「大いなる力には大いなる責任が伴う」byスパイダーマン
いつもご覧くださり、誠にありがとうございます!
本日はついに!映画評論の登場です☆楽しんで下されば幸いです。
私の大好きな映画に、スパイダーマンシリーズがあります。
スパイダーマンの中では、「大いなる力には大いなる責任が伴う(With great power comes great responsibility)」という有名な言葉があります。
今回はスパイダーマンへの愛と共に、この言葉について、深めていきたいと思います。
スパイダーマンシリーズ、おすすめは「サム・ライミ版」
主人公のピーター・パーカーは早くに両親を亡くし、叔父夫妻の元で育ちます。
ある日ピーターは、突然蜘蛛に噛まれ、スーパーパワーを手にしたことで、NYの人々を救うヒーロー、スパイダーマンとなる運命に!
スパイダーマンシリーズは何回もリメイクされているのですが、私の個人的なおすすめは断然、初代スパイダーマン(サム・ライミ版)です!
特に、初代スパイダーマンのパート2は世紀の傑作だと思っています。
なぜならば、ヒーローの孤独と苦悩、責任感についてなど、人間学の宝庫だからです。
そして、監督のサム・ライミがなんと、ホラー映画の巨匠ということもあって、心情描写に長けており、主人公ピーターの内面の葛藤を、上手く映像化してくれています。
「大いなる力には大いなる責任が伴う」とは?
スパイダーマンの中の、「大いなる力には大いなる責任が伴う(With great power comes great responsibility)」。
最初はPart1に出てくる言葉なのですが、大切な教訓なので、事あるごとに繰り返し回想で登場します。
サム・ライミ版では、スーパーパワーを持ったピーターが、その力を小遣い稼ぎなどの私利私欲に使っているのを察し、ベン叔父さんが諌めるシーンでこの言葉が使われます。
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この後、ベン叔父さんはピーターの見逃した強盗に撃たれ、還らぬ人となってしまいます。
自分が悪を見逃したから。
ピーターは自分を責め、力の代償を深く受け止めます。
高校生のピーターにとって、自分がスパイダーマンであるということは、大きなプレッシャーです。
でも、ベン叔父さんの最後の言葉を胸に刻んだピーター。
スーパーパワーを持った自分は、その力を私利私欲のために使うべきではなく、多くの人々を救うために使わなければならない、と決意します。
ヒーローであることの代償
時に誰からも認められることもなく、正体を見せることもなく、使命感のみを頼りに、悪と戦い続けるピーター。
正義のために尽くし、多くの人に感謝される一方で、スパイダーマンであるピーターには、普通の幸せが得られないこともあります。
たとえば、緊急事態が起きたらすぐに現場に駆け付けるため、普通の学生のように自由な時間は過ごせません。
命を狙われるかもしれないから、大好きな彼女にすら「そばにいて欲しい」と言うことができない。
危機管理上、自分が何者かさえも、明かすことが出来ない。
part1では、愛しているが故に身を引く、と言う切なさを学びました。
まさしく、大いなる力を得た者には、大きな責任が伴うのです。
リーダーの孤独と責任感
スーパーパワーを持った人間は時に孤独です。
それでも自分に与えられた使命があるならば、戦い続けなければなりません。
それがヒーローであり、責任感の自覚なのです。
スパイダーマンの気持ちは、おそらく経営者、社長、リーダーなどのトップに立ったことのある方には、より分かるのではないでしょうか。
また、トップアイドルなども、仕事の都合で親の死に目にも会えなかった、などのお話もよく聞きます。
大きな影響力を持つ方は、自分のプライベート(私)よりも仕事(公)を優先しなければならない時も出てくるそうです。
……みなさんはスパイダーマンのような人生、耐えられますか?
私は、というと正直難しいと思います。
普通の人には耐えきれないであろう、責任感の重みに耐え続けているからこそ、彼はヒーローであり続けているのだと思います。
「大いなる力には大いなる責任が伴う」は、各スパイダーマンシリーズで何度も登場
「大いなる力には大いなる責任が伴う」という言葉は、スパイダーマンの原作に登場し、リメイクの度に色々な形で使われています。
最新版スパイダーマンでは、アイアンマンことトニー・スタークが、スパイダーマン(トム・ホランド)を諭す言葉として使われていました。
間違いなく、スパイダーマンシリーズの中でも、最も大切にされている言葉の一つです。
ヒーローものの神髄を表す名言として、これ以上インパクトがあり、かつ真理を含んだ言葉もなかなかないでしょう。
各スパイダーマンにおける「大いなる力には大いなる責任が伴う」はこちらです!
「大いなる力には大いなる責任が伴う」の起源は?
とんでもなく深い名言をスパイダーマンシリーズは打ち立てたな、と思っていたのですが、実はこの「大いなる力には大いなる責任が伴う」の言葉は古くから言い伝えられている格言だそうです。
その起源は、なんと、紀元前4世紀の「ダモクレスの剣」の引喩にあるそうです。
歴史上は、古代ギリシア文化圏が発祥となります。
キリスト教の聖書でも、酷似した格言が記されています。
「多く与えられた者からは多く求められ、多く任された者からは更に多く要求されるのである」(ルカによる福音書12章48節)
イスラム教のムハンマドの言葉にも、指導者の力と責任を表した、次のような言葉があります。
「あなた方全員が指導者であり、あなた方全員が自分の部下に対して責任を持つことになる」
こうしてみると、「大いなる力には大いなる責任が伴う」は古代からの人類の叡智であり、その結晶化が映画「スパイダーマン」ということになりますね!
「スパイダーマン」の映画を観る際の奥行き感も、変わって来そうなお話です。
<まとめ>
今回の記事をまとめポイントはこちらです!
・スパイダーマンシリーズ、おすすめは「サム・ライミ版」!
・「大いなる力には大いなる責任が伴う」とは?
スーパーパワーを持った人間は、その力を私利私欲のために使うべきではなく、多くの人々を救うために使わなければならない、ということ。
・ヒーローであることの代償
・リーダーの孤独と責任感
・「大いなる力には大いなる責任が伴う」は、各スパイダーマンシリーズで何度も登場
・「大いなる力には大いなる責任が伴う」の起源は起源前4世紀の古代ギリシャ!
元気になりたい時、勇気を出したい時にはぜひ、サム・ライミ版「スパイダーマン2」をご覧ください!
そして、スパイダーマンを観る際にはぜひ、「大いなる力には大いなる責任が伴う」の言葉を噛みしめてみてくださいね!
最後までお読みくださり、ありがとうございました!
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