これからnoteでやっていきたいこと(4年前からやりたいことは変わっていないのにやらなかったこと)
前回の記事で4年の時期を経て思い切って発信を始めたなかのです。
前回の記事はコチラ↓↓
記事の中にも書いたのですが、私の働く上で大切な考えとして、
「自分の作った物でお客様に新しい視点を届けること」が大切だと書きました。
それを靴や美術を介して行いたいとも書きました。
具体的な行動として、「かわ(皮や革)を通して新しい視点や発見を届けたい」。それが私の興味のあることです。
それが靴だったり狩猟だったりするのですが、突飛な事を言っているような、、もうちょっと自身の経験を書いてみようと思います。
1. わたしのこれまで
○幼少期~専門学校卒業
幼少期は、見た目に対するコンプレックスをめちゃくちゃ抱えていました。
そして無気力な子供でした。何をやっても報われないという気持ちにまみれた、今思えばものすごく扱いにくい子供だったと思います、、
小学校の卒業式の日に、担任の先生に正座で向き合い、「あなたが無気力だったから、僕はあなたの可能性を引き出せなかった。ごめんなさい」と言われて通知簿を渡された(そんなことある!?)
中高も大した青春もなく、勉強や部活もそこそこ頑張ってはいましたが、目立たない存在だったと思います。
中学校の卒業式の日に、教室で担任の先生から生徒一人ひとりに対して贈る言葉的なメッセージを発表されたのですが、私だけ飛ばされたことを今思い出しました(そんなことある!?その2)
当時、『装苑』や『high fashion』、『TUNE』等を読み、モードで世界観のあるファッションに興味を持ち始めました。当時の私には一番わかりいやすく個を発している物がファッションでした。
その中で靴に興味を持ち始めたのです。
今思えば、自身の女性らしい見た目の無さへのコンプレックスや、造形的な美しさ、どうやって作られているのか分からないなど、いろんな体験が重なって興味を覚えたのだと思います。
それが、高校からデッサンを学び、大学で芸術に触れ、個を開放する作品をたくさん見て、これまで何も知らない癖に、プライドだけは高く内に閉じこもっていた自分に気が付いた学生時代でした。決して優秀な学生ではありませんでしたが、全力で大学と専門学校を走り抜けました。
○社会人になって
靴の作家になるんだ!と息巻いて、1年程で資金が尽きた私は靴メーカーで婦人靴企画として就職しました。入社1日目に「あんたはデザイナーは向いてないからやめろ」と先輩から言われたことを鮮明に覚えています、、(そんなことある!?その3)
主に扱っていたのは、百貨店に並ぶような婦人靴ブランドです。年4回の展示会に向けてサンプル製作〜生産準備に忙しい日々を送っていました。毎シーズン、売れているとされる靴を少し変えたり、材料を変えたり、、安くて良いものを求められ、それがお客様に求められているなら、と続けていました。
しかし、今後についてふっと立ち止まって考えた時、この値段だけとの勝負では先が見えない、日々の忙しさや人間関係に疲れている時でした。
オリジナルとはなんだろう、デザインなのか革なのか、、そこでオリジナルな靴を皮から作りたいと思いたち、 狩猟免許を取得しました。 ←ツッコミどころ満載かとは思いますが、理由については後日《私が狩猟免許をとったわけ》にまとめていく予定です。興味がある方は読んでみてください。
◯私にとって靴というもの
これまで靴というワードを連発していますが、なぜ鞄やその他数多ある革製品のなかで、靴なのか、ということを分解してみました。(あくまで現時点での私の考えです。)
私の大きな関心事として、大きく2つありまして、人間の興味関心も突き詰めればこれなのではないかと考えています。
◯性差→性別や男女差
◯生死→生きる死ぬ
そして、私の好きだったり影響を受けた作品もこの2つの軸にあてはまるものだと認識しています。また好きな作家についても書きたいなー。
私のルーツとしては、
・性差の象徴としての靴
→子どものころの容姿コンプレックス(色々あるよね)
→女性性や美しさへの憧れ(多分)
→パンプス(造形としての美、性別がわかりやすい)
・生死に触れる体験としての狩猟
→野生動物と人間との関わり
(こんなにもいろんなものがきれいに整備された世界で、生と向き合うってすごい体験だと思います)。まだまだ猟師としてはペーペーも甚だしいですが、実際に獲物と対峙したり、息が切れたりはっきりと日常とは違う感覚があります。(決して殺傷行為を喜んでいるのではありません。)
それが重なったものを表現するが、私のやるべきことなのではないか、と考えています。
なんだか大それたことを書きましたが、私も知りたい欲求に向かって調べたり体験したことをnoteにまとめることで、へーーっとか、ほーーっとか、そんなこともあるんだな、なんてちょっとした気づきを得てもらえたらとっても嬉しいです!
2. これからやりたいこと
◯靴と絵画についての研究
これは、専門学校時代の「historical(ヒストリカル)」という授業がきっかけです。
課題で産業革命以前(1760年以前、ミシンが出来る前)に描かれた絵画の中に描かれている靴を作る。当時の方法や背景をリサーチして再現する。そしてそのリサーチを踏まえて現代の靴をデザインする、確かこんな感じの課題でした。これが凄く面白くて、物事の本質や起源をたどる上で歴史を知るということは必須だと思うのでやってみたいと考えています。
ちなみに当時、私が選んだ絵画がこちら。オランダ人作家、Michael Sweerts( c. 1646 - c. 1650)の≪A Painter’s Studio≫、画家のアトリエという作品でした。文字通り、画家が絵を描いたり何か作っている様子を描いた作品です。
この手前の左に座っている人の足元の靴を作りました。
絵画にも格付けがあったようで、歴史画からはじまり肖像画、風俗画、、、と続くのですが、歴史画は、聖書の物語、ギリシアやローマ神話などを描いた絵画のとのことで、大きなメッセージを伝えるべき役割を果たしたそうです。
では、その歴史画を描くためのトレーニングを彼らは行っていて、この絵画の真ん中に描かれているギリシャ彫刻と言うのは、いわば当時の理想の身体象なのではないかと考えました。
であるならば、現代にそれに置き換わる物って、服を着せられているマネキンなのではと、マネキンの歴史などもリサーチしたり、実際にマネキンを買ったりしてました、、笑
で、このリサーチを踏まえて現代版として作ったのがコチラ。もう11年前、、
また当時の資料なども含めて、自分の考察として改めてしっかり記事にしたいと思います。
◯狩猟をとおして
狩猟免許をを取得する過程での勉強の中で、狩猟という文化はもちろん、革という視点からみた野生動物と人間との関係や環境問題がとても面白く、みなさまにもお伝えしてみたいというのがやってみたいことです。
そして私が生きることと自然との関わりを考える場所です。そんな情報やゆくゆくはプロダクトをお届けしてみたいと考えています。もし興味を持つ方がいればフォローしていただけると喜びます。
私の最初の目標としては、”オリジナルな靴を皮から作る”ことなので、自分で獲ったシカやイノシシでの靴製作を目標とします。
↑の区切り線内は、画像以外はほぼ4年前の下書きです。。
こんな思いを温め続け、お金や時間を言い訳にしてやらずにあっという間に4年、、、(早い!恐ろしい!)
そんなことの実現に近づけるかなという思いから、その後ジビエ関連の会社に参画し、セレクトショップで販売や革小物を制作したり、コロナ渦の中アート業界で働いてみたり、現在も靴メーカーに勤めています。
もちろんその時々で、目の前の人に応えることはやってきましたが、進むのが遅すぎる、そして自分のありたい姿とは少しずれている感覚がありました。
結局、自分の欲しいものや場所は自分で作らなければいけない、手に入れたいとつかみ取りに行く事が大切、と気が付きやっと行動に移すことにしました。
今度こそ!!!今後の経緯は、このnoteでまとめていこうと思っています。
(めっちゃ怖い!でも書いたからには進めなくちゃ、ですね)
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