西側諸国に狙われ続けた日本
なぜ鎖国が必要だったのか?
明治維新というと、坂本龍馬や西郷隆盛、そして新選組など、時代の節目に関わった人たちが華々しく描かれる。
そうした、偶像を目の前にして日本を開国へと導いた英雄たちを称賛する動きは昔からあった。
そもそも、なぜ日本が鎖国をしていたのか?そこに疑問を持つべきだ。
交易を制限していたことには、理由がある。
原因がなければ、鎖国という結果は生まれない。
学校の歴史では教えてくれない、歴史観が必要だ。
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江戸時代から鎖国が開始されたが、それ以前にも誘拐事件など様々な問題があった。
この頃のスペインやポルトガルを始めとした欧米人は、自分たち以外を下賤な民族として、人身売買が横行していた。
また、抵抗する現順民たちを根絶やしにするということを平気で行っていた。
もちろん、日本も例外ではなく、宣教師としての布教活動を隠れ蓑として、その国に入り込み、人さらいによる人身売買を行っていたのだ。
元の時代より、西欧には日本が黄金の国だという話は伝わっていた。
(マルコポーロの東方見聞録により)
日本への憧れと、価値についてはその当時の西欧人にも伝わっていてもおかしくはない。
ただし、こうした蛮行を、当時の政府が見逃すけもなく、豊臣秀吉がその時事を知り激怒し、それを止めたことが歴史に残っている。
日本人は奴隷として価値が高く、高値でよく売れたそう。
鎖国に至った理由
鎖国に至った根本的な理由は、奴隷貿易である。
その他にも、日本人が渡航先でトラブルに巻き込まれたため、全面的に禁止に至った。
国際問題へ発展しそうになった島原の乱が最終的な原因。
スペイン・ポルトガルの手先のイエズス会と、江戸幕府とオランダとの戦いが、島原の乱といえる。
こうした、外国から関与によるゴタゴタに巻き込まれることを嫌った結果が、鎖国だった。
日本は、鎖国のために世界から遅れを取ったわけではなく、日本をその後260年もの間、平和に統治されている。
なぜ、日本が鎖国が可能だったのか?
簡単に言えば、攻められる危険がないぐらいの軍事力を持っていたらから。
日本以外の国は、軍事力では勝てなかったため、蹂躙され、そして植民地化されていった。
日本の軍事力がどれほど強かったかというと、鎌倉時代より他国を寄せ付けない強さを持った武士。それに加え、独自改良してしまった種子島銃。
銃を持っているバーサーカーを相手にしなければらない。
西欧のフルメタルアーマーは、投擲や矢を完全に防ぐことが出来るが、日本の火縄銃は貫通させる威力を持っていた。そして野立や槍で、装備の弱い部分を攻められる。
余談だが、元寇で日本へ攻められたとき、日本の和弓の飛距離と破壊力に元は敵わなかったという。
使節団を送っても皆殺しにされる、四方が海に囲まれ、要塞化している島国に、遠路はるばる大規模な軍を送ることなどできない。確実に勝てる何かがなければ、強気で交渉などできない。
しかし、260年の平和が日本人本来の強さを失わさせ、西欧の技術革新が相まって、開国へと進んでしまうのだが。