子どもでもわかる「原因・結果の法則」⁉️芥川龍之介の『蜘蛛の糸』③
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前回に引き続き、芥川龍之介の代表作、『蜘蛛の糸』を取り上げます。
『蜘蛛の糸』は芥川龍之介が手がけた初の児童文学作品で、仏教説話をモチーフに描かれています。
筆者は、小学校の図書館で『蜘蛛の糸』を読んだことを覚えています♪
このお話は、小学生か、伝え方によってはもっと幼い頃から、「原因・結果の法則」を簡潔に学ぶことができる傑作です。
あまりにも有名すぎる『蜘蛛の糸』ですが、日本人であれば、教養としてぜひ知っておきたい説話ですので、芥川作品の第一回目として、謹んでご紹介させていただきます。
今回は、『蜘蛛の糸』第3回目。
どこよりも分かりやすく、解説ポイントを学んでいきましょう!
芥川龍之介「蜘蛛の糸」
お釈迦様の慈悲と人間のエゴ――極限状態の人間心理を暴いた日本最高峰の短編。
芥川龍之介(1892~1927)
【書き出し】
ある日のことでございます。
お釈迦様は極楽の蓮池のふちを、
独りでぶらぶらお歩きになっていらっしゃいました。
池の中に咲いている蓮の花は、みんな玉のようにまっ白で、
そのまん中にある金色の蕊(ずい)からは、
なんとも言えないよい匂いが、絶え間なくあたりへ溢れております。
極楽はちょうど朝なのでございましょう。
※あらすじは前々回の記事をご参照ください!↓↓
【解説】
前回に引き続き、私たちが「蜘蛛の糸」の作品から学べるポイントをご紹介していきますね。
・極限状態の人間の心理
もしも皆さんが、犍陀多のように地獄に堕ちて、血の池の中でもがき苦しんでいるとします。
そんな中で蜘蛛の糸を見つけて、やっとのことで登り始める。
そして、気がつけば自分の下に、数多くの地獄の亡者がウヨウヨ……。
やつらが登ってきたら、自分の蜘蛛の糸が切れてしまうではないか……!!
そう感じた時、皆さんならどうしますか?
やはり、犍陀多のように、「降りろ!降りろ!」と言ってしまうでしょうか?
自分ならどうだろうか、と考えてみました。
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