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【ハムスト肉ばなれ】受傷直後のリハビリ

ケガをして落ち込むことがありますが、チームメイトや対戦相手は待ってくれません。とにかく気持ちを切り替えてその時に出来ることをやるだけです。1分1秒を無駄にせず最短で身体の状態を改善させましょう。ただし肉ばなれは再受傷が多いため、焦りは禁物です!
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リハビリの具体的な進め方として     ①患部保護期 ②身体機能回復期 ③運動機能回復期 ④特異性回復期 にそれぞれ分けて考える必要があります。

今回は患部保護期について詳しく解説したいと思います。

受傷直後当日〜2日後までの考え方

患部の二次的障害を最小限にし、良好な受傷組織の治癒環境を確保するためにRICE処置(休息 冷却 圧迫 挙上)をしっかりと行います

できるかぎり早期に急性炎症を改善させる必要があり、RICE処置の中でも特にアイシング圧迫が重要になります

二次的な障害を防ぐためには、ハムストを短縮位(膝を軽く曲げる)でアイシングを行いましょう

もしも身近に、高圧酸素治療や低出力パルス超音波治療を行う環境があるなら、積極的に行う手配をしましょう

患部のストレッチや筋力の発揮は、傷口を広げることになりますのでこの時期は絶対にやらないようにしてください!

画像診断で復帰時期を予測する

急性期治療と並行して、MRI画像診断から重症度、受傷タイプ、出血の程度を確認し、炎症症状の改善時期と復帰時期の予測をたてます。肉ばなれは下記のⅠ型〜Ⅲ型に分類されますので参考にしてください

■MRIによる肉ばなれの分類

【Ⅰ型(軽症型)】
◇筋膜は損傷されず、筋線維部の損傷
◇平均約3週間で競技復帰可能
0〜1W : 患部保護期
1〜2W : 身体機能回復期+運動機能回復期
2〜3W : 特異性回復期
  3W〜 :  競技復帰

【Ⅱ型(中等症型)】
◇筋腱移行部、とくに腱膜の損傷が明らか
◇平均約8週間で完全競技復帰可能
0〜1W : 患部保護期
1〜3W :    身体機能回復期
3〜6W :    運動機能回復期
6〜8W : 特異性回復期 
  8W〜 :  競技復帰

■Ⅲ型(重症型)
◇坐骨結節付着部の損傷で、完全断裂の例もある
◇競技復帰までに数ヶ月以上要する

患部保護期にできるトレーニング

じっとしていても患部に痛みがあるうちは、アイシングと圧迫のみを繰り返しましょう。

安静時痛が無くなったら、痛みや不安のない患部外のストレッチとトレーニングを開始します。特に体幹トレーニングはしっかりと行いましょう。

患部を伸ばさないように気をつけましょう!

アイシングと圧迫は出血が止まるまで繰り返しましょう!目安は熱感が無くなることです。(腫れや赤みはOK)

患部保護期の終了

患部保護期はおよそ1週間程度で終わりますが、アイシングや圧迫の頻度で終了時期が変わってきます。

安静にしているときの痛みの消失と、日常生活動作が不安なく行えるようになることで、身体機能回復期に進むことができます。

判断基準として「ズボンを履く」「靴下を履く」「立ったまま靴を脱ぐ」といった動作に不安が無くなることが目安となります。

今後、回復期のリハビリについても詳しく解説したいと思っています!

NAKABA


★毎週火曜日21:00〜21:30
身体のしくみを説明しながら
オンライントレーニング実施中
詳しくはのラインアカウントにて紹介しています

●参考 「アスレチックリハビリテーションガイド」文光堂





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