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『教育』の大切さ

結局のところ機械が製品を作るのではなくて、人が製品を作ると言っても過言ではないのが我々ブルーカラーの職場なのです。


すいません、唐突な冒頭で理解するまで大変ですよね。
これは自分自身が社会人経験を約20年、そして製造業を約15年やっていて行き着く答えなんです。


製造現場では設備の老朽化に伴い、新規の設備を導入したりする事を何度か経験してきました。それだけ聞くと「新しい機械だからきっと不具合なく安定して生産できそうだよね」と思ってしまいますよね。

実際に自分も経験が浅い頃はそう思っていました。しかし実際には極端に言ってしまえば逆の結果になる方が多かったんです。


新しいと言う事は、他の設備との相性が未知数であったり、これまで通用してきた細かな微調整が一切通用しなかったりする場合がとても多いのです。

また、全く同じ仕様ではなく進化した設定や装備がついていた場合なんかは、完全に把握するまでとても時間と労力が掛かります。


それらを踏まえると結果的には操作する人(作業者)のノウハウや経験に勝るものはないんだなと痛感してきました。

それは、モノ作りの中で機械を操作する事を『作業』としてしまうと装備や仕様が変わってしまった段階でお手上げ状態になってしまいます。

そこで大切なのが『製品が良品として製造される為には何が必要か』を理解している事だと思っています。

ごくごく当たり前の事なんですが、装備や仕様が変わっても、良品を安定して作る為の条件やポイントを押さえておけば例え機械が新しくなっても問題ないんですよね。

そもそもの製造プロセスを理解している事が機械を上手く操作出来る為の必要なスキルだと考えています。


そこにたどり着くには、気の遠くなる位の地道な教育があってこそです。

結局機械なんて製品を生み出すツールなので、プロセスを理解していない人が扱えば不安定で不良品が生産されるのは目に見えてますよね。


一言「教育が大事」と声高に言うのは簡単です。でもその大事なことから案外逃げている人は沢山居ます。

世代間のギャップや個人の性格など、あまり触れたくなかったりする部分もあると思いますが、ここを手抜きしてしまうと客先に迷惑をかけたり原価を高騰させる要因となってしまいます。


来期から立場が変わり、人を教育したり指示したりする事が増えてくるので自分自身への戒めも込めて今回もこんな内容を書かせて頂きました。


皆さんは職場での教育、どのように考えていますか?僕は人の成長がチームの成長、そして会社の成長と思っていますのでもし、そこの考え方にギャップがあるようでしたらご指導をお願いします。

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