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育児奮闘記 ~夫から見たつわりと通院~


つわり、始まりました

無事に母子手帳を受け取り、これから親になっていくんだ、という実感がほんの少しだけ湧いた、妊娠1ヶ月過ぎ。
世はクリスマスを迎える頃。
以前書いた結婚指輪を買いに行ったのも、クリスマスを迎える前のこと。
この頃から、妻は何となく体調が悪くなってき始め、2024年を迎える前には、いわゆるつわりが始まった。

吐き気を催すことはあまりなかったが、怠さが続き、寝込む日もしばしば。

2024年を迎え、年末年始休暇が明けるとやらなくてはならないこと。
そう、仕事。
私たちは共働きで、つわりがあろうとなかろうと、妻は仕事へ行かなくてはならない。

怠さがあって1週間に1回ぐらい、妻は仕事を早退したり、休んだりすることがあった。

妊娠2カ月前後、妻のつわりが最も辛い時期を迎える。
とにかく怠い。それだけでなく、妻が最も辛そうだったのが、吐き気、のようなもの。
実際に吐いてしまうことはほぼなかったようだが、とにかく、吐き気、気持ち悪さ。

そう、迷信のような、つわりの時にフライドポテトを食べたくなる現象がいよいよ訪れた。
妻の場合、フライドポテトではなく、とにかく惣菜パン。
コンビニで売っている、ハムカツサンド、ソーセージパン、ピザパン、などなど。時には、モスチキン。
カロリーが高く、脂っこいパンをほぼ毎日のように食べていた。
妻いわく、吐き気がするんだけど、お腹が減るとその気持ち悪さが出るため、気持ち悪いけど、とにかく食べていないといけない。食べたら食べたで気持ち悪い、と。
私は車通勤をしており、帰りにコンビニやスーパーに行って、妻から注文を受けた惣菜パンをよく買っていた。

この時期、夫としての私は、何かできることも特段なく、とにかく妻の注文を聞きつつ、体調を見守ることに。
つわりは、何かをしたらすぐによくなる、といった特効薬があるわけではなく、怠さ・気持ち悪さと戦う妻は、横になっていることが多かった。
そういう点で、何も力になれないもどかしさ、はあるものの、何もしないということをする、望まれたことだけを最小限する、ということも、それはそれでよかったのかな、と。
改めて妻に話を聞いたら、もう少し反省点が出てくるかもしれない。

産婦人科、どうする

近所の産婦人科へ1度行き、確定診断ができず、2度目で確定診断がおりた。
この受診は助成券がなく、自費になることに……。

そして、母子手帳を手にして、私たちが考えたこと。
どの産婦人科で分娩をするのか。

先ず、妻の希望は、無痛分娩・個室。
近所の産婦人科は綺麗で、比較的充実しているところではあったものの、個室の数が多いわけではなく、部屋が空かない場合は相部屋。
無痛分娩も必ずしも24時間受けられるかはわからない。

そこで妻の親族の話なども聞き、車で20分ほどにある大病院が候補にあがった。
部屋は個室のみ。
無痛分娩も24時間受けられない可能性もあるが、医師の数がとても充実して、可能性が高いこと。
値段は少々高いかもしれないけれど、私たちが一番に求めたのは、安心感。

ということで、とある大病院で分娩することにした。
ここで、医療独自のシステムが発生。

そう、転院。

近所の病院で確定診断を受け、分娩を大病院にするため、今後はその大病院に通院し続けることになる。
大病院に電話で問い合わせたところ、紹介状が必要になるとのことで、結局、近所の病院へ再び行き、計3回自費で通うことに。
新しい病院に通ったら通ったで、きっとまた検査するはずで、母子手帳もあるというのに、紹介状……。
この謎の転院システム、紹介状システム、妊娠初期でも適用されるのなんて思いもしなかった。

いよいよ、産婦人科通い

自宅から車で20分ほどの病院。
ここに決めたのは、安心感からであるものの、車で通う距離にあるため、通院は基本的に私が運転して付き添うことに。

噂には聞いていた大病院。最初と何回かは少々緊張した。

だだっぴろい駐車場。ホテルみたいなロビー。高級感あるソファー。
いっぱいいる医師。
ちなみにこちらの病院。
このサムネイルからして、あら、ホテルみたい。

私はTPOというか、その場その場に応じた振る舞いというのをついつい気にしてしまう。
産婦人科に付きそう夫としての振る舞い、どうしたらよいものか。
毎回の受診で、あくまで体感、順番待ちしている人は30~40人。
そのうち男性のパートナーが付き添っているのが2割ぐらい。
全体のほぼ8~9割がスマホをいじり、僅かに会話している人。
でも、妊婦ひとりで来ている人が多かったため、じっと、スマホをいじっているか、体調がよくないのか目を閉じているか、といった様子。

毎回予約をしたうえで受診するのだが、着いてから30分以上待ち、受診は大体5分以内、会計に呼ばれるのが15分くらい。最低でも1時間は毎回かかっていた。
精神的にも肉体的にもつらい妊婦さん達、ここの病院で産むのは安心だけど、なかなかタフだなあ、と頭があがらない。
ましてや、シャトルバスや自力で通う人もいるわけで。

さてさて、待ち合いでの私の振る舞い方。
つわりがひどい妻をよそに、好きなゲームをするのも申し訳なく、やはり、妻に寄り添って様子を見るしかない。
と思いきや、妻は、席に着くやいなや、鞄から本を取り出し、読書。
妻は妻だった。
もちろん、つわりでじっとしている時もあったが、基本、読書。
そんな妻を見て、夫としての振る舞いとか特になく、妻がやりたいことをやるため、そっとしておき、でも、ゲームをやるのはなんだかなので、私も読書をすることに。

産婦人科通いは、読書と共に。
(でも、順番が呼ばれて、妻が待合室に向かって受診が終わるまでの15分くらい、こっそりゲームしてました)

そして、受診が終わった妻は、順調に大きくなっていること、今どれくらいのグラム数かを教えてくれて、会計に呼ばれるまで雑談する。
そんな流れが自然と出来上がっていった。

妊娠初期は1ヶ月に1回受診が必要で、私がフルタイム勤務だけどシフト制なため、付き添いやすかったというのが何よりよかった。

通い始めた時は、つわりという身体的な辛さだけでなく、流産の可能性という精神的な不安も頭をよぎる中、本当につらい時期だったと思われる。
妻ほどではないが、私は私でもどかしさと不安はあったなあ。
でも、今思えば、できることはしたのではないか、という自負。

妻のつわりが落ち着き始めたのは妊娠3ヶ月ほどしてからだったか。
仕事には普通に行けるけれど、それでも、つわりが完全に無くなるというわけではなく、たまにぶり返して、仕事を早退することがあった。
ただ、段々と食べられるものや出かけられることが増えたりして、表情も明るくなってきたなあと。

そう、出かけられるようになり、出産までの間にしておくこと。
いよいよ、お家を買う編へ突入か!?
次回、乞うご期待。

きっといつか、誰かの何かに。

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