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「こんな文章でカネ貰いやがって…」への反論/フリーの引き際とは・希望は地方【月刊(本当は週刊だけど)お気楽フリーランス論Vol.24】午後の数時間がお金に化ける幸せな人生とネット活用の重要性

私の友人がホテルの部屋から撮ってくれた佐賀県唐津市の松浦川越しの唐津湾の写真です。中央右側が宝当島、左上の青いライトアップが唐津城です。さて、当マガジンも今回と次回が最後。約半年、どうもありがとうございました。

さて、今回はネット時代に言われがちな「こんな〇〇でカネもらいやがって」への反論から入りますか。「〇〇」には「文章」や「画力」「構成力」「デザイン」など色々入りますが、フリーランスを揶揄するために使われるポピュラーなフレーズです。ヤフーのコメント欄やらツイッターで毎度この手のことは書かれますね。

この手のことは本来文章やイラストに自信があるものの、現在はその仕事に就いていない方が言うもの。特に「文章」の場合は、小さい頃から作文の授業などを通じて書いてきただけに、「こんなヘタクソな文章でカネ貰いやがって」「こんな文章でカネ貰えるなんてラクな仕事だな。オレの方が上手だ」なんてことを平気で言ってしまう。

言いたくなる気持ちも分かりますよ。だって私、文章ヘタクソですもん。だからその部分については一切気にならない。ただ、反論したいのは「カネ貰いやがって」です。

一体どれだけの割合の人間が自分の日常やら体験をベースとした文章を書くことによりカネをもらえるのか? それって一回名文を書けばいい、ということではなく、継続しなくてはいけないものだし、結局は「総合力」が必要なんですよ。別に趣味で文章書いているわけではなく、この文章を書くことによってカネをもらい、それで生きているわけです。

あのな、ワシもサラリーマンの時、下請けのイベント会社やPR会社からもらった企画書の表紙の「株式会社博報堂御中」をワシらのクライアントの「株式会社山田工業御中」にパパッと変え、イベント会社・PR会社の名前を「博報堂」に変えるだけ、ってな仕事をしてきたのですよ。これが商売の上流にいる人間にのみできること。下流にいる人間は実際に手を動かし、時間を使う。

これがフリーランスなのです。フリーとは、そのド現場で実際に血と汗を流し(大袈裟だな)、涙を拭かずに納品をする。これをお前は毎日できるか、エッ! バーンバーン(コーフンのあまり机を叩く音)と言いたいのである。だから安易に「こんな文章でカネもらえてむかつく」なんて書くな、と言いたいのである。ワシはお前がやっている仕事をdisることはない。それはすべての仕事は尊いということを理解し、敬意を表しているからです。

以下、佐賀ラーメンの名店「いちげん」の絶品ラーメンです。

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私など、中高はアメリカのため、決定的に大事な時期に日本語から離れていたため、語彙力や漢文・古文の知識に欠けています。その後勉強したわけでもないですし。そんな人間でありながらも20年フリーでなんとかやっていられたのは、多分「総合力」があったからだと思います。総合力を司る要素を挙げていきます。多分、これって全フリーランスに当てはまることです。よっぽどの天才的才能を持つ人を除いた普通のフリーランスのことですね。

フリーに必要な「総合力」を構成する9の特徴

【1】感じがいい

【2】締め切りを守る

【3】誰に対しても敬語

【4】無茶振りやちゃぶ台返しにイヤな顔をせず「はい、分かりました」と言える(内心はらわたが煮えくり返るのはOK)

【5】とりあえず「あの人に頼んでおけばなんとかなる」と思わせる仕事の幅の広さを持っている(ライターの場合「貧困取材」から「グルメ取材」「政治家取材」などなんでもできる、など)

【6】売れっ子になる時期が来ても天狗にならない

【7】常に「自分はいつオワコンになるのか……」と心配ばかりしている

【8】一つの仕事が終わったらそれを補完する仕事を獲得しなくてはならないとビクビクし、そして実際に動き出す

【9】毎年年収が上がらないと心配でたまらなくなる

まぁ、こんな感じです。実に小市民的ですね! これが私の本当の姿です。本当に自信がなく、貧乏になることを恐れ、「発注主は神様です!」と思い続けている。

さて、別のメディアでも今度私の「セミリタイア」については書きますので、セミリタイアについては述べぬものの「フリーの引き際」というものについて考えていきます。多分、上記【7】【8】【9】をそろそろ諦めるべきかな、と思った時こそ引き際でしょう。

ジャニーズ事務所に見る「フリーの引き際」

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