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離婚した者同士、通じるものはある

数年前に離婚した友人がいる。
その時は、大変だなぁと他人事だった。

久しぶりに会って話をしようという事になった。

現在、友人は息子と2人ぐらし。

仕事はフリーランスでディレクターをしている。

離婚の理由は、友人の前妻がとても神経質な人で、そのため友人がノイローゼになったからだった。
友人は、根は真面目で周りへの気遣いを忘れない、とてもいい人だ。
人から好かれる性格なので、人が集まるところに彼もいるような感じがする。

前妻の神経質というのは、実際どのようなものだったのだろうか?
友人から聞いた話だと、結婚後1年で3回引っ越しをしている。
はじめに住んだ場所は、近くの工場の悪臭が気になるということで引っ越したそうだ。
2回目も方角が悪とか、なんとかで引っ越し、3回目でようやくと思っていた矢先に離婚した。

引越し費用だって馬鹿にならない。
1年間に3回も引っ越しされたら、たまらない。

それ以外にも、食事はすべてオーガニック、息子の衣類ももちろん。
アレルギーになるからと言って、執拗にこだわっていたそうだ。
息子に対してはこだわる反面、友人に対しては冷たかったという。
息子と自分のものだけには金を使うのに、友人は食事も満足に出してもらえなかったという。
20年も連れ添った夫婦ならわかるが、結婚して数年も経っておらず、なぜ結婚したのかと疑いたくなる有様だった。

離婚後、息子は一旦前妻に引き取られたが、
その後、前妻のネグレクト(育児放棄)が判明し、話し合いの末、
息子を引き取ることになったそうだ。

子育ては大変だが、毎日が楽しいとのことだった。

僕の娘とは同学年なので、同じ学年の子を持つ親としても話が合った。
ついこの間までは・・・。

今回の一件について、飲みながら話をした。
友人に離婚したと話したら、「そんな話シラフではとても聞けない」と言い飲みながら色々と話した。

離婚の話はたいてい他人事だ。昔は自分もそうだった。
いい話ではないから、話す人も選ばなければならないし、離婚した人でないと理解はできない。

また合う約束をして、その日は別れた。
彼の周りにも何人かバツイチがいるそうで、今度紹介したいとのことだった。

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中江兆史
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