しては、ワールドカップは)
若手の選手も出てきていますし、自信をもってやってもらえたらと思います。
ピーター”ラピース”ラブスカフニ 選手
正直に言って先週は残念でした。終わったことは仕方ないので、最後の週はスピアーズを代表して良いシーズンで終われるこの機会を楽しみにしていますし、家族にパフォ-マンスを見せるチャンスだと思っています。
(今シーズンはトップリーグ時代より期間が長かったですがプレーヤーとして感じる変化は)
日本に来てからトップリーグ時代も含めいつもコンディションはステップアップしています。そこに違いはありません。強度は高かったです。選手としてもチャレンジを楽しむことができ結果としてはとても良かったです。来年もリーグワンを楽しめると思います。
(ブレイブルーパスとのゲームでは)
マッチアップというよりも我々がやりたいシステムプランをしっかり行い、最大の能力を出してチャレンジしていきます。
(スピアーズは去年から今年にかけて力をつけてきていますが、実際にプレーしてチームとして伸びていると感じている点は)
非常に難しい質問ですね。一つだけということではなく、みんながプレーしている中でアタックラインやディフェンスの方法など細かいところですべてのエリアで調整してそれらのいくつかは実際に良くなり、小さな調整が大きな違いになったのだと思います。昨年良いチームカルチャーができそれを変えずに土台を伸ばしてきたこと、選手のみんなが貢献したいと思うようになったこと、楽しんでやれているところなど良い環境ができています。
(メンバーはルディケHC の役割ですが、メンバーは変えてませんね)
我々にとって最後の重要なゲームですので、高いレベルでセレクションを行い良い結果でシーズンを終えたいということです。今週末に再び貢献をしたいと考えチャレンジを楽しみにしています。
(来年トップ2に残るためには)
大事な場面で勝っていけるかに尽きると思います。モメンタム(勢い)をコントロールすることで大きく異なってくると思います。
(岩爪さん:良いゲームにしてオレンジアーミーの応援にこたえたいと思います)
※ラピース選手はトップリーグ時代含めリーグワン50CAPになりますのでメモリアルジャージを着用してのプレーとなります
※リーグワンからはプレーオフもキャップに含まれることになりました
(最後に独り言を)
今回でリーグワン試合前の記者会見のリポートは終了になります。
オンライン記者会見特有の「聴き取りが難しい」という問題はありましたが、何度も聴き直しインタビュイー(インタビューされる選手・コーチ)の伝えたいことをできるだけわかりやすく、記事を読んでくださる皆さんにそのままお伝えしようということを考えてリポートさせていただきました。
基本的にメディアの方が記事にされてからという優先順位を意識するのとインタビュー時間の5倍くらいの時間をかけ仕事の合間に仕上げていきますのでどうしても仕上がりは夜になります。
私の専門はロシア語ですが、英語力もかなり鍛えられました。自分も経験はしていますが改めて通訳の方の大変さがよくわかりました。ロシア語は発音がクリアなのですが英語は出身国でかなり発音に差がありますので本当によく通訳されているなと(笑)。
スピアーズは今季トップ4に入り、昨年の結果が偶然ではないということが証明されたことは来期以降も生きるはずです。そして他のチームは対戦時に当然強度を上げてくる。それでも「自分たちのできること」にフォーカスすることで勝てると信じて応援します。
実際にお話を伺いましたが新型コロナ対策では徹底した対策を取っていました。新潟や大阪のファンのためのラグビー体験会も移動する新幹線を別々にしたり大阪にいる選手が担当されたりという話も伺いました。それでも長期シーズンでケガ人が続出して苦しい中、WINGSの皆さんも一丸となり戦い切ろうとしていることはまさに「不撓不屈」。
明後日はリーグワン2022最後の試合。皆さんがいる場所からスピアーズにエールを送りましょう。
シーズン終了後、新型コロナの状況が落ち着いてくれば以前のように練習見学も、直接お会いしての話もできるようになると思います。
午前中の船橋工場グラウンドでまどろみながら選手の皆さんが出てこないかなとのんびり過ごすのは楽しいですよ(出てこない時もあります)。
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