体重について気にする人へ知ってほしいこと。
「中学生女子の平均体重は?太っている・痩せたい!と悩んだ時の対処法」という記事を書かせていただきました。
この記事に向けてリサーチした時、女子の皆さんがあまりにも自分の体重を気にしていることを知りました。
体重を気にしすぎる日本女性
日本の女性は特に、周りとの比較によって苦しみ、太った!痩せた!と一喜一憂していることが多いと思います。(かく言う私もその1人です。)
もちろん、適切な努力によって体重管理することは可能です。
運動・食事・睡眠をバランスよくコントロールし、目標をしっかりと明確化できれば、ある程度理想の体型に近づくこともできます。
ただ、どうしても遺伝的に肥満体質になってしまったり、諸々の事情で、スレンダー女子を目指すのは難しい、という方もいると思うのです。
そんな方に知っておいてほしいのが、「美の基準は国によっても、時代によっても異なる」という考え方です。
美の基準は国によっても異なる
たとえば、世界的に有名なマリリン・モンローでさえ、彼女を美人と認識できない種族がいるそうです。
これは、「世界一受けたい授業」というテレビ番組で以前取り上げていた話。
イヌイット族(主にアラスカ・カナダ北部に住む種族)にマリリン・モンローの写真を見せても、彼らの文化と違いすぎるため、美人かどうかの判別ができないそうです。
それから、アフリカの一部の国では、太っていればいるほど健康的な美人として尊ばれるそうです。
モニタリア(アフリカ北西部の国)では、出産後に痩せてしまい、理想のふくよかさを維持できなかった、という理由で離婚になることすらあるそうです!
日本なら考えられないですね。
これらの話から見えてくるのは、「私達の思う美の基準は、決して世界標準とは限らない」という事実です。
美の基準は時代によっても異なる
そして、さらに時代を変えて考えてみましょう。
来年からは「源氏物語」の作者・紫式部が大河ドラマの主人公になります。
源氏物語絵巻で描かれる美人は全て、ふっくらした下ぶくれの美人です。
約1000年前の日本では、「一重&下ぶくれのふくよかな女性=美人」。
18〜19世紀の印象派画家・ルノワールが好んで描いた女性は、ふくよか過ぎるほどふくよかな、安産型の女性です。
彼の描くふくよかな女性は皆、女神のように輝いています。
やはり、人類の長い歴史の中では、出産は命がけの一大イベント。
そのため、適度な脂肪は女性にはマスト!
むしろ、ふくよかで安産型の女性が、長らく理想とされてきました。
そう考えると、現代の「痩せている=美人」という価値基準も、テレビ文化のもたらした一過性の流行なのかもしれません。
「ボディ・ポジティブ」という考え方
もし、どうしても体型で悩む方がおられたら、「私は日本の基準に当てはまらない、世界標準の女なの!」とぜひ開き直ってほしいです。
そして、「ボディ・ポジティブ」という考え方も知っておいていただきたいです。
「ボディ・ポジティブ」とは、「ありのままの自分の体型(Body)を、前向き(Positive)に受け入れよう」という運動で、欧米を中心に広がっています。
渡辺直美さん、グラミー賞歌手のLizzoさんなどが象徴的存在です。
まとめ
人はそれぞれ、違った個性を持っています。
その人にしかない素晴らしい長所もありますし、向き合うべき短所もあると思います。
その中で大切なのは、自分という個性と向き合いながら、より良い方向へと成長していくことではないでしょうか。
決して体型のことで自分をいじめ過ぎることなく、持って生まれた自分らしさを愛し、大切になさって下さいね。
最後までお読みくださり、ありがとうございました☆