美容皮膚医療まとめ(施術別 それぞれの相場・メリットデメリットについて〜)
美容皮膚医療に興味があっても数えきれない施術名とか機械とがあって、何がなんだかさっぱり・・・。
という方が多いと思います。
〜美容皮膚医療の施術は主に三つ〜
①レーザー、光照射系
②注入系(系の施術も含む)
③薬剤を用いたスキンケア療法
①レーザー、光照射系は
皮膚下に熱作用を加える事で
細胞を刺激して活性化させて
肌繊維の造りを再構築させる理論です。
今話題のHIFU(ハイフ)も
皮膚下の筋膜というところを
熱でギュッと焼いて、その引き締まりでたるみを解消する施術ですね。
熱の当て方によって、たるみを解消したり毛穴を小さくしたり肌を新しくしたりするので、その違いによって様々に機械があります。
シミやそばかすは黒いものに反応する光の性質を利用して
焦がして消すか、色素をクラッシュさせて目立たなくさせます。
②注入系と聞くと涙袋を作ったり、鼻を一時的に高くするヒアルロン酸注射のイメージがあると思いますが、肌を綺麗にしたり若々しく見せたりするのにも用います。
法令線や皺をヒアルロン酸で
埋めて若々しい顔にしたり、
皮膚の浅い所にヒアルロン酸を細かく沢山打つ事で肌を輝かせたり、溶ける糸を皮膚に挿入して小顔、たるみ改善に用いたり・・・。
「ボトックス」という筋肉を麻痺させる薬を注射で額や眉間、目尻に打つことで皺を予防する事は、欧米では美意識の高い女性の間では常識です。
③はケミカルピーリングやイオン導入に代表される治療法です。
ケミカルピーリングは角栓を溶かす液を肌に塗布することでニキビや毛穴を改善する施術です。
ピーリングは日本語で「剥く」という意味の通り、肌をすごく薄く薬の力で剥くので、くすみを取って肌を綺麗にすることにも用います。
最近はマッサージピールとか
ハイドラフェイシャル等が大人気で最新の流行が多く出てくる分野です。
イオン導入(エレクトロポレーション)は
微弱な電流を肌に流して皮膚下の深いところまでビタミンやプラセンタなどの美肌成分を送り届ける治療です。
〜メリットやデメリット(リスク)について〜
①照射系・・・
機械毎にメリットデメリットが異なるので一概には言えない。
⚠︎リスク:熱を加えるためヤケドの可能性有り。
②注入系・・・
メリット:比較的効果が長持ちする施術が多い。
溶ける系を肌に挿入して
完全に溶け切るまでの効果持続期間は半年〜1年
ボトックスは皺予防・皺改善目的で注射して効果が切れるまで3〜4ヶ月。
デメリット:注入系は医師しか行えないため料金が高い。
⚠︎リスク:注入系は医師の経験とセンスによって効果が左右されるため未熟な医師が行うと十分な効果が得られないか
トラブルを起こす可能性がある。
③スキンケア療法・・・
メリット:
・施術料金が安いものからあるので続けやすい。
・明確な肌の悩みはないけどなんとなく肌の調子が悪い・肌に良いことをしたい方などにも有効。
デメリット:効果持続が短く、肌悩みの解消にはそれなりの回数が必要
⚠︎リスク:適切な間隔で施術を行えばほとんどリスクはない。
〜料金の相場について〜
料金の相場は
①の場合・・・
毛穴系のレーザーは3万〜15万
たるみ系のレーザーは5万〜30万
シミ系のレーザーは2万〜6万
が目安です。
レーザーは機械が多いため
この相場に該当しない種類もあります。
❗️概して効果も絶大でリスクもダウンタイムも長いレーザーは料金が高くなります。
②の場合・・・
ヒアルロン酸などの充填剤:5万〜20万
溶ける糸(糸リフト):20万〜40万
❗️質の高い銘柄や持続期間の長い充填剤は高くなります。
③(スキンケア療法)の場合
1万〜4万
実際は料金の相場は機械や薬剤毎に細かく異なるものですが大雑把に3つの分類に従って
料金の相場を示しました。
この相場を大きく外れて
極端に値段が安い場合は
⚠️薬剤の質を落として量を
ケチっている
⚠️相場より破格であることをクリニック側も認識しているのでサービスが悪い
⚠️極端に安い値段で患者を釣っておいて、他の高額施術を受けさせる(例えばシミ取りレーザー5000円でクリニックに行ってみると、希望してなかった系リフトの施術が必要と言われて受けてしまう等のケース)
これらの理由が考えられるますので安すぎる場合は注意が必要です。
〜具体的な施術名について〜
代表的なものを一部挙げていきます。
レーザー編
①毛穴系レーザー:フラクセル、エコツー 、eマトリックス等
毛穴系レーザーはレーザー(熱)を用いて肌に点状に細かく穴を空ける理論がほとんどです。点状は英語でフラクショナルと訳しますのでこれらのレーザーをフラクショナルレーザーと言います。
②たるみ系レーザー:サーマクール、ウルセラシステム、タイタン等
熱の力で皮膚を引き締めて
たるみを解消します。
たるみ治療機は使い捨ての付属品が高額なことが多いので
料金が高めです。
③シミ系レーザー:レーザートーニング、フォトシルクプラス、ライムライト等
これらのレーザーはシミ取りがメインですが、光を肌に当てることで肌のトーンが上がって美肌効果もあります。
注入編
ヒアルロン酸とボトックスが
メインです。
他に.....
自己血液から抽出した成長因子、サーモンのDNA等
糸:ショッピングリフト
エバーリフト、ミントリフト
金の糸等
注入系はそれぞれ性質が異なるので適応と希望によって医師が使い分けます。
スキンケア療法編
ケミカルピーリング、イオン導入、ミラノリピール、ハイドラフェイシャル等
定期的に受けることで肌の表面を根本的に綺麗にすることができます。自分に合ったものを見つけてください。
〜ダーマペンについて〜
ダーマペンの原理は極細の針で肌に無数の穴を空け傷をつけます。そして肌の創傷治癒の働きを利用して毛穴、肌のハリ、シワなどを改善する治療法です。美容医療初期からある古典的な手法で、
レーザーが台頭してからは第一選択肢からは消え去りましたが最近また大流行し始めました。
施術者・患者双方にとって気楽に出来る治療であることが一つの要因です。
大まかに言うと、肌に無数の穴を空ける点でフラクショナルレーザーと同じで、熱で穴を空けるか、針で穴を空けるかの違いです。
レーザーは物理的に穴を空けるプラス熱作用も加わるので効果はダーマペンよりフラクショナルレーザーの方が概して高いです。
ダーマペンは物理的に穴を空けるだけなので効果はフラクショナルレーザーに劣るけれどダウンタイムが短くヤケドのリスクがないので、肌が弱い人にもおすすめ。
効果
フラクショナル
レーザー>ダーマペン
ダウンタイム
フラクショナルレーザーは5〜14日の長さ
ダーマペンは施術の翌日には
赤み消え2.3日も経てば綺麗になります。
レーザーを受けたいけど
ダウンタイムのために休みが取れない。でもスキンケア療法よりは効果を出したい場合ダーマペンを
ダウンタイムもリスクも
平気でとにかく効果を求める方はレーザーを
という選択になります。
※フラクショナルレーザーの中でもダウンタイムを短くし、その分効果を抑えたマイルドなモノもあります。
〜まとめ〜
大まかに美容施術を3つに分類しました。
どのような施術様式があるかある程度把握し、自分の必要な或いは受けたいレーザーの候補を上げておくことは重要です。
何故なら、全く知識がない状態で美容クリニックで診察を受けた場合、医師の言うことを丸呑みにして、後から期待外れで後悔する可能性があるからです。美容医師全てが良心的で必要な施術を見極めてくれるとは残念ながら、言えないのがこの業界の現状です。
美容医療は医療ではありますが保険の効かない医療ですので半分ビジネスの特殊な世界です。
少しでも自分で調べてから
「専門医」との相談をした上で美容施術を受けてください。
美容皮膚科の場合
どのように素晴らしい施術も適正回数の施術を受けて初めて意味のあるものになりますので、費用的に継続可能かどうかも自身の経済状況を考慮してください。
最後までお読みいただき
ありがとうございます😊